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rise from dilapidation !!

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  • X-MENのリーダーである
    サイクロップスのファンを
    始めて早30年。

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UNCANNY X-MEN #11
【2019/02/12 10:45】 アメコミ原書翻訳
X-MENの話はどれも似たようなものだ。
単純な考えから話が始まる。
我々は幸せになる権利を持っている。
我々は幸せに生きる権利を持っている。
我々は生きる権利を持っている。
と言った途端、何者かが我々を襲う。我々は叩き潰される。
私は結末を知らなかったので全てのストーリーは結局同じだと思っていた。


X-MENが全滅した世界で一人、転々と各地を回るスコット・サマーズ。
彼が見つめる前ではテレビのレポーターがカメラに向かって話しています。
「本日通称"アンチミュータントワクチン"と呼ばれる薬が臨床試験に合格し、
今年の後半に全国で発売される予定であることが発表されました。
他の国では既に子供に対する接種の義務化も…」

しかし今回は違っていた。私はそれを今知った。
これは最後のX-MENのストーリーである。



X-MENの初代メンバーであったエンジェルが所有している
高層ビルの前に建造されたX-MENの像の足元で若者が二人
スプレーで壁に「全てのミュータントに死を」という内容の落書きをしていました。
「さっさとしろよ!」
「芸術ってのは時間がかかるんだよ。」
そこにフードを深くかぶった男が通りかかります。
「ワージントン財団は君たちのその芸術とやらを評価しないと思うぞ。
少なくとも彼らの芸術では認められないな。」
「一体お前何の…」
「おまけにミュータントというスペルが間違っている。」
監視役の少年が、そのフードの男の顔を見て悲鳴を上げます。
「タイラー、走れ!こいつサイクロップスだ!」
逃げ去る二人を見ながら彼は言いました。
「聞いてないのか少年たち。サイクロップスは死んだんだぞ。」

雪の積もった街角の喫茶店でスコット・サマーズが
ワージントンの名で封をされた資料を見ていました。
「ここにコーヒーを置いておきますね。」
「ありがとう。」
「不思議な人。」
「何がだい?」
コーヒーを持ってきてくれた店員の思わず漏れた呟きにスコットが聞き返しました。
「ごめんなさい。あなたをずっと見ていたんですけど、
今まで見てきた方の中でも一番変わっている方だったから。」
「君は新人さんかな?」
「ここで働いて6ヵ月目ですけどスタッフになってから毎夜あなたを見かけます。」
「私は失くしてしまったものを探し続けているんだ。」
「遠回しな表現ですね。でもあなたみたいな謎めいた方は好きですよ。」
「…」
「何か必要なものがあったら、いつでも言ってくださいね。ミステリアスさん。」
「ありがとう。」
サイクが礼を言うと、店員さんが何かに気づいて窓の外を見ます。
「あぁ…デビッド!警察を呼んで。
ガラの悪そうな連中が外で女の子を襲おうとしているわ。
こういった場所で働く欠点ね。ミステリアスさん、あなたも…あら?」
既にスコットの姿はそこにはありませんでした。

顔を手で覆いながら怯える少女を、酔っぱらった三人の男が取り囲んでいました。
「わかってねぇみたいだな。もうお前は終わりなんだよ、化け物。俺たちが…」
「何か問題でもありましたか?」
そこに割って入る男の声。
「お前にゃ関係ねぇよ。この女がミューティーだってだけだ。」
しかしその男はかつてのミュータントのリーダー。
「ならばそれは私に関係あるな。」
「何だお前、ミューティーの支持者か何かか?」
「その単語は二度と使わないでもらいたい。」
「あ?何?」
「お前たちは今夜の決断が間違ってたと今後後悔するだろう。」
「黙れ、オヤジが!」
男達の中の一人がビール瓶でスコットの頭を殴ります。
「分からないようだな。…なら分からせてやる。」
uncanny_x-men_2018_11_1.jpgスコットの反撃が始まりました。
「いつもこうだ。」
スコットの攻撃であっという間に倒される男たち。
助けられた少女がスコットに駆け寄ります。
「あなたは何も失っていない。
あなたを失ったのは私達。サマーズ先生。ごめんなさい。」
その姿を見たスコットが驚きの声をあげます。
「ブラインドフォールド?ルースか!何てことだ、君は…」
「貴方を探していました。」
「どうして…」
「ありがとうございます。あなたと話すためにここまで来ました。
サマーズ先生。話をさせてください。」
「どうやって私を…まあいい。すまなかった。」
「始めは来る気はなかったのですが、きっとあなたは知りたくなると思って。」
サイクの疑問を無視してルースがいつもの不思議な口調で話を続けます。
「彼らは死にました。私は見たのです。彼らは全員死にました。」
「誰も彼らが死んだかどうかなんて知らないはずだ、ルース。誰も…」
「今までとは違います。
あなたがこれからしようとしている事をなさらないでください。
今失敗を犯せば後々まで響きます。
死んでいた時ですらあなたは知っているはず。
ならば戻ってきたとしてもそうです。
これは永遠に続くのです。
もう行かなければ。窓代のお金は残しておいてください。」
「ルース、待ってくれ。行かな…」
その場を去ろうとするルースをスコットが呼び止めようとしたその時…
「このクソミューティーが!」
倒した男がスコットに再び襲い掛かってきました。
スコットがその男を店の窓に投げつけ窓ガラスが飛び散ります。
しかしスコットが振り返るとそこにはもう…
「ルース?どこに行った?くそっ…ルース。」

マンハッタン
デイリー・ビューグルのオフィス

事務係の女性がフード姿の男を奥まで案内していました。
「ユーリックさん?」
「今忙しい。」
「あなたに会いたいという方が。」
「今は無理だ。」
奥でそう言って忙しそうに働くベン・ユーリック。
しかしフードの男は構わず部屋に入って行きます。
「あなたの様な記者は私みたいな人物に興味を持つと思って来たのですがね、ユーリックさん。」
「ドアを閉めてくれ、マーシャ。
スコット・サマーズ…本当に君か?
どうやって…君は確か…」
「取引をさせてほしい、ユーリッチ。何でもあなたの質問に答えるから私を助けてほしい。」
「助けるって何をだ?」
「X-MENを探してほしい。あなたはフィル・シェルダンの亡き後で最も頼れる記者だ。」
「彼は記者というより写真家として優秀だったんだがね。
…聞いてくれ、スコット。君の持ちかけには感謝する。
君は素晴らしいネタを持っている。ピューリッツァー賞も夢じゃない。
だが君に言わせてもらうよ、このやり方は駄目だ。
世界に"怒れるミュータント代表の帰還"を公表するには最悪のタイミングだ。
君は死んでいた方が幸せだった。」
「それでも私は…」
「この話は終わりだ。」
そう言ってユーリッチは奥にあった酒をグラスに次いでスコットに渡します。
「君を助けるということに関しては…私は出来ない。
彼らが全員どこかに消えるのを見たからね。全員だ。
今のところ君はこの事実を受け止めるべきだよ…X-MENは全員死んだんだ。」

6杯のビールとウィスキーをボトル1本空けた後で
ヘルズキッチン

uncanny_x-men_2018_11_2.jpg満月を眺めながらスコットは一人で酒を飲み続けていました。
「X-MENが全滅だって…
ならなんで俺はまだこんな場所にいるんだよ?
え?ユーリッチさんよ?
そんなら誰を頼ればいいんだよ…ヒック。」
完全に酔っぱらったスコットは空になった瓶を空に投げ…
ザシュッ!
オプティックブラストが瓶を粉砕します。
すると突然彼の後ろから声が。
「ナイスショット。」
その声にサイクが振り向くと…
「45分間ここでお前を見ていたが初めて命中したな。」
「マドロックス?本当に君か?」
「聞いた通りだったな。大丈夫か、ボス?
そんなに飲んだら死んじまうぞ。
せっかく生き返ったのに。」
「どうやって私を見つけたんだ?」
「それは俺の本職だからな…
それにあんたは一時間以上に渡って
真っ赤なストロボ光を空に向かって放ってるんだ。
あれを見りゃ一目瞭然だ。
いまだにアベンジャーズがあんたに
襲い掛かって来てないことが驚きだよ。」
「君の助けが必要なんだ、ジェイミー。
私は今この世界に残っているミュータントを探さないといけない。」
「あんたと世界の半分の政府組織がだろ。」
「ジェイミー…」
マルチプルマンがそこに置いてあった酒瓶を手に取り飲み始めます。
「…すまんな。でも全員いなくなっちまったんだ、スコット。
俺が知っている全てのミュータントは、殺されたか収監されたか送還されたか地下に潜ったかだ。
まあ最初から地下にいたのはそのままだが。」
「地下か…」
スコットがマルチプルマンの手にしていた酒瓶を奪い取ります。
「おいっ!」
「ブラインドフォールドはどうだ?
私は彼女を見たが姿を消してしまった。
彼女を探すのを手伝ってくれないか?」
「もし彼女が探してほしいのなら自分で姿を現すはずだ。」
「私が必要としてるんだ、ジェイミー。」
「…約束は出来ないが、出来ることはやるよ。
あんた本当に大丈夫かスコット?金は要らないのか?」
そう言ってマルチプルマンが紙幣を数枚スコットに手渡します。
「あ…ああ…数百ドルぐらい…」
その言葉に紙幣を差し出す手が一気に増えます。
「一気に使うなよ。」

街の下水道

下水道の中を進むスコットに声をかける影がありました。
「何かお探しかい、坊や?」
「ああ、貴女を探していた。話がしたい。」
「私はそうは思わないけどね。」
「ここの外の世界で何が起きたか知っているか?」
「世界?私たちはもうあんたの世界の一員でいるつもりはないよ、サイクロップス?」
その陰の正体は…
「カリスト。今はそういう…」
「あんたは私に世界の情勢とやらを教えに来てくれたのかい?
先月その世界がここに来て私達を外に引きずり出していった。
その時にあんたの大事なX-MENが何をしてたのか教えてほしいね。」
「その時私は死んでいたんだ。」
「上手いこと逃げるね、サマーズ。
だけどね。今更あんたがここに来て世界がどうなったか教えてくれたってもう手遅れなんだよ。」
「その様だな。貴女はここで文句を言っているだけだ、カリスト。」
「お前は私達がどれだけ…」
二人がいがみ合っていると、更に奥から声がしました。
「カル、彼は君をからかってるだけだよ。
僕たちに仲間などいない。そして彼は仲間かもしれないが追い出す仲間だ。」
「私だけで追い返せるのに。」
「僕もそう思うよ。でも問題はそこじゃない。そうだろ?」
その声の主は…
「チェンバー?こんなところで何をしている?」
「それが聞きたい事かい?なら僕を見てくれ。
この場所こそが僕のいるべきところなんだ。
あなたがいなくなってから多くのものが変わった。」
「死んでいたんだ。」
「そこが問題なんだ。
あなたはX-MENを率いて自分が敵とみなしたアベンジャーズやインヒューマンズといった相手と戦った。
僕たちを世界中からの憎悪の目に晒して。そしてあなたは死んで姿を消した。
予想してなかったのかい?
あなたが始めた仕事を終わらせるために、あなたの息子さんが戻ってきたよ。」
「ネイトは…」
「僕が主導権を握っている場所をあなたは今うろついている。
挙げくの果てに僕がここにいる理由にさえ文句を言っている。
僕がここにいる理由は、ここが僕たちの得たものだからだ。」
「ジョノ、他により良い道があると私は…」
スコットがそう言いかけるとチェンバーが彼の肩に手をかけました。
「あなたなら探すだろうな。だけどどうするんだ?
世界はX-MENを見放した。僕達にもだ。出ていくしかないだろう。」

マンハッタン
セントラルパーク
エグゼビアミュータント教育支援機関の残骸

スコットはかつて学園だった瓦礫をブルドーザーが整地する光景を眺めていました。
そこにマルチプルマンが来て話しかけます。
「象徴だったのにな。"ミュータント教育支援機関"。」
「来てくれたのか。本当に君は人を探す時に助かる、ジェイミー。」
「言われなくても。」
「何か情報は?」
「正直に言うと俺はこだわりすぎな一面がある。
俺はあんたが何をしたいのかよく分からなくなった。」
「ジェイミー、私は…」
「最近はどいつもこいつも気を付けてるから怪我を負わない。
特に顔に"ミュータント"ってタトゥーを入れてる奴はな。」
「チェンバーを見つけた。」
「下水の臭いで分かったよ。あいつ、あんたの事嫌ってただろ?」
「ああ、その通りだ。」
マルチプルマンがスコットに封筒を渡します。
「取り敢えずここに住所が書いてある。」
「彼女を見つけたのか?彼女はどうしていた?」
「隠れていた。スコット…彼女は隠れていた。
あんたの依頼には応えた。もう俺は行くよ。もう俺を探しに来るなよ。」
「ジェイミー、彼女は何か知っていた。彼女は我々を助ける何かを…」
「もう勘弁してくれ。」
そしてジェイミーは去っていきました。
「何かまだアドバイスが要るか?」
「今はいい。」
「あの子を一人にしてやれ。スコット・サマーズに関わると碌な事がないからな。」

uncanny_x-men_2018_11_3.jpgそしてスコットは示された住所である
ブルックリンの公園の南に向かいました。
そこで見たのは裸で倒れているルースの姿と
"これは永遠"と書かれた血文字。
「何をされたんだ…ルース…
君は一体何をしたんだ?」

マンハッタン
エンパイアステート大学

講堂で一人の女性政治家が演説を行っていました。
彼女の後ろには大きく"未来は人類のもの"と書かれています。
「このワクチンはほんの数ヶ月前に導入されたものですが、
もう変化が見えています。
より安全な世界は今や可能性の一つではありません。
もう既に訪れているのです!
私は知っています。
対立候補である上院議員の
アレン氏すら心の変化を持っていることを。
今!今こそが真実の時です!
彼は多くの時間を"遺伝的異常"のために費やしてきました。
そして彼はワクチンは誤った手法だと言っています。」
アレンという名を聞いた聴衆から罵声やブーイングが起きます。
「私はそれは間違っていると思います。その考えは広まらない!
私たちの間で刻々と導線の火が進む爆弾が止まる時がついに来ました!
再び安全を感じる時です!未来を取り戻す時です!人類のための未来を!」
女性の演説が終わると聴衆からは大歓声が上がりました。
しかしそこで、聴衆の中にいた一人の男が声をあげました。スコットです。
「プレステルさん!政府にミュータントの子供を殺害された家族に何か言う事はありませんか?
政府から国外退去命令を受けたミュータントの子供を持つ家族に何か言う事はありませんか?」
スコットの言葉にプレステルが返答します。
「どうやらミュータント愛好者がいるようね。
ミュータントの家族に私が何て言うか知りたい?なら教えてあげるわ。
あなたの子供が今日、どれだけのクラスメイトを殺したのかしら?
あなたの子供は一体どんな軍隊に属しているのかしら?」
彼女の言葉と同時に聴衆がスコットを取り囲みます。
「俺の子供にも危害を加えるのか!?」
「人間性は人間のためのものだ!」
「このクソミューティー愛好家が!」
聴衆の中の一人がスコットを殴りつけます。
その勢いで彼のサングラスが床に飛ばされました。
「待ってくれ!私のサングラスが!私から離れるんだ!」
しかし暴走した聴衆は止まりません!
「ぶちのめせ!」
蹴り飛ばされた衝撃でスコットの目が開きます。
「何だあの光は?」
「私から離れるんだ!!」
スコットの目から放たれたオプティックブラストが聴衆を薙ぎ払いました。
誰にも止められない深紅の閃光。しかしそれを止める人物の存在にスコットが気付きます。
「そこに誰かいるのか!?」
「もういいだろう!目を閉じるんだ、サマーズ!!」
それはシールドを掲げたキャプテンアメリカでした。
彼の言葉を受けてスコットも目を閉じます。
「それがいい。ほら、落とし物だ。」
キャップがスコットのサングラスを拾って手渡します。
「戻ってきたか、スコット。
だがもう少し良い状況で話が出来たらよかったのだがな。」
スコットがそれを受け取りながら言います。
「ありがとう。しかし私みたいな者への"より良い状況"とやらがいつの事なのかここ数日分からなくてね。」
「確認する時間はあるだろう。」
「それは物の見方によるよ、スティーブ。
君はかつてミュータントに対してあまり動かなかったことを悔いていると言ってくれた。
覚えてるかい?
また絶滅に追いやられそうなミュータントを探すために私は戻ってきた。
そして君を探しに来たんだ。星条旗を身にまとい、そして人の憎悪をも受けている君を。」
「それはフェアじゃないな。君も分かっているだろう。
私がここに来たのは民衆が君を…」
「君の民だ。その単語の意味はな。
何故なら君は私のために止めに入ったわけじゃないだろう?」
uncanny_x-men_2018_11_4.jpg「一体X-MENに何が…もういい。
わかった、いいだろう。すまなかった、スコット。
もう少し何かできればよかったんだが。
だが君はここに来て何がしたかったんだ?」
キャップがそう言いながら
スコットに銃口を向ける武装警官達を制します。
「私の種族の終焉を願う群衆を支持する者がその壇上にいた。
その者を直に見てみたかった。
その厚顔無恥さに挑んでみたかった。
ファシズムに立ち向かえば君なら理解を示してくれると思った。」
「怒りに狂う聴衆の中でか?
銃を構えた警察官に囲まれた中でか?
そういうのは抗議活動とは言わない。自殺行為と言うんだ。
ここから先はどこか別の場所に言って話そう…」
キャップがそう言って肩にかけた手をスコットは払いのけます。
「黙れ、ロジャース!」
「私を信じてくれ。これは君のためにならない。
そこにテレビカメラもある。
そんな姿を世界に放送されたくないだろう。」
しかしスコットは言いました。
「いや…これでいい。」
そしてスコットは自らカメラの前に立ちました。
「おい、真実のストーリーを知りたいか?」
「は…はい。」
スコットの気迫にカメラマンがたじろぎます。
「未編集で流すと約束しろ。世界中に見せてやる。」

「私はサイクロップス。X-MENのリーダーだ。
もしまだ残っているX-MENがいるならば今こそ時が来た。
我々の種族が君を必要としている。私が君を必要としている。
二日後の夜、私は全ての始まりの地に戻る。
そこに来て私を見つけてくれ。」

ウェンチェスター
セイラムセンター

かつてX-MENが始まった地。かつて学園があった地。
今では完全な廃墟と化したその場でサイクロップスが一人立っていました。
雪の積もる夜の中で一人仲間を待ちながら。

そこに足音が聞こえます。
「誰か来たのか?」
「我々を助けるために来て下さったのですね。」
「誰だい?」
「我らがヒーーローー様ーってな!!!ハッハッハ!!!」
サイクの声に対する返事は望んだものではありませんでした。
「ドナルド・ピアースとリーヴァーズです。以上、報告でした。サイクロップス教授。」
さらに仇敵が別の方向から姿を現します。
「お前は戻るべきではなかったな、小僧。ピュリファイアーズも待ち構えているぞ。」
さらに。
「お前は最後のX-MANを撃ち殺すために我々が来ないとでも本当に考えていたのか?
サピエン・リーグがお前を終わらてやろう。死ぬがいい、サマーズ。」
かつてのX-MENの敵達が大群でサイクを取り囲みます。
しかしサイクは怯みません。
「確かにそうかもな。しかしお前達も道連れだ。」
サイクの言葉を受けてドナルド・ピアースが前に出ます。
「始める前に教えてくれないか。
久しぶりに…挫折を味わった気分はどうなんだ?
仲間は全て死に、世界はそれを気にもかけず、たった一人で死んでいく気分はどうなのかな?」

「そいつは一人じゃないぜ。」

爪が伸びる音が雪原に響き渡りました。

「こいつは楽しめそうだ。」
そこにいたのはウルヴァリン。
彼の姿に全員の視線がそれた瞬間、サイクのブラストが撃ち放たれました。
それを合図にウルヴァリンも飛び掛かります。


uncanny_x-men_2018_11_5.jpg


uncanny_x-men_2018_11_6.jpg歴戦の二人の前には
雑兵など意味を成しませんでした。
死体の山の上で二人が見つめ合います。
「ローガン。」
「スリム。」
しばしの沈黙。
やがてウルヴァリンが歩き始めました。
「巻き込まれちまったな。
…行こうぜ。やる事が見つかった。」


サイク復活シリーズ本編がついに始まりました。
終盤のサイクとウルヴァリンの共闘。
翻訳すると台詞がほとんどないので伝わらないのですが
5ページに渡ってほぼ絵だけで二人の戦いが描かれています。
僕もあえてその描写を一切説明しませんでした。
これはもう絵でしか伝わらないので是非ご自身で購入して読んで下さい。

それでは気になったことでも書いていきますか。

まずは冒頭の台詞。
一体誰の台詞なんだろう…?
最初はサイクの台詞かと思ったのですが、
編集部やライターの台詞の様にも受け取れる書き方ですね。

そして今後のストーリーに絡むのか現時点では不明のワクチン。
これって十年以上前にASTONISHING X-MEN誌でキュアとかいう
ミュータントを治す薬の話が出てましたが、
まさかそれがついに製品化されたとかいう流れなのでしょうか。
僕としては今後の話のメインになっていくのかなと思っています。

今回一番謎だったのがブラインドフォールド。
昔から少し変わった子でしたが正直台詞の意味が全く分からない。
最後のシーンも正直どこでどうなったのかよく分からず。
血文字で書かれた"This is forever."という言葉は今回のシリーズの
タイトルになっている言葉なのでかなり重要な意味を持つと思われますが、
現時点ではそれこそ全くの謎。
裸なのが気になるんだけど暴行とかされてないよね…?

そして今回僕が個人的に一番驚いたのが、たった1ページしか描かれなかったデイリー・ビューグルの話。
長い間サイクファンやってるけどサイクがデイリー・ビューグルを訪れた話なんて記憶にないし、
あのデアデビル誌でよく出てくるベン・ユーリックと絡むとは…っ!!
おまけにフィル・シェルダンという名前には本当に驚かされました。
まさかサイクがあの記者の名前を知っていたとは…
若い頃にフィルからレンガを投げつけられて「あいつは価値のない人間だ」なんて
言ってたシーンが有名ですが、サイクがその後彼を見直したのかと感慨に耽りました。

今回もう一つの驚きがマルチプルマン。
かつて探偵社の社長をやってた経歴が生きまくり。
これにも結構驚かされましたね。
マルチプルマンってサイクとあんまり絡んだことなくって、
探偵社のころに少し絡んだんですけど、その頃はむしろ仲が悪くて微妙な関係でした。
仲間のいないサイクに手を貸すのが、その彼であるというのが何とも言えない展開。
熱い。
「もう勘弁してくれ」と言ってますが僕は知ってますよ。
その先の話の予告絵でサイクが招集した新X-MENのメンバーに君が入っているのを(笑)。

あとはキャプテンアメリカですかね。
AvXの時はあれだけ罵り合って長年の仇敵みたいな戦いをして、その後も仲は超最悪でしたが、
死の禊を経たサイクに対して昔通りの接し方に戻っていました。
普通にスコットとスティーブの名前で呼び合っていて懐かしい感じ。
普通にサイクに謝ってましたしね。
個人的にはこの二人は仲がいい方が好きなのでこのまま仲直りしてほしいなぁ。

最後はやっぱりウルヴァリン。登場シーンが熱すぎる。
何かシティハンターで激戦の時に必ず助けに来る海坊主を思い出しましたよ。
ただ登場シーンは格好いいのですが、実は今回翻訳したのってまだ全ページの半分で、
この後に「Wolverine Returns」というサイドストーリーが描かれていたりします。
そこで今回の話の全ての場面で実はサイクの近くでウルヴァリンが陰から手助けし続けるという
ほんわかストーカー話が楽しめます。
量が多すぎて訳す気なかったので気になる方はこれもご自身でお読みください。

雑魚をボッコボコにして残されたX-MENを探しに旅に出た二人。続きが待ちきれませんね!
スポンサーサイト
この記事に対するコメント
なんて熱い展開になってるんだ、X-Men! 個人的にはSchismの辺りから「ヒーローたちが喧嘩しすぎ」と醒め始めていたのですが、この展開は熱いですね!! 久々にX-Menを読みたくなりました。

それにしても「死んでいた時」「死んでた方が幸せだった」に類する台詞は実にアメコミっぽいなあ(笑)。
【2019/02/14 08:00】 URL | 団長動物 #qR..JzUY [編集]
 
>団長動物様
僕も思わずブログを更新してしまいました。
始めからこの展開でやれと。

アメコミの人達って死んでる時はあの世とかに行ってるんですかね?
なんかもう昼寝してくるぐらいの感覚で死んでるような(笑)。
【2019/02/14 23:18】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]

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