rise from dilapidation !!

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SECRET WAR #1
【2011/10/22 00:10】 アメコミ原書翻訳
ニューヨークのハーレム地区。
「あいつに会話の機会を与えてやってくれよ、ジェシカ。」
「アイアンフィストに新しいコスチュームなんか必要ないでしょ。」
街中をルーク・ケイジとその妻であるジェシカが歩いていました。
「子供には冗談が必要だろ。」
「子供にはね。でもダニーは…」
「お前に言っておくってあいつに約束したんだ。」
「わかった。話しておくわ。」
彼らがマンションに入ろうとすると、周りにいた青年達が寄ってきます。
「雇われヒーローのルーク・ケイジだ!」
「本当に鋼鉄の肌を持ってるのかい?」
「肌が鋼鉄なのにどうやって汗をかくの?」
ルークが青年達に言いました。
「赤いコンバーチブルの取引を誰か耳にしてないか?」
彼らが答えます。
「俺達はそういった事には手を染めてないよ。」
それを聞いてルークが言います。
「そうか。その代わりに一晩中ボール遊びをしてたのか。
お前達は何故積極的にコミュニティに参加しようとしないんだ?
secret_war_1-1.jpg俺は手柄が欲しい。
大人が子供と取引をする。
そして俺はその行動を嫌っている。何故だと思う?」
「…その子供の未来が俺達だから?」
「その通りだ。俺は今から彼女と晩飯を食う。
それが終わったらここに戻ってくる。
そして俺は手柄を取りに行く。」
そして二人はマンションの
自分の部屋に入っていきました。
「彼らはまだ子供よ、ルーク…」
「2年後にはあいつらは子供じゃない。
そしてその時には俺はあいつらから尊敬を…」
そこでルークの言葉が止まりました。
窓際に見知らぬ女性が立っていたのです。
「馬鹿な真似してくれるね、お嬢さん。
俺の部屋に侵入するとは。」
しかし彼女は彼を睨むとこう言いました。
「私は目的を持ってここに来た。
ルーク・ケイジ。」
そして次の瞬間。
凄まじい閃光がマンションを破壊しました。

バージニア州上空を飛行中のS.H.I.E.L.D.が誇るヘリキャリア。
その中では定例ミーティングが行われていました。
「我々は依然としてネット上の闇サイトを監視し続けています。
昨夜は神経ガスの化学式をアップしているサイトを見つけて停止させました。
私が思うに麻痺というものは人の恐怖を…」
一人の報告が終わり、次の報告が始まります。
「本日早朝、イスラエルからの暗号文書を入手しました。
ガザ地区で神経ガスを撒こうとしていたテロリストのアジトをサブラが落としたそうです。
また昨夜、アフガニスタンの首長がアフガンテレビでアストラル界について…」
「アストラル界?」
「何でも国連の態度に反抗するため…」
「そんなもの、あの世で宣言してろ。」
「アメリカ国防長官は我々エージェントにアストラル界のセミナーを受けるようにと…」
「本気かよ!?」
会議の内容に全く興味も抱かず、長官であるニック・フューリーは席に座ったまま俯いています。
「次の議題です。来月号のワシントンポストでボブ・ウッドワード氏が書いた記事によると、
昨年にS.H.I.E.L.D.がハイドラに関与した件について大統領が懸念を持っているとの…」
さらに話は続きます。
「昨夜、ハーレム地区で何らかの爆発があったそうです。ルーク・ケイジが病院に搬送されました。」
その話を耳にしたフューリーが、突如顔を上げます。
「昏睡状態で、危険な状態だとの事です。」
「ちぇっ、あいつの事結構好きだったんだけどな。」
「彼の恋人であるジェシカ・ジョーンズは生存。地元警察が捜索中とのことです。
S.H.I.E.L.D.のポリシーとして警察の報告が来るまでは、こちらで独自の捜査はしない様に…」
そこで初めてフューリーが言葉を発しました。
「ルーク・ケイジは昏睡状態なのか?」
突如、大佐から質問をされた隊員が、慌てて返事をします。
「は…はい、フューリー大佐。か…彼は自宅で攻撃を受けました。外部からか内部からかは不明です。
これ以上の詳細情報は現在まだ入手していません。何か問題でも?」

病室で血まみれの状態で横たわるルーク。
彼の口には呼吸用のホースや薬を送るチューブが何本も差し込まれています。
彼の横には軽傷で済んだ妻と、友人であるダニー(アイアンフィスト)が座っています。
「ノズマックが22点で…おっ!延長時間で3ポイントシュートを入れたんだってよ。
まるでインディアナペイサーズがミルウォーキーバックスを103対100で倒した時みたいだ。
これで彼らはホームじゃ負け無しでイースタン・コンフィレンスのトップだ。
ペイサーズは…コンセコ競技場で7対1と6対0か。
11月1日のニュージャージーで負けて以来6連勝だ。
何々…この快勝は1969年から1970年におけるABAの9対1以来だってよ。」
スポーツ新聞を面白げに読むダニー。
secret_war_1-2.jpgすると、病室に一人の男が入ってきました。
「おい…ニック・フューリーか?」
驚いた表情でダニーがフューリーを見上げます。
「ダニー・ランド。アイアンフィストだな?」
「あ…ああ、あんた、ここで一体何を…」
「耳に入ってすぐ飛んできた。」
「あんたがルークを知ってるなんて、
ぜんぜん知らなかったよ。」
「ああ、ちょっとな。このチューブの山は…」
「医者がさ…彼の皮膚を切れなくて。
延命処置の方法を模索した結果…
彼は内臓にも致命傷を負ってて苦しんだんだ。
でも手術のしようがない。
いつもこうだ…彼は傷の場所さえわからない……」
そこまで言って言葉が止まります。
ダニーの拳が震えていました。
「あなたは誰が彼を襲ったのか知ってるの?」
それまで黙っていたジェシカが口を開きました。
涙を流しながらフューリーを睨みます。
「何をしに来たの?私の言っている意味が分かる?」
その言葉に、フューリーはただ黙って彼女を見つめました。

1年前…
「テレビってな面白ぇな。」
「こいつが開発されて本当に良かったよ。」
二人の男が狭く暗い部屋でテレビを見ながらそう言っていました。
そこには一人のヴィランを倒すアイアンマンの姿が映っています。
「弁護士を呼んでくれないか…?」
向こう側に座らされた別の男が弱々しい声で彼らに話しかけました。
「ちょっと待ってろって。」
「アイアンマンに追いつくだけで精一杯だな、"お前"は。」
「何せ無敵のアイアンマン様だからな。」
「さあ、ボコられるぞ…あっ!そこだ!」
テレビに映るヴィランがアイアンマンに背を向けて逃げ出しました。
「…お前は結局、少女の様に逃げ出すわけだ。」
「ほら、始まるぞ。」
「ここが俺の一番好きなとこなんだ。」
「待ってろ、待ってろ。」
画面の中で逃げるヴィランの前に、ソーが立ちはだかりました。
「来たぞ…おおっ!」
「やっぱマイティ・ソーは最高だぜ。」
「お仕置きの始まりだ!!」
そしてテレビを見ながら二人の男が話し続けます。
「俺はいつも疑問に思ってたんだ。」
「何をだ?スペシャルエージェントのシットウェル。」
「テレビで自分自身を見るってのはどんな気分なんだろうな?
あんな風にコスチュームなんか着てよ。
それで公衆の面前でボコボコにされて。最悪だよな。」
「ああ、最悪だ。」
「さて、今言ったこの意味が分かるか?」
片方の男が、前に座らされた男を睨みました。
「つまり俺はお前のせいで困ってて、お前が嫌いって事だ。」
男が弱々しく言います。
「弁護士を呼んでくれ…」
よく見ると、彼はまさに今テレビでアイアンマンに倒されていたヴィランの男でした。
二人組の男が笑います。
「スーパーヴィランのキラー・シュライク様が弁護士を呼んでくれだとよ。」
「このシュライクって何者なんだい?」
「本名シモン・マディックス。通称キラー・シュライク。
かつてニューヨークでマイティ・アベンジャーズに現行犯で捕まった男さ。
それで今は、この最悪な状況から自分を救ってくれるのは弁護士だけだと考えてる。」
シュライクが言いました。
「お…俺には権利がある。俺は既に前に逮捕された。俺は…」
シュライクが最後まで言う前に、男が口を挟みました。
「ああ、お前が逮捕されたことなんて知ってるよ。お前に関する事はみ~んな知ってる。」
「お前が外科手術で反重力装置を脊椎に埋め込んだことも知ってるぜ。」
「お前がマーシャルアーツの訓練を積んだこともな。」
「お前の頭からつま先まで包む強化ボディアーマーの事も知っている。」
そして片方の男がビニル袋を手に取り、シュライクの前に突き出しました。
その中には彼の武器が入っています。
「そして、このお前のお手製の武器の事もよ~く知ってるぜ。お前が腕につける両刃の武器だ。」
「おい、知ってるか。このブレスレットの刃はチタニウム製なんだぜ。」
「本当かよ?」
「おまけにこのブレスレットは電気を溜める事が出来てな、なんと最大3万5千ボルトまで充電可能だ。」
「すげぇな。」
「だろ?」
まるで揶揄するかのようにシュライクの武器の説明をする二人。
そのやり取りをマジックミラー越しに、ある男が眺めていました。
「エージェント・ウーよ。俺達はもう、このゴミ屑のカス野郎の
スーパーヴィランの事を何もかも全部知ってるんじゃないか?」
「俺もそう思う。ただ何でシュライク(百舌)って名乗ってんのかって事と、
誰がこいつをキラー(殺人者)にしたのかって事だけはわからねぇがな。」
「おいおい。」
「どうした?」
「他にもあるだろ?」
「何の事だよ?」
「こいつの銀行取引明細書によるとシュライクは6345ドルを預金してて、
そのうち2344ドルは当座預金だそうだ。」
「そうかい。」
「他に口座は持ってないな。」
「なるほど。」
「個人で金庫も持ってない。」
「それで。」
「こいつのベッドの下にも金はなかった。」
「ほう。」
言葉通り全ての情報を持っているかのように話す二人組にシュライクが話しかけました。
「お…お前達。捜査官は俺を拘束出来ない筈だぞ。俺には権利が…」
しかし片方の男はシュライクの言葉を無視して会話を続けます。
「さて、俺が知りたい謎なんだが。
一体誰がこいつに、反重力装置を脊髄に埋め込む手術代を出して、
頭からつま先まで包む強化ボディアーマーの開発費を出して、
手製の両刃の武器を作る金を出してくれたんだろうな。」
シュライクが震える声で聞きます。
「待て…何の事だ?」
二人組の片方の男が立ち上がります。
「俺が考えるに、これは何万、いや何十万ドルかな…」
「最低でもな。」
片方の男がシュライクに近づきます。
「お前に金を出しているのは誰だ?
お前みたいなクズに用は無い!小切手に名前を書いてる奴の名前を言え!!」
シュライクが叫びました。
「おい聞け!弁護士を呼ぶんだ!!電話を持って来い、捜査官!!」
その言葉を聞いて二人組が笑います。
「何だ、まだ俺達の事を連邦捜査官だと思ってるのか?」
「誰が俺達がFBIだって言ったんだ?」
シュライクが震える手で指差しながら聞きました。
「お…お前達はまさか…S.H.I.E.L.D.のエージェントか…?」
シュライクの質問には答えず、S.H.I.E.L.D.エージェントの二人が質問を続けます。
「誰が糸を引いてる?金はどこから出てるんだ?名前を言え。」
「言えばお前を解放してやる。」
「フィニアス・メイソン。通称ティンカラーがお前と一緒にいたのは調査済みだ。」
「理由を言え!」
「奴は今どこにいる!?」
secret_war_1-3.jpgシュライクが叫びました。
「いい加減にしろ!
俺の前から消えやがれ!!」
その瞬間、エージェントが
シュライクの首を掴み、机に叩きつけます。
「名前を言え!」
「失せろ!!」
シュライクが反抗の意思を見せると、
エージェントは彼を思いっきり壁に叩き付けました。
そしてもう一人のエージェントも彼の前に立ちます。
「言わないと本当に永遠にオサラバになるぜ。」
「もう馬鹿な真似は散々ビデオの中でやっただろうが。」
「この国の全ての裁判官がお前を、
喜んでライカー島(有名な監獄)に送ろうとするぜ。」
「あともう一つ。お前の脊髄の反重力装置は摘出するし、
頭からつま先まで包む強化ボディアーマーは没収。
自慢のブレスレットも廃棄だ。」
「人生の最後をライカー島で過ごすなんて嫌だろう?」
「そういや知ってるか?
あの島にはお前の友達のハンマー・ヘッドもいるんだぜ。」
シュライクが口から血を流しながら叫びます。
「クソッ!」
エージェントが言いました。
「ああ、そうそう。
パニッシャーもお前に用があるみたいだな。」
そして。
「く…わかった…知りたい情報を…全て言う…」
壁に顔を押し付けられたまま
シュライクが悔しそうに負けを認めました。
「だからライカー島は許してくれ。…取引に応じるから。」
その光景をマジックミラーの壁越しに…ニック・フューリーが見つめていました。

フィラデルフィアの一角。
「…取引の約束は守れよ。俺をライカー島に送らない。」
ある工場の前に立ってシュライクがそう言いました。
「いいから言われたとおりにしろ、シュライク。」
「本当にAクラスの馬鹿だな。」
少し離れたところに停めた車の中で、先程尋問した二人が通信機で彼にそう言います。
そしてシュライクが入口のインターホンを押しました。
中から誰かが返事をします。
「誰だ?」
「俺だよ。シモン・マディックスだ。」
「何の用だ?」
「俺の左腕のリストバンドが故障した。それが理由だ。」
「…お前、誰かに脅されてるな?」
その言葉に、車の中にいたS.H.I.E.L.D.エージェントが驚きます。
「お前一人か?」
黙り込むシュライク。息を呑むエージェント。そしてほんの少しの沈黙の後…
「ああ、もちろん。」
「わかった。入れ。」
secret_war_1-4.jpgその言葉を聞いてシュライクが
ドアノブを握った瞬間…
バリバリバリバリバリバリッ!!!!
凄まじい放電が彼の全身を駆け巡りました。
その光景を見るや否や、
エージェントが車から飛び降ります。
「ミッションに問題発生!
繰り返す!ミッションに問題発生!!
全員外に出ろ!!
アルファフォーメーション:9-6-5」
その言葉と同時に、周りにいた道路工事作業者や
ビジネスマン達が駆け出してきました。
「周辺地域を封鎖!」
「誰か、ワン-アイ・イーグルに連絡…」
「フューリーに殺されるぞ!」
「お前が先だ!」
「屋根に上って!」
「ヘリキャリア!特殊許可証明書を…」
「シュライクが死んだ!」
変装したS.H.I.E.L.D.隊員達の
叫び声が町に響き渡りました。

そして数刻後。
ティンカラーのアジトの中をフューリーが歩いていました。
彼の隣を歩く女性エージェントが報告します。
「この建物の設計図に地下トンネルは計画されていませんでした、ニック。
地下室でそれぞれ名前の違う4つのパスポートと、100ドル札の札束が見つかりました。」
フューリーが言います。
「要するにどこかへ逃げたって事か。」
「はい、大佐。それと彼はハードディスクを破壊していきました。」
そこでフューリーの小型通信機が鳴りました。
フューリーが通信機を開くと、そこには女性隊員の顔が映っています。
「ナターシャか。」
フードで顔を隠した彼女が、通信機でフューリーに言います。
「あなたが最高に喜ぶ情報を教えてあげる。」
『何か見つけたのか、ナターシャ?』
「ティンカラーを見つけたわ。」
『お前は今どこだ?』
「ラトベリア国際空港よ。」
「ラトベリアだと?」
「女性には素晴らしい土地ね。」
『奴を尾けろ。』
「言われるまでも無く。」
『奴は一人か?』
「そうね…彼は……あら?」
『どうした?』
「誰かが彼と会ってるわ。彼を車に乗せようとしてる。
親しげね。知り合いのようだわ。」
『誰だ?』
「知らないわ。」
『調べろ。』
「今写真を送信したからデータベースが識別して……あら。」
『何だ?』
「あの車、政府専用のナンバープレートよ。」
『政府専用だと…』

そしてそれから数日後の朝、フューリーはホワイトハウスの会議室にいました。
彼の前には政府や軍の上層部が座っています。
「おはようございます。大統領。」
「フューリー大佐、我々を呼んだ理由は何かね?」
「大統領。この数ヶ月、S.H.I.E.L.D.は"サーキット"というコードネームの任務に就いていました。
そして我々は今週、かなりの成果を挙げたのです。」
「それは嬉しい報告だね、フューリー。」
「それは我々がよく行う捜査に端を発しました。
S.H.I.E.L.D.のエージェントがジャック・オ・ランタンとして
知られる人物を追跡していた時の事です。
この馬鹿げた名前を名乗るジェイソン・マッキンデイルJr.という男は
ニューメキシコのアルバカーキにある連邦銀行に強盗に入り、
オーストラリアに逃亡しようとしたところを逮捕されました。
ジェイソン・マッキンデイルJr.は自らデザインした防弾バトルスーツを着込み、
麻酔ガスと催涙ガスが逆流する衝撃手榴弾を使用して銀行を襲いました。
彼の身柄はFBIが尋問を行った後、拘束するために地元の
S.H.I.E.L.D.エージェントの元に引き渡されました。
そして拘束している間に、一人のエージェントが計算をしたのです。」
大統領が聞きます。
「計算?」
「ジャック・オ・ランタンは銀行で1万1345ドルを奪って逃走しました。
しかし彼の装備品は、75万ドルは優に超えるほどの技術で作られていました。
マッキンデイルの仕事と、奴のアーマーの金額の差があまりに大きすぎる。
我々は調査の結果、これからの技術的な背景を持つ犯罪に対し、
常にある男が物資を供給していると気づきました。
フィニアス・メイソン。通称ティンカラーと呼ばれる男です。
この数年間、ティンカラーは我々の視界には入っていませんでした。
しかしマッキンデイルが拘束期間中に、
他にもティンカラーの行動に関与している者がいると認めたのです。」
そう説明するフューリーの背後のスクリーンには、グリム・リーパーやゴールドバグなどの
ヴィラン達の映像が映し出されました。その中にはキラー・シュライクの姿もあります。
「ここで我々の優先任務はティンカラーの追跡に変更されました。
何故なら、もし何者かがティンカラーを通じて財政的にこの犯罪を支援しているとするならば、
この者達はもはや犯罪者ではなく、テロリストになるからです。
ティンカラーの追跡の中で、我々は捕らえた関係者を徹底的に尋問しました。
そして今週、ブラック・ウィドウがラトベリアでティンカラーを見つけたのです。
secret_war_1-5.jpg奴をエスコートした人物は
ルシア・フォン・バーダス。
ラトベリアの首相です。」
フューリーの報告が終わりました。
しばらくの沈黙の後、大統領が口を開きます。
「大佐。とても受け入れがたい事実だな。」
「わかっています。ですから本日、
こうして報告の場を設けさせて頂きました。」
「フューリー。
ルシアはアメリカとラトベリアの仲を
修復するために尽力してきた人物だ。
あの日から…」
「我々が彼女を選んだ日からですね。」
列席していた幹部が言葉を付け加えます。
「アメリカ政府は今年だけで彼女の国に1000万以上の…」
「7200万ドルを復興財源として貸しました。」
その言葉を受けてフューリーが返事をします。
「はい、まさにその通りです、大統領。
そして考えたくもありませんが、
彼女はその金を使って今報告した
内容の事を行ったのです。」
大統領が口を開きました。
「報告ありがとう、大佐。」
「彼女の逮捕権限を…」
「その必要はない。」
「今なんと仰りました?」
大統領の言葉に、フューリーが思わず聞き返しました。
「その必要はないと言ったんだ。」
「大統領…我々はこの状況はさらに拡大すると推測しています。
もしそうなったら、次は組織的な…」
「フューリー。私は君の熱意を評価している。しかしこの件は我々が管理する。」
「恐れながら大統領。出来ると思いません。」
「国防長官はルシアと親しい仲だ。この件は我々が扱う。…外交的にな。」
「大統領、個人的な関係など何の意味も持ちません。
ここに明確な証拠が揃っているんです。」
「大佐。」
大統領が短く言いました。
「報告ありがとう。」
「…ありがとうございました、大統領。」

そしてホワイトハウスから黙って出てきたフューリーに、
S.H.I.E.L.D.の女性エージェントが声をかけました。
「ニック?何があったの?」
フューリーが苛立ちを見せながら答えます。
「まただ、ヴァレンチナ。」
「何が?」
「まただ!!」
「何がよ?」
「いつもこうだ!!」
そしてフューリーが彼女にまくし立てました。
「あいつらは情報を持ってるんだ!!誰が犯人かも知ってる。
そして犯人の確固たる証拠も持っている。
それなのに椅子に座ったままで何もしようとしない。
見て見ぬ振りをして、どうでもいい外交ルールに従って…
そして人々が死んでいく。
罪無き人々が、あの阿呆共のせいで死んでいく。
俺はもう…耐え切れねぇ。いつもこうだ。」
ヴァレンチナが心配そうな顔で聞きます。
「一体あなたは何をする気なの…?」

そして現在。
病室で瀕死のルークを見ながらフューリーが呟きました。
「一体俺は何て事をしてしまったんだ…」


ちょっとX-MENを訳すのに飽きてきたので、
また気分転換に大型クロスオーバーを訳してみました。
何の偶然か前回訳したのがWORLD WAR HULKですから、
続けてタイトルにWARが入る作品を訳したことになりますね。

最近MARVEL作品が大量に邦訳されて出版されてますが、
その中で不思議に思われた方もいるのではないでしょうか。
マリア・ヒルって誰だと。
S.H.I.E.L.D.の長官ってニック・フューリーじゃないの?
その答えがこの作品にあります。
この作品でフューリーは大きな過ちを犯し、その身を追われる事となるのです。

しかし今回はまだ序盤の導入部分。全く今後の予想がつかない展開となっています。
まずルーク襲撃事件。
あの強靭さを誇るルークを一撃で瀕死に至らしめた相手とは何者なのか。
そして何故フューリーは病院に来たのか。彼は何を知っているのか。

そして舞台は1年前へ。
もはやどちらが悪だか分からないような凄惨な尋問。
執拗なまでに精神を揺さぶり、最後には暴力に訴える尋問方法はもはや正規の組織とは思えません。
私は普段X-MEN系列しか読まないので、この哀れなシュライク氏が何者か詳細を知りませんが、
散々痛めつけられた挙句に、最後は感電死って可哀想過ぎる気がするのですが…

ちなみに彼が取引に応じる決め手となったライカー島。
シュライクが尋常ではないほど怯えていましたが、何がそんなに怖かったのでしょうか。
そこら辺をよく知らないので、情報頂けるとありがたいです。

そして今回の黒幕かと思われるルシア首相。
ラトベリアといったら誰もがあのドゥームを思い浮かべますが、予想外の人物が出てきました。
アメリカから手に入れた大金でテロリストの支援をしている彼女の本当の目的は?
そして政府の怠慢に怒りを露にしたフューリーが取った行動とは?
そして何故ルークは襲われたのか?フューリーが取った行動と何か関係があるのか?
様々な疑問を残して話は次回に続きます。

…気分転換でふと訳しただけなので、次回も訳すかどうかは現在未定ですが。
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この記事に対するコメント
 
ルークってシージ直後にも心臓発作だかになって
皮膚が邪魔して中々治療出来なかった事がありましたけど以前にもあったのですね。

サイレント・ウォーはブレイクアウトで少し話が出ててよく知りませんでしたが
あのフューリーが長年潜伏する羽目になるきっかけなので興味があります。
続き楽しみにしてます。
【2011/10/22 01:06】 URL | 名無し #yl2HcnkM [編集]
 
>名無し様
やっぱり特殊能力を持っているというのは、
いい事ばかりでなくて弊害もあるって事ですよね。
手術が出来ないって結構悲惨だと思います。
…でもこの世界って、普通にアダマンチウムのメスとかありそうなんだけどなぁ。

続きの翻訳は、前向きに頑張ります(笑)。
挫折したら、またかと嘲笑してやってください。
【2011/10/22 11:33】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
暗黒時代の始まりを予感させるシリーズですね。翻訳頑張って下さい。
シュライク&ティンカラーは2人揃ってスパイダーマンのヴィランとして登場する回がマーヴルクロスに掲載されましたね。
あの頃のB級ヴィランたちは装備は自力開発するか、この爺さんとかハマーの会社とかハイドラとかAIMから装備を買って一仕事して支払い、で済んだんですけどね。陰謀めいた展開にしたもんです。
【2011/10/22 14:08】 URL | サントス #- [編集]
 
>サントス様
マーブルクロスの内容をまだ覚えていらっしゃるとは。
私は全巻持ってたのに、言われても思い出せません…
あれももう出てから軽く10年以上が経ってますよね。

B級ヴィランはB級らしくお金に困ってたりするのが似合いますよね。
でもやってる事は普段からテロ行為な気もしますが。
【2011/10/22 19:43】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
ライカー島ですが、ここにはヴォルト(Vault)という名前の特別な刑務所が在ります。此処は通常の犯罪者とは異なる、所謂ヴィランが収監される刑務所で、此処にいる連中は非常にヤバい方々ばかりです。
その割には警備の方が一寸お粗末で、所内での殺人や暴動が日常茶飯事(…は言い過ぎかも)でして、以前にはジグソウというヴィランを始末する為にパニッシャーが此処に収監された際には多数の死傷者が出る大暴動にまでなったことがあります。
と言う訳で、一度入ったら無事に出所出来る確率は極めて低い所です。なのでシュライクはあそこまで恐れていたのでしょう。
因みに、更に厄介なスーパーヴィランの方々はこの島の更に北にあるラフト(Raft)と言う収容施設に放り込まれます。
【2011/10/22 21:05】 URL | MangyDog #- [編集]
 
>MangyDog様
情報ありがとうございます。
ヒーローで無けりゃ捕まえられない様なヴィランを収監したら、
そりゃ普通の人じゃ管理出来ないですよね。
昔デアデビルの話を読んだときに、
彼もどこかの刑務所に入れられてましたが、
速攻でキングピンと一緒に暴動起こして逃げてましたからね。
しかしヴィランがヴィラン同士の暴動を恐れて入りたくないって、
抑止力としてどうかと思いますが。
【2011/10/22 23:43】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
ちょうどPBを購入したところだったので
翻訳開始されていて嬉しいです

今までの認識だと
街のおかしな発明家があぶないモン作って
それを使って悪事を働く=B級ヴィランと思っていたのですけど

こうやって作品自体で矛盾をつくと確かに不思議ですよね(笑
こんな才能があるのになんでちんけな強盗とかするんだと。

続きもたのしみにさせていただきますが
無理はなさらずー
【2011/10/25 15:33】 URL | 名無し #- [編集]
 
>名無し様
普通に考えたら、発明家として特許取った方が儲かる気もしますよね。
普通の技術では無理なレベルのものも作ってますし。
でも素晴らしい力を善行に使わず、馬鹿な事に使ってこそのヴィラン。
その決してブレない方向性に敬意を払ってあげましょう(笑)。
【2011/10/25 23:40】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
概要は知っていたけれど、詳細はサッパリだったので
これは嬉しい翻訳!!

ゲームのアルティメットアライアンス2でティンカラーが
準ラスボス級の扱いだったのも、こういう事だったんですね。
ルシアもかなり手強いボスでした。

アニメアベンジャーズでもルシアが登場していて、
シークレットウォー編がいずれ出てきそうな予感…
【2011/10/26 11:43】 URL | にじあめ #SFo5/nok [編集]
 
>にじあめ様
ありがとうございます。

>ルシアもかなり手強いボスでした。
私はそのゲームをやってないんですが、
そのルシアはおそらく身体が機械化とかしてませんか?
後半のネタバレになるので明言は避けますが、
ルシアは普通の人間状態だと、強さは本当に一般人レベルなので。
もし雷系の攻撃をしてくるなら、まさに原作準拠だと思います。
【2011/10/26 23:06】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
お察しのとおりです。バリバリのサイボーグでした。
確か電撃も使っていたと思いますが、
次々ロボット兵士を呼び出して突撃させ、自爆させる攻撃が
嫌らしかった印象が強くて、本体の攻撃がうろおぼえだったり…
【2011/10/27 05:58】 URL | にじあめ #SFo5/nok [編集]
 
>にじあめ様
ああ、確かに原作にもロボ兵士は出てきますね。
原作準拠の戦い方です。
雑魚呼んで身を固めるとか、アクションゲームのボス向きですね。
【2011/10/27 23:38】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]

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