rise from dilapidation !!

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X-MEN GOD LOVES, MAN KILLS (CHAPTER 1)
【2011/10/02 23:02】 アメコミ原書翻訳
セイラムセンター郊外にあるウィリンドン通り73丁目。
ここに元プリマバレリーナであるスティービー・ハンターが経営する自宅兼のダンススタジオがあります。
しかし、その静かなスタジオのドアを突き破って二人の男女が取っ組み合いの喧嘩をしていました。
「取り消しなさい!!今言った事を取り消しなさいよ、ダニー!!さもないとあんたの顔を…」
中から別の女性が飛び出してきて、二人の仲裁に入ります。
「キティ、やめなさい!気でも狂ったの!?」
「邪魔しないで、イリアナ!!このクソ野郎は一週間ずっと、私のことをけなし続けたのよ!!
もうこいつは顔も見たくない!!さあ、ダニー!喋れる内に謝ることね!!!」
そこに彼女の恋人が走ってきました。
「カーチャ!何をしてるんだ!?」
「えっ、ピーター?」
そう言って彼女が振り返った瞬間、
「うっ!」
ダニーの拳がキティの右目に当たりました。
凄まじい形相でキティがダニーに叫びました。
「この卑怯者!!地獄に落ちろ!!」
暴れまわるキティを何とかイリアナが押さえ、ダニーとの間にピーターが入ります。
「そのあばずれを離せ、イリアナ!!もう片方の目にもアザを作ってやる!!」
「あんたなんかに出来るものか!!」
そう叫んでキティは二人の間にいるピーターに言いました。
「邪魔しないで、ピーター。あなたは関係ないわ。そいつの言葉に耳を貸さないで!!」
そこで彼女を捕まえていたイリアナが小声でキティに囁きました。
「落ち着いて、キティ。身体が透けてるわ。」
よく見るとイリアナの指はキティの腕の中をすり抜けてしまっています。
そこにスタジオの中から、黒人の女性が出てきました。

x-men_gl_mk_1-1.jpg「何をしているの!?」
ダニーが叫びます。
「キティが悪いんです、ハンター先生!!
彼女の方からけしかけてきたんだ!!」
そう言われてスティービーがキティの方を向きます。
「本当なの?」
「確かに最初に叩いたのは私です。
でもそれはダニーが言わなくてもいい事を言ったから!!」
スティービーが今度はダニーの方を向きます。
「ダニー、説明して頂戴。」
「僕はストライカー教団が
どれだけ素晴らしいか説明してたんだ。
僕も家族も信者だからね。それの何が悪い?」
「続きも言いなさいよ、このクズ!
ストライカー牧師が罪深いミュータント達から
どうやって人間を守ろうとしているのかを!!」
「彼が正しいのさ!!ミューティー共は悪魔だ!!
奴等は罰を受けて当然だ!!
何か文句があるのか、このミューティー愛好者!!!」
そこでピーターがダニーに言いました。
「青年よ、君の主張はわかった。そこら辺にしたらどうだ。」
「あ…ああ、君がそう言うならそうするよ、ラスプーチンさん。
おい、プライド。次もお前を守ってくれるキングコングがいてくれると思うなよ!」
ピーターの迫力に押されてダニーはそう言うと、その場から逃げるように去っていきました。
キティが泣き顔でピーターに感謝の言葉を述べます。
「ありがとう、ピーター。」
「許してくれ、カーチャ。あの少年がこれ以上君を傷つけるのを見ていられなくてね。」
スティービーがキティの方に寄って来ました。
「稽古の時に、ダニーを半殺しにする事も出来たでしょうに。」
「それは彼も同じです。」
「来なさい。中に戻って手当てをしましょう。」
しかしキティは、今度はスティービーに向かって叫びます。
「どうしてそんなに冷静でいられるの!?彼の言ってた事が聞こえなかったの!!?」
「ただの言葉でしょ。」
「じゃあ彼が私のことを黒人愛好者だって言ったらどう思うの、スティービー!?
そんな冷静な態度でいられるの!!?」
そう叫ぶとキティは泣きながら走っていきました。

スティービーがピーターとイリアナに言います。
「彼女を追った方がいいんじゃない?
ちゃんと家に帰れるか見てあげた方がいいわよ。」
ピーターが言いました。
「キティは興奮状態です、スティービー。彼女は自分が今何を言ったのかもわかってないでしょう。
彼女が本気であんなことを言うとは…」
帰路につく二人を見送りながら、スティービーは心の中で呟きました。
「彼女は意味を理解した上で言ったのよ…。そしてあの子の意見は正しいわ。」
そしてスティービーもスタジオの中に戻っていきました。
しかしその前に止まっていた車の中では、怪しげな男達がどこかに連絡していました。
「ハンター女史が家に戻りました。今なら一発でしとめられますよ。
彼女は誰に撃たれたのかも分からず、そしてサイレンサーにより付近の住民にも気づかれない。」
しかしそう言う男の隣に座っていた男が言いました。
「彼女はミュータントではない。放っておけ。」
「いや、あいつはもっと性質(たち)が悪い。
あいつはミューティーのクズどもを、まるで人間の様に扱う。」
「俺達の任務は監視だ、暗殺ではない。我慢するんだ、ジョージ。
まずはミューティーを殺して、その後でゆっくりとあの女みたいな売国奴を始末していけばいい。」
そして最初に連絡を取っていた男が再度トランシーバーを持ちました。
「本部、こちらチーム・スリー。
コロッサスと、その妹のイリアナ、そしてアリエルは学園に戻った。
現在問題なし。
オペレーション・ヘッドハンター(首領狩り)はスケジュール通りに実行可能だ。」

"町から数マイル離れた郊外。
ピーター・ラスプーチンはグレイマルキン通りの脇道に入ると、学園の前で車を停めた。
湖面から3マイルに渡って広がる広大な私有地…ここはエグゼビア家が代々所有してきた土地であり、
そしてまた、X-MEN達の愛すべき家でもある。"

玄関に停めた車から降りてきたコロッサス達に、外で待っていたナイトクローラーが話しかけました。
「何やってたんだい、ピーター?
教授がせっかくテレビに出演するのに、君が見逃すんじゃないかって皆で心配してたんだぞ。
さあ、早く中に入った入った。もうすぐに番組が始まっちゃうぞ!」
そして彼らが屋敷の中に入ると、そこではウルヴァリンが立っていました。
「何だそのアザは?喧嘩か?事故か?」
アリエルが即答します。
「喧嘩。」
「卑怯な手は使わなかったか?」
「多分。」
「勝ったのか?」
「いいえ。」
「何故?」
「恐らくあなたみたいな人殺しのオーラを持ってないからよ、ウルヴァリン。」
「理由はそれだけか?」
「私は別に悪いミュータントとかスーパーヴィランとか、
殺人マシーンと戦った訳じゃないのよ、ローガン。
ただ口先だけのガキと喧嘩しただけ。そんな大げさなもんじゃないわ。
体を洗って着替えてくる。すぐに戻るわ。」
そう言って彼女が広間から出て行った間に、イリアナが事情を説明しました。
そして着替えたアリエルも戻ってきて、ソファに腰掛けます。
『そこまでの憎悪を生む理由が見当たらない。ただ存在しているだけで忌み嫌うなんて。
でも今夜のその対立は…小さなきっかけでしかないけれど…
もしかすると何かの前兆とかじゃないのか?』
ナイトクローラーの胸には不安な気持ちが高まります。
そしてテレビ番組が始まりました。
「はい、ポップコーンよ。誰か食べる?キティ、あなたは?」
「いいえ、結構よ。イリアナ。」
楽しげに話す二人に、コロッサスが静かに注意します。
「静かに。もう番組は始まってるんだ。」

テレビの中で司会の男性が挨拶をしました。
「皆さん、こんばんは。ジョン・チーバーです。
今夜のトピックはミュータントについてです。ではゲストを紹介しましょう。
人間遺伝子学の権威であるエグゼビア教授。
そして最も強大な影響力の福音派で知られるストライカー教団の
教祖であるウィリアム・ストライカー牧師です。
教授、まずはあなたの意見を…」
教授がその言葉をさえぎって話を始めました。
「まず始めに。チーバーさん。
ミュータントとは正確に言うと、一つの思想や目標としての集合体ではありません。
彼らは個なのです。我らはその事を意識しないといけない。」
そこにストライカーが口を挟みます。
「チャールズ、またその話かね。
その君の言う個とやらは、いささか恐ろしい能力を有しているようだが。
我らのような普通の人間はどうやってその脅威から身を守ればいいのかね?
ロバート・ケリー上院議員が推進するミュータント対応委員会の資料から引用させてもらえば、
"過去最高に膨れ上がったミュータントの数は、アメリカのみならず社会国家に対して
やがて明確な脅威をもたらす。"だそうだ。」

「仰るとおりで。」
「へぇ、キティ。でもあなたは別に危険な人には見えないけど?」
「冗談言ってる場合じゃねぇぞ、イリアナ。この話は深刻な問題だ。」
「静かに!僕は一言も聞き逃したくないんだ。」
アリエル、イリアナ、ウルヴァリン、ナイトクローラーが次々に感想を言う中、
コロッサスが驚きの声を上げました。
「コマーシャルにされたぞ!教授に反論する機会を与えるべきだ!」

しかしCM中にも、二人の討論は続いていました。
「結局のところ、チャールズよ。
ミュータントを人間と呼ぶこと自体、おかしくないかね?
遺伝子から既に違うのだ。ホモ・スペリオールだったか?
もうその時点で完全に違う種ではないか。」

ストライカーの言葉を聞きながら、番組のスタッフが小声で話し合っていました。
「エグゼビアが巧い反論をすると思うか?」
「ああ。だが誰が聞くのかって話だがね。
ストライカーはテレビをよく知っている。視聴者に語りかけているからな。
好印象を抱かせるのに十分だ。
さらにうまいことに…話してる内容が不安を植えつける。」

そして…
「本日はここでお別れです。ではお休みなさい。」
番組の終了を司会が告げると、アリエルが疲れた表情で呟きました。
「やっと終わった。何かもう…とにかく何かを壊しまくりたい気分だわ。
誰か一緒にデンジャールームに行かない?」
その言葉にナイトクローラーが返事をします。
「いいね。イリアナ、僕らがコスチュームに着替えてくる間に、
演習内容を設定しておいてくれるかい。」
そしてウルヴァリンも立ち上がりました。
「ストライカーの言いたい事は、ミュータントは人間とは根本的に違ってて、
法の権利も無いってのかよ。
権利を持つ権利も無ぇ。誰も守ってくれねぇ。
ネズミみたいに駆除するのかよ。合法的に殺人が行われるのかよ。」

そして各自は自分の部屋でコスチュームの着替えながら様々な事を考えます。
「有り得ないわ。でもストライカーは評判がいい。
何百万もの人が彼の言葉を信じてる。」
アリエルがそう呟き、
『僕達が存在しているから悪だって?狂気の沙汰だ。』
コロッサスが落ち込み、
『生まれてこの方、こんな恐怖と憎悪を感じたことはない…
時間が経てば解決する問題でもなさそうだ。』
ナイトクローラーが不安に駆られ、
『皆恐怖に怯えてやがる…まあ無理もないがな。』
ウルヴァリンが冷静に事実を受け止めます。
そしてイリアナが、
「教授とスコットとオロロがここにいてくれたら…」
そう言いながらデンジャールームのセッティングに入りました。

一方その頃、マンハッタンの西側にあるスタジオでは。
「実に面白い討論でした、教授。全部放送し切れなくて申し訳ありません。」
「こちらこそ、チーバーさん。
ストライカー牧師が予想以上のプレゼンテーションをされた事は残念でした。」
チーバー氏にそう話す教授を見ながら、スタジオの端でストームがサイクロップスに話しかけます。
「失敗ね、スコット。」
「我々は完敗したのさ、オロロ。
チャールズは民衆の理念に訴えかけ、ストライカーは恐怖に訴えた。
そしてチャールズは恐ろしくて不気味な人物に映り、ストライカーの主張が正しい様に終わった。
今回人々に植え付けられた悪印象が、時間と共に薄れていけばいいのだが。」
その時、
「あっ!」
サイクロップスにスタッフの女性がぶつかりました。
「すいません、サマーズさん。今度からは前を向いて歩きます。」
「お気になさらず。」
そしてサイクロップスとストームが教授の車椅子を押しながらスタジオから
出て行くのを見届けると、先程ぶつかった女性がストライカーに近づいていきました。
「準備は整ったか、アニー?」
「セントラルパークで襲う手筈になっています。」
「素晴らしい。チャールズは我々の精神防壁により思考を読む事が出来なかった。
完全な奇襲となる。」

デンジャールームに、X-MENが集まりました。
ウルヴァリンは牢に閉じ込められ、ナイトクローラーは矢印の付いた巨大な鉄塊の上に立ち、
そしてコロッサスの前にはロボットが立ちはだかり、アリエルの後ろには人形が立っています。
イリアナの声が響きました。
「単体共同複合演習シークエンスで設定したわ。
個人、そしてチームとしての能力を問われる内容よ。
最優先任務はマネキンで出来た家族の保護。
家族構成はパパとママ、そしてイワンとスヴェトラーナの兄妹ね。
第二任務は個々にそれぞれ設定したわ。
ウルヴァリンは、鉄柵を切断せずに閉じ込められた牢から脱出すること。
アリエルは能力を攻撃に応用すること。
コロッサスは防衛ロボットを倒して。
ナイトクローラーはその物体を指定の位置まで移動させるの。
その移動が完了すればこの演習は終了よ。
じゃ、頑張ってX-MEN。開始よ。」
そしてイリアナがスイッチを押すと、ロボットがミサイルを発射しました。
「ロボットがミサイルを撃ったぞ。マネキンの方に向かってる!」
コロッサスが叫びます。
「私に任せて!」
ミサイルがアリエルの非物質化した体をすり抜けます。
『ビンゴ!私の能力でミサイルの電子制御を狂わせて狙いを外したわ。』
一方、ウルヴァリンは…
『ウザいルールのせいでやりづらいが、俺の爪で何とか錠をこじ開けられそうだな…』
一人で黙々と牢の錠開けを行っていました。そしてナイトクローラーは、
『この巨大な物体を押すのは不可能だ。そしてテレポートで移動させられるかどうかも不明だ。
しかし駄目もとでやってみるしかない。』
そう呟きながら力をこめて、足元にある巨大な塊を動かそうとしますが、
「うあ…ぁぁぁぁ…っ!!」
『動かすんだ…僕の力で…一度に……重い…重すぎる…
だめだ、危うく転移空間に取り残されるところだった…
でも僕がこの任務を達成しないとこの演習は終わらないんだ…』
それを見ていたアリエルがX-MENに言いました。
「このままじゃ作戦失敗よ。私達に与えられた任務をそれぞれこなそうとしてたら道はないわ。
ルールを変えたらどうなるか考えてみましょうよ。」
そしてコロッサスの前にいる防衛ロボットに突進していきます。
「私があなたの相手をショートさせるから、あなたはミサイルを防いで、コロッサス!
ナイトクローラーはウルヴァリンの救出を!」
その言葉を受けてナイトクローラーが牢の上にテレポートします。
「俺はこいつを自分で何とかできると思ってたが、違ったみたいだな。
俺じゃこの牢は破れねぇ。でもこの牢が吊り下げられてる鎖ぐらいなら切れる。
こいつは目標の上にぶら下がってるから、この鎖を切って牢を落とせば演習終了だ。
どいてな、エルフ。」
そう言ってウルヴァリンが、天井から牢に繋がっている鎖を断ち切り、
牢を矢印の先にある目標地点に落としますが、演習は終了しません。
「駄目だ、ウルヴァリン。この牢じゃ重さが不十分なんだ。」
「その様だな。じゃあ、俺をテレポートで外に出してくれ。
ピーティーの野郎を早く楽にしてやらねぇとな。」
ナイトクローラーがコロッサスの方を見ると、彼はあの鉄塊を持ち上げていました。
ナイトクローラーがテレポートでウルヴァリンを連れ出すのと同時に、
コロッサスが目標地点に向かって鉄塊を投げつけます。
そして鉄塊が牢を踏み潰しながら目標地点に落ち、演習は終了しました。

コロンブス大通りを西に入った67番通り。
「ストライカーはどれぐらいの脅威になるでしょうか、教授?」
「潜在的にかなり憂慮すべき状況だな、スコット。
スタジオで彼の思考に精神防壁がかかっているのがわかった。
常日頃から予防として行っているのか、もしくは私の能力を知っていたのか…
もし後者であるならば、どこで私の能力を知ったのか。
そして、彼はX-MENの事も知っているのか…」
不安に駆られる教授たちが乗った車から少し離れて、1台の車が走っていました。
「奴らを見失わないで、ロッコ。でも近づきすぎても駄目よ。
私達の"お友達"に警戒をされたくないから。」
そして教授たちを乗せた車はセントラルパーク沿いを走る72番通りに差し掛かりました。
「私達の宿敵であるマグニートーに代表される悪のミュータントとは、物質的に戦うことができた。
しかし我々はストライカーが得意とする言葉や発想に対する対抗策を持ち得ていない。
我々に出来ることはただ最善を尽くすしか……ううっ!」
ここで教授が初めて自分達に向けられた悪意に気づきました。
「スコット、我々に敵意が向けられている。奇襲だ!!」
x-men_gl_mk_1-2.jpgその次の瞬間、
ズガアアアアンッ!!
バズーカの直撃を受けて車が炎上しました。
『爆発で教授が気絶された…
これでは他に奇襲部隊がいるか精神索敵が出来ない。
ラジオも壊れたし…ドアは開かず閉じ込められた。
私のオプティックブラストで逃げ道を作ろう。』
サイクロップスの目から放たれた
オプティックブラストが車のドアを弾き飛ばしました。
「オロロ、君は教授を頼む。私は敵の相手をする。
空中に逃げたらすぐに霧を発生させて、
我々の退路を隠してくれ!」
そしてサイクが横転した車から出た瞬間、
ダーーーーーンッ!
「スコットッ!!」
ロッコの一撃がサイクロップスに直撃しました。
ストームも教授を抱きかかえて空中に逃げようとしますが、
ドゴオオオオオン!!
再度放たれたバズーカの一撃で、爆風に飲み込まれます。
後方に停まった車に乗っていたアニーが
冷めた表情でその光景を眺めながら言いました。
「完璧ね。ロッコ、牧師に伝えなさい。ミッション完遂と。」

教授の屋敷ではX-MENがスクリーンに表示された先程の演習の評価を見ていました。
「ああ、これが私の望んだ結果よ。大満足だわ。
何でそんなにムッツリしてるのよ、ウルヴァリン。あなただっていい点数じゃない。」
「確かにいい点だ。何か秘密でもあるのかい?」
そう言うアリエルとナイトクローラーにウルヴァリンが答えます。
「別に。俺は隠し事も無く清く正しく生きてるさ。」
「この評価が嬉しくないのかい?」
「嬉しいかって?ただのゲームだぞ。ゲームってな子供のするもんだ。」
そう言うとウルアリンはマネキンの首を爪で刎ねて、デンジャールームから去っていきました。
アリエル達もデンジャールームを出て、部屋に戻ろうとします。
「いつかあの人を恐がらせてやるわ。」
そんな他愛もない話をしながら彼らが歩いていると、
リリリリリリ
居間の電話が鳴りました。
「僕が出るよ。多分スコットだ。ニューヨークからじゃないかな。」
そう言ってナイトクローラーが受話器を取りました。
「はい、エグゼビア学園のカート・ワグナーです。何かお困りでしょうか?
……何…だって…!?」
驚いた顔で受話器を置いたナイトクローラーにアリエル達が聞きました。
「何かあったのかい?」
「エルフ、凄い顔よ!」
ナイトクローラーが信じられないといった表情で答えます。
「警察からだった。事故があったって…エグゼビア教授とスコットとオロロが死んだって…」


最初のアリエルとダニーの喧嘩は、第1章として巧い構成だと思います。
まさにこれから始まる大きな戦いの予兆として分かりやすい導入でしょう。
ただ作中のキャラにはっきりと「これは前兆じゃないのか」と言わせるのは、いかがなものかと思いますが。

…さて、ここまで一切何も触れてきませんでしたが、
「アリエル」って何って思う方もいらっしゃるかもしれません。
現在は特にコードネームも無く本名の「キティ」で呼ばれていますが、
キティ・プライドはこの当時はアリエルってコードネームだったんですよね。
ちなみにその前は「スプライト」なんてコードネームを使ってました。

そして教授とストライカーの一騎打ちは、サイク曰く「教授の完敗」に終わりました。
まだこの頃は教授自身も言っていたように、直接フィジカルにビームやらで攻撃してくる敵はいても
社会的に抹殺してくるような敵とは戦ったことがないということで、為す術がなかったみたいです。
でも教授の一番得意な分野な気もするんですがね。一般民衆の心を操ったりすれば。
この頃は既にサイクの記憶を操ってクラコア事件を無かったことにしたりしてる訳ですし。
それに普通にサラッと言ってるので気づかないかもしれませんが、
ストライカーに会うなりいきなり思考を覗こうとしてるんですけど。
あんたが日常的にそんな事ばかりするから精神防壁を張られるんですよ。

デンジャールームでの訓練は、アリエルが意外な指揮能力を発揮します。
でもこれってイリアナが最初に設定した個々のトレーニング内容を無視してるけどいいのでしょうか。
ルールを変えてみましょう!って、勝手に変えちゃ駄目な気もしますが。

そして最後の狙撃シーンで第1章は幕を閉じます。
教授たちはどうなってしまったのか、X-MENはこれからどうするのか。
そしてプロローグでミュータントの今後を憂いたマグニートーはどう動くのか。
第2章に向けて話が動き始めます。
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この記事に対するコメント
 
「アリエル」ってコードネームは最初、教授が考えたんだけどキティが「嫌よ、そんなダサいの」って断ったのを見てストームが「じゃあ、スプライトなんてどうかしら」って言ったら「わあ、それサイコー!」みたいな感じで決まっちゃって教授涙目でしたよね(結局、そのコードネーム使ってるし)。
彼女のコードネームの多さはデンジャーも突っ込んでましたね。

後、生徒の記憶操作や対談相手への精神スキャンは置いておくとして(良くは無いですが)、今回の様な頭脳労働は明らかに教授の仕事ですよね。社会的な権威や地位を持っているのは彼だけですし。
でも、自分の能力に頼りすぎてたのかどうも政治的な駆け引きが下手ですね。ストライカーだけでなく、TV局側の人間達にもあしらわれてますし。
この辺りの詰めの甘さがミュータント側の最大の弱点なんでしょうね。
【2011/10/03 00:36】 URL | MangyDog #- [編集]
 
教授は、
・根が純粋な生徒たちや、戦闘の専門家としか言いようがない仲間たちには出来そうにない汚れ仕事を
 引き受けるべき指導者の立場にあるものの、彼も聖人君子を志向しているため思うように行かない
・普段から綺麗事を口にしてはいるものの、実は裏でとんでもない事をたびたびやらかしていた

このどちらかに固定すべきだったのではないでしょうか。
長い歴史の中で、驚きの展開として「実は裏では……」「信頼していた教授が……」
と言う事をやりすぎてしまって、
理想を目指している人物として描かれている話でさえ鼻白んでしまうようになったのは
キャラクター造形の失敗だと思います……。
【2011/10/03 03:01】 URL | 名無し #NYrh2GMg [編集]
 
>MangyDog様
キティはコスチュームも初期の頃は奇抜でしたからね。
若気の至りとはいえ、今思い返すと色々恥ずかしいんだろうなぁ。
教授は別の作品で心の中で喋るのが得意だから、
表立って人と話すのは苦手だとか言ってましたね。
教授がテレビに出る時は大概悲惨な展開のフラグになるので
X-MENは止めた方がいいと思います。

>名無し様
教授の後付設定は冷静に考えると可哀相なんですよね。
昔は自分で聖人君子じゃないとか言ってても、
まあ彼も人間だから仕方ないねとかフォローする気分になってましたが、
今彼がそんなことを言っても、全員知ってるよのツッコミで終わりですからね。
…まあ、私はそんな今の教授を楽しんで見てる最悪な読者の一人ですが(笑)。
【2011/10/03 23:26】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]

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