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X-MEN GOD LOVES, MAN KILLS (PROLOGUE)
【2011/09/21 00:14】 アメコミ原書翻訳
深夜のコネティカット州ウェストポートの小学校を走る人影がありました。

"彼らは走っていた。理由もわからずに。彼らに迫る命の危険から逃れるために。
彼らの名前はマークとジル。彼は11歳。彼女はちょうど先週9歳になったばかり。"

「もう疲れたよ…休もうよ?」
「ダメだ、ジル。あいつらは僕らのすぐ後ろにいる。
全力で校庭を走り抜けるんだ。」
「お父さんとお母さんはどうなっちゃったの?」
「そのことは考えるな。もう助けてくれないんだ。自分たちで…うわあああっ!!!」
「マーク!!」
一発の銃声と共にマークが倒れます。
「走るんだ…ジル!!」
「お兄ちゃんを置いていけないよ!」
「捕まっちまうぞ!早く…」
哀れな兄妹の後ろに、拳銃を持った大人達がゆっくりと近づいてきました。
「もう終わりだ。ガキども。」
「あんた達は誰なんだ!?何がしたいんだ!?」
マークの質問にリーダー格の女性が答えます。
「我々はピュリファイアーズ。そして少年よ…我々の目的は簡単だ。
悲しむ必要はない。すぐに親に会わせてやろう。」
「あんた達が殺したのか!!」
「ああ、彼らも…そしてお前達もだ。」
ダーーーン
そしてマークの体は動かなくなりました。
「マーク!?」
兄の身体に触れたジルの手に赤い液体が付着します。
「マーク……何で?」
ダーーーン
「何故ならお前達に生きる資格がないからだ。」
そして彼女は部下達に命じます。
「そいつらの身体を吊り下げろ。時間を取り過ぎた。早急に取り掛かるんだ。」

"そして数刻後。校庭は再び静寂を取り戻した。
翌朝、全校生徒が彼らを見つけるだろう。それがピュリファイアーズの狙い。
しかし夜明け前…"

x-men_gl_mk_0-1.jpgミューティーと書かれた板を首から下げられ、
鉄棒に吊り下げられた二人の死体を
一人の男が降ろしました。
「公開処刑か。」
その男とはX-MENの宿敵であるマグニートー。
「これが最初ではない。そしてこれが最後でもない。
犠牲者はついに子供にまで。
まだ幼く…純真で…怖かっただろうに…痛かっただろうに…
彼らのたった一つの罪は生まれて来たこと。
私は磁界王などと自惚れ…彼らを救う事も出来なかった。
これ以上は死なせはせぬ。
だがこの非道行為の首謀者は
たとえどれだけの犠牲を払おうが…
どれだけの時間を要しようが…
必ず見つけ出して責任を取らせてくれる!!」

ニューヨーク・シティにある
ストライカー福音教団の本部ビル。
[あなたの神、主があなたに与えようとして
おられる町囲みのどれでも、
その中で、男であれ、女であれ、
あなたの神、主の目の前に悪を行い、主の契約を破り、行ってほかの神々に仕え、
また、日や月や天の万象など、私が命じもしなかったものを拝む者があり、
それがあなたに告げられて、あなたが聞いたなら、あなたはよく調査しなさい。
もし、そのことが事実で、確かであり、この忌みきらうべきことがイスラエルのうちに
行われたのなら、あなたは、この悪事を行った男または女を町の広場に連れ出し、
男でも女でも、彼らを石で打ちなさい。彼らは死ななければならない。]
旧約聖書の申命記の一節を読むと、ストライカーは静かに聖書を閉じました。
「み国の来たらんことを
み旨の天に行わるる如く地にも行われんことを。」
そして主の祈りを唱えている所に電話が鳴りました。
「何かね?」
「報告テープの準備が出来ました、牧師様。」
「わかった。では流してくれ、ベス。あとサンドイッチとコーヒーを持って来てくれるかな?」
今度の日曜日の説教の台本を書くのに夢中でね。夕食を取るのを忘れていたんだ。」
そしてしばらくして、ストライカーの執務室にあるテレビから映像が流れ出しました。

『テーマ:生まれつき特殊な能力を持つミュータントと呼ばれる
種族から構成されるX-MENという名のスーパーヒーローについて。
現在構成員数は以下の6名です。
サイクロップス:自身の眼からエネルギービームを投射する能力を有しています。
 このオプティックブラストと呼ばれる能力はルビー・クォーツ製の眼鏡でしか制御できません。
ストーム:異教の女神を自称しており、天候を操る能力を有しています。
ウルヴァリン:カナダの元シークレット・エージェント。
 彼の骨はアダマンチウムで覆われており、事実上破壊不能とみられます。
 また鋭いアダマンチウムの爪が彼の腕に格納されています。
 彼の身体に備わったヒーリング・ファクターはほぼ全ての傷、病気、毒を癒す効果を持っています。
コロッサス:彼はその身体や血液に至るまでを傷付くことのない
 非常に強固な生体金属に変換することが出来ます。
アリエル:彼女は固体をすり抜けることが可能です。
ナイトクローラー:軽やかな動体能力に加え、壁などをよじ登ることも出来ます。
 また彼はテレポーターでもあります。
そしてこのチームの創設者であり指導者でもあるのが、テレパス能力を有するチャールズ・エグゼビア教授です。
X-MENはニューヨークのセイレムセンターにある、彼が運営する恵まれし若者達の学園という
学校で他のミュータントと共に、生徒として日常を送っています。』

コンコン
そこでストライカーの執務室のドアがノックされました。
「邪魔して申し訳ありません、牧師様。
でも今夜のABCスタジオでの収録のために、そろそろ準備をされた方が…」
「ありがとう、ベス。」
「あれがX-MENという者達ですか?」
「確かに今はそうだ。しかし万事がうまく進めば、近い将来にそうではなくなるだろう。」


かなり昔の絵柄に驚いた方もいらっしゃるかもしれませんが、
この作品は今から約30年前の1982年に発表された作品です。
約60ページの長編が一つの作品として描かれ、その内容は全部で4つのチャプターに分かれています。
今回はそのチャプター1が始まる前の導入部分を、勝手にPROLOGUEと称して訳してみました。

基本的に本ブログで翻訳している作品は最近のものがメインなのですが、
たまには昔のものもいいかなと思って今回挑戦してみました。
本音を言うと現在進行中のX-MENの流れが、私の好きなサイクを
ただ貶めているだけの様に見えて、新作をこれ以上訳す気が起こらないんですよね。
で、現実逃避として昔に戻ってみたり。
ちなみにこの作品は本ブログリニューアル前に、一度簡単にレビューを行った作品です。

さて作品の内容ですが、見ての通り重い。相当テーマ性の強い作品です。
私のサイトに何回か来て下さっている方は気づかれているかもしれませんが、
私の好きな作品のタイプって重いテーマ性を含んだものより単純明快でわかりやすい、
サイクがただ目からぶっといビームを撃ってるだけの様な作品の方が好みなんですよね。
そういった意味では本来、私が絶対訳さないような作品なんですが、
気分転換には逆にちょうどいい作品かなと。

既に現代ではセカンドカミング事件でX-MENによって倒されたストライカーですが、
この作品で、これからミュータントを狩ろうとする教団の教祖として初登場しました。
聖書の一説を口にしていますが、彼にとってミュータントとは神に背いた生物としての異教徒であり、
神から正当な権利として彼らを殺していいと自分に言い聞かせるための、
セルフマインドコントロールの道具として聖書を扱っています。

そしてマグニートー。
この時点ではX-MENの敵ですが、今回の話では迫害された子供達を前に
怒りを露にする一人のミュータントの戦士として描かれています。
ミュータントいう存在そのものを否定し、それを殺すことが正義と信じる教団。
そして弱者として虐げられながらも自らの権利を主張するX-MEN。
当時のアメリカが抱えていた人種差別という問題を色濃く映したこの問題作。
私が飽きなければ本筋のチャプターもそのうち訳していく予定なので、気長にお待ち下さい。
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この記事に対するコメント
 
アメコミ原書で『Xメン』を読む前に、SF好きの友人が薦めてくれたのがこのエピソードでしたね。再販されたときは飛びついたのを思い出します。懐かしいですね。
【2011/09/23 11:27】 URL | ロヒキア #- [編集]
 
>ロヒキア様
確かに人に推薦出来る名作ですよね。
ここ最近の作品で、X-MENを知らない人に薦められる作品が
何かあるかと聞かれれば即答は難しいと思います。
名作は年を経ても色褪せませんね。
【2011/09/23 13:54】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
ストライカーもそうですが、キャメロン・ホッジが80年代のXタイトルに様々な影響を及ぼしていた件といい、ホントX-MENは差別との戦いですね。
【2011/09/24 16:57】 URL | オレンジフード #5tpBcxeQ [編集]
 
>オレンジフード様
X-MEN #1が始まった頃は差別なんてなかったと思うんですが、
どこからこういった展開になったんでしょうね。
ターニングポイントが何かあると思うのですが、現時点では思い出せません。
【2011/09/24 22:15】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
ターニングポイントは「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」で可能性の未来を描いたことだと思いますよ。
【2011/09/27 11:30】 URL | ロヒキア #- [編集]
 
>ロヒキア様
あそこだったんですね。
って最初があれですか。相当重いところから始まったんですね。
皆殺しだもんなぁ…
そういった意味ではセカンドカミングで差別者達と決着をつける時に
あの世界に飛んだのも感慨深いものがありますね。
α&Ωみたいな。
【2011/09/27 22:42】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]

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