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X-MEN SCHISM #2
【2011/08/17 23:42】 アメコミ原書翻訳
SCHISM #2

「ミュータントは消えろ!」
「ミュータントは消えろ!」
「ミュータントは消えろ!」
イランでは反ミュータントを掲げて一般人がデモを起こしていました。
その中央では一人の男が彼らを扇動しています。
彼こそは国際軍備管理会議でサイクに自分達はセンチネルなど
所有していないと宣言して非難していた男でした。
「ミュータント共は我らの心を操ろうとした!
それはお前達も見たであろう!
奴らが我らに敵意を持っていることを見たであろう!
私の心に入り込み、奴らの望む嘘を私に吐かせた所を見たであろう!
もうたくさんだ!!
我らはあの遺伝子の異教徒共に言わねばならぬ!
奴らこそは不浄なる者共だ!正しき道から外れた者達なのだ!
アメリカは我らには関係ない!
我らは今まで奴等をこの地に踏み込ませたことはなかった。
そしてこれからもだ!!!」
彼はそう言って後ろに立つ旧型のセンチネルを指差しました。
「これは神聖なる機械。
我らの偉大なる科学者がミュータントの十字軍から我らを守る為に生み出した。
これが…」
そこまで言って彼は後ろにいる科学者に尋ねました。
「何故動かん?」
大きくエラーの文字が出力された画面を見ながら科学者が答えます。
「先程から試しているのですが、
何せこの機械は長年倉庫に眠っていて、数年振りに起動させたものでして…」
「そんな言い訳は聞きたくない。何でもいいから早く動かすんだ!」
「ですが…私は…」
「何か煙が出てないか?」
彼がそう言うと同時にセンチネルの目が光りました。そして…
ドガーンッ!
街に爆炎が上がります。
暴走したセンチネルが民衆を襲い始めたのです。

『では今夜のニュースです。
昨日の国際軍備管理会議における驚愕の暴露事件によって
世界の首脳陣は辞任を求められるのでしょうか。
またセンチネルとはミュータント同様に人類に脅威をもたらす物なのでしょうか。
そしてこの事件の引き金を引いた、若き過激派ミュータント、
クエンティン・クアイアーとは一体何者で、今どこにいるのでしょうか?』
『本日はまず、リンジー・ローハンの…』
ニュース報道が事件を報道する中、ユートピアでは若手のミュータント達が
スマートフォンを眺めながら通路を歩いていました。
「"ミュータントに死を"ってのがツイッターで流行ってるわ。嫌な感じ。」
「ああ、でもクエンティン・クアイアーに関しては多くの人が英雄として褒め称えてるぜ。」
トランスとアノールの言葉に、トランソニックが質問しました。
「で、クエンティン・クアイアーって一体誰なのよ?」
最近来たばかりのトランソニックに、若手の中では古参メンバーであるダストが答えます。
「彼はエグゼビア・スクールの生徒だったの。素晴らしい能力を秘めたテレパスだったわ。
でも素行に問題があった。彼は反乱を起こして教師達に戦いを挑んだの。
そして勝つ寸前まで行ったわ…」
そこにイディを連れたウルヴァリンがしかめっ面で歩いてきました。
「授業に戻れ。」
「今日は授業はありません。
世界中が私達を殺そうとしているので授業はキャンセルになりました。」
「それなら部屋に戻れ。」
そう言うとウルヴァリンはイディにもこう言います。
「お前もだ、イディ。ほとぼりが冷めるまでここに隠れてるんだ。」
しかしそう言って去ろうとするウルヴァリンにイディが言います。
「私達が化物だからですね。」
「何?」
「だから彼らは私達を殺そうとするのですね。
それを責める事は出来ない。彼らには恐怖を感じる権利がある。」
「俺を見ろ、イディ。お前は化物なんかじゃねぇ。聞こえたか?」
「はい。別に気にはしていません。私は自分の居場所を見つけましたから。」
そう言ってイディは向こうに去って行きました。

x-men_schism_2_1.jpg『東京のガンビットからサムライセンチネルの
回路図が送られてきました。』
『ノーススター、オーロラ、
あなた達のターゲットは紅海で漁船を沈めた様です。
連携してこちらからの指示に…』
『駄目です、ファントメックス。
まだイタリアのサッカー場上空の
センチネルに対しては破壊許可が出ていません。』
司令室ではサイクとエマの指示の元、
カッコウズ達がオペレーターとなって世界中に
飛んだX-MENの各メンバーと連絡を取っていました。
「イランに他のメンバーを送って。
道で暴走しているわ。」
「テレポーターに負担がかかる。
誰かそのエリアに行っていないのか?」
サイクとエマが先程暴走した
センチネルの対応を話し合っているところに、
「スリム!」
ウルヴァリンが入ってきました。
「どこでもいいから俺を
暴れられる場所に送り込んでくれ!
本当は血を流す敵がいいんだが、今回はロボット相手で我慢してやる。」
しかしサイクは司令室の映像を見ながらウルヴァリンに答えます。
「ローガン、君にはここにいて欲しい。
今回の動きが本当に仕組まれたものなのか分かるまで念の為に。」
「何を言ってるんだ?」
「ニュースを見ていないのか?あのセンチネル達は…」

「欠陥品さ。」
ニューヨークのヘルファイアクラブでは、ケイドがクラブの老人達に説明していました。
「少なくとも75%はね。
旧型で整備も不十分な使い物にもならないポンコツだよ。
まさに僕が約束した通りだ。」
その言葉に老人が言います。
「ヘルファイアクラブは新たなブラックキングの行動に敬意を表している。
若き指導者キルゴアよ。
君も知っての通り、以前まではこのクラブにもミュータントが浸透していた。
しかし我々はそれを根絶し、莫大な富、高貴な家系、
そして純粋な遺伝子の者だけがこの席に座れるようにしたのだ。
ミュータントが在籍した恥ずべき期間を経て、
ヘルファイアの新たな時代が始まったのだ。
我らの今までの計画は単純にミュータントという種族を滅ぼし、
その記念日を祝って毎年、記念パーティーを行おうといったものであった。
しかし君は、ミスター・キルゴア。彼らの新たな利用価値を見つけたのであろう?」
「そうさ。全て計画通り。あ、もちろん僕の計画通りって意味だよ。
僕のチームが今集結して命令を待ってる。あとは一応確認をしてもらおうと思ってね。」
「何が要るんだ?」
「40億ドル。キャッシュでね。あとは戦いが得意なメンバーを1グループ。」
「それならもう用意してある。外で君を待っている。」
「あと今から24時間、ニュース番組を録画しておいて欲しいんだ。
家を出るときに予約し忘れちゃってね。
…僕の華々しいテレビデビューを見逃したくないんだよ。」

そしてケイドが乗った車のドアをベッスィが閉めました。
その手には小さな小箱が乗っています。
「これが40億ドルですか?」
「圧縮したんだ。ちょっと待って…」
そしてケイドは車から「彼の部隊」に電話で指示を出しました。
「金は手に入った。取引を開始してくれ。」
「了解。」
彼の指示を受けて彼の同年代の子供3人が、凶暴そうな異星人に話しかけます。
「金の用意が出来た。仕事の話をしよう。」

ウルヴァリンがサイクに聞き返しました。
「センチネルが欠陥品だと?」
「全部ではないけどな。幾つかは倒そうとしたら勝手に壊れ、幾つかは暴走しだした。」
「誰が糸を操ってるんだ?」

イランではローグとキティが駆けつけました。
「私達の事は気にせず、ミュータント撲滅運動を続けてて。
あなた達を助けに来るなんて馬鹿みたいでしょ?」
嫌味を言いつつ、ローグがセンチネルを破壊します。
「これは何だ?X-MENは我らに恥をかかせるために女を派遣したのか。」
そう言ってローグを見つめる反ミュータントの代表者にキティが話しかけました。
「私達は別に誰かに恥をかかせるために来たのではありませんよ。
私達は助けに来たんです。ここに来たのが全員女性なのは偶然に過ぎません。
次は私がユダヤ人かどうかを尋ねますか?」

そして世界各地でX-MENによるセンチネル撃破作戦が展開されました。
『チェンバーとウォーパスからの報告では、
ベルリンの地下鉄に現れたスパイダーセンチネルが増殖しているようです。』
『モガディシュでセンチネルバードが旅客機に衝突して犠牲者が出ました。
ソーとキャプテン・ブリテンが対応しています。』
『パキスタンの国境でムーンスターのチームが移動を制限されています。
アイアンマンが仲介に入るそうです。』
カッコウズが状況を逐一報告する横で、
「俺をどこかに行かせろ、スコット。」
ウルヴァリンがサイクに出動命令を要請していました。しかしサイクは、
「全てのセンチネルが欠陥品というわけではない。
いつここが攻められてもいいように、私のメインチームは残しておきたいんだ。」
ウルヴァリンがサイクに詰め寄ります。
「俺をロボットと戦わせたくないってか、よーくわかった。
それなら俺はクアイアーを探しに行く。」
「ローガン…」
「ガキどもが外でうろついてる。あいつらは学校で勉強してるべきだ。
こんな騒動なんか気にせずにな!全部クアイアーのせいだ。
あの野郎のケツに俺の爪を…」
『スコット。』
そこにエマのテレパシーが入ってきました。
『後にしてくれ、エマ。』
サイクはテレパシーでそう返すと、ウルヴァリンの肩に手をかけます。
「クアイアーを追いかけたいなら、追いかければいい。
だが冷静さを欠いた今の状態の君を外に出す訳には行かない。
少し話そう、ローガン。君が本当にイラついている原因を教えてくれ。」
「クアイアーは自分のしでかした事に責任を持たなきゃならねぇ、スコット。」
「クアイアーの事など気にするな。私は…」
『スコット!!』
エマの強烈なテレパシーを聞いて、サイクとウルヴァリンが後ろを振り向きました。
「あ、邪魔したかな?」
するとそこには、あのキッド・オメガがふてぶてしい顔で立っていました。

「金はどこだ?銀河系圏内で流出を怪しまれない40億ドルを持ってくるという約束だぞ!」
ケイドの仲間に向かって宇宙人が叫びました。
「だから言ったじゃないですか。今持ってきてる最中だと。」
少年がそう言いますが、宇宙人の怒りは収まりません。
「俺達を甘く見るなよ、ガキ共!
木星の衛星にあるクレーターはな、かつて俺達に喧嘩を売った地球人の墓なんだぞ!」
「そうですか。わかりました。」
その横でケイドの仲間の少女が、布の中に隠されている今回の取引物を覗きました。
「こんにちわ、子猫ちゃん。」
「子猫ではない!この小娘!!それは"バドゥーンの脳蟲"だ!
とても危険なんだぞ!!触るんじゃない!!」
「かぁわいい!」
残った二人に向かって宇宙人が叫びました。
「ガキ共!我らに無駄な時間を取らせるな!!本当は金など用意していないのだな!!
…代わりに貴様らの臓器でも貰って行くか。業者にでも売り飛ばしてやる。
少なくともここまで来た燃費ぐらいは戻せるだろうからな!!」
そう言って彼らは武器を手にすると、"バドゥーンの脳蟲"を楽しげに見ている少女の頭を掴みました。
「ここで切り刻んで冷蔵庫にぶち込んでやる。」
「子猫ちゃん!」
目の前にいる奇妙な生物の事を気にする少女の顔を自分の前に近づけて宇宙人が喋ります。
「地球人のガキよ。お前達は相変わらず脆弱な生物だな。」
x-men_schism_2_2.jpg「子猫ちゃんのところに
戻しなさいよ!!」
彼女はそう言うと、
肩から下げた鞄の中に手を入れ…
ザシュッ!!
鞄から手にしたビームソードで
宇宙人の手首を切断しました。
「貴様…貴様…俺の手を…
斬り落としやがった…この小娘…」
しかし次の瞬間。
ザシュッ!
彼女がもう片方の手にした双身の短刀が、
宇宙人の両脚も斬り落としました。
「あんたの顔って不細工だし、
いつも怒ってるみたいで
気持ち悪いのよ!!」
「ぐわああっ!!」
その光景を見て、
残りの宇宙人も武器を手にしました。
しかし、
バシュッ!
バシュッ!
一瞬にして少年達の手によって頭を吹き飛ばされます。
短刀で宇宙人の顔をグチャグチャに切り刻む少女を見ながら少年の一人が言いました。
「あいつがさっき言ってた顔が気持ち悪いって、冗談だよな。」
「多分ね。…お、来たぞ。」
彼らが空を見ると、ケイドを乗せた飛行乗用車が近づいてきました。
そして乗用車は地上に降り立ち、その中から出てきたケイドが辺りを見渡しながら言いました。
「40億円は僕達で山分けの様だな。ブツはちゃんと手に入れたのかい?」
「自分で見てみなよ。」
そう言われて、ケイドは少女が愛おしそうに抱きしめる謎の生物を見つめました。
「あれを圧縮して車に乗せる。死体は消しておいてくれ。着替えるぞ。」

そしてユートピアでは、突如現れた渦中の男をウルヴァリンが凄まじい形相で睨んでいました。
「言いたい事はたくさんあるだろうけど、一気に来られても困るな。
どうせ俺にこう言わせたいんだろう?わかってるって。
僕の名前はクエンティン・クアイアー。現在世界で一番のお尋ね者です。
ですので公式にユートピアという聖域に匿って下さい。お願いします…と。」
「こっちに来い!!」
ウルヴァリンがキッドオメガの髪を掴んで引っ張りました。
「おい、ここでスティーブ・ロジャースに連絡する方法を教えろ!」
「手を離すんだ、ローガン。」
ウルヴァリンをサイクが制します。しかしウルヴァリンは聞く耳を持ちません。
「終わらせる。ここでな。」
「彼を引き渡すつもりはない。」
「…気でも狂ったか?」
「確かに彼もクアイアーを捕まえようとしていたが、こいつが今いる場所はここだ。
彼のところではない。」
「ここはいつから国際指名犯の避難場所になったんだ?」
「こいつは自分の仲間に審判を委ねたんだ。」
「ふざけんな!!誰が仲間だ!!いいからロジャースに連絡を取らせろ!!」
「その願いは聞き入れられない。よく考えるんだ。」
「よく考えた結果だ。お前こそよく考えろ、スコット。」
二人が言い争いをしていると、
「ロジャースをわざわざ呼ぶ必要はないわ。」
エマが冷静な声で二人に言いました。
「何でだよ?」
サイクを睨んだままでウルヴァリンが聞きます。
「だって今、彼の方から連絡が来てるから。」

『今世界は混乱の渦に飲み込まれている。
アヴェンジャーズが全センチネルを制御しようとしてはいるのだが、
数が多くて手が回っていないのが現状だ。
夜通し作業をすれば、朝には収束すると思う。
今回の騒動に対して君の仲間の助けには感謝している、スコット。
この状況下で、冷静に対応してくれていること自体にも感謝している。』
「正直に言えば、我々には辛い状況だ。
だが日が変わる頃には日常に戻れると願っている。」
『まだこの騒ぎの元凶であるクエンティン・クアイアーからは何の連絡もないのか?』
「ああ…まだ無い。」
『何かあったら直ぐに教えてくれ。ロジャースからの通信はこれで終わりだ。』
サイクとスティーブのやり取りを、キッド・オメガを掴んだままのウルヴァリンが
陰に隠れて見ていましたが、通信が切れるのを確認して前に出てきました。
そしてキッド・オメガをサイクに向かって投げつけます。
「大した演技だな、スリム。ほらよ。賞品だ。
こいつがそれだけの価値がある事を期待してるぜ。」
「今はアヴェンジャーズと対立している余裕が無いんだ。
ローガン…どこに行く?」
「お前が俺の言うことを無視して重大な決断をするのは
別に嫌いじゃねぇが今回は駄目だ。」
そう言ってその場を去っていくウルヴァリンにキッド・オメガが声をかけます。
「バイバイ、先生。」
「クアイアー!」
サイクが叱りますが、キッド・オメガは意に介さず言い続けます。
「あのクソゴリラは暴れるのだけは得意だけど、
俺がミュータントという種族の為に行った偉大な行為に対して、
感謝するっていう能力を持ち合わせていないんだよな!
でもサマーズ、あんたは違うみたいだな。」
x-men_schism_2_3.jpgその言葉にサイクが静かに言いました。
「黙れ。彼が正しいんだ。
お前に価値など無い。
お前は革命という言葉を
玩具にしている子供に過ぎん。
不必要にその身を
危険に晒しているだけだ。
お前の行いによって
我々全てが世界中で
危険に晒された。
私はお前がその責任を果たすまで、
その身を請け負っただけだ。」
「俺は真実を暴いたんだ!
あんた達が恐れている真実を…」
キッド・オメガの襟首をサイクが掴みました。
「もし私にもう一度黙れと言わせたら、
我々より残酷なアトランティスの
監獄に押し込んでやる!!!
そしてもしこれ以上…
あと一回でもウルヴァリンを
侮辱するようなことを言ってみろ!!
私自ら、お前の身体を真っ二つにしてやるからな!!
いつの日か身体が半分になる日が来ることを毎日祈ってろ、クエンティン!
お前にとって最高の日も最悪の日も私にとってはどうでもいい事だ!!
今すぐ私の目の前から消えろ!!!」
そう言ってサイクがキッド・オメガを放すと、
エマが睨みながらテレパシーで話しかけました。
『この卑劣で矮小なクソガキ、
さっさと出てってしばらく謹慎してなさい!』
「天才ってのは常に死後に評価されるんだよな。」
小声でそう呟くキッド・オメガにエマがショック程度のサイキック攻撃をしながら言いました。
「今回はあんたの脳みそを突くだけだけど、今度は血を見せるわよ。早く行きなさい!」

キッド・オメガがいなくなった司令室でサイクが短くカッコウズに言います。
「近況報告を。」
『センチネルは現在ニューデリーに現れています。』
『潜水型センチネルがハワイの国際水域の海岸で発見されました。』
『欠陥センチネルは依然としてイスラマバードに逃亡中。』
報告を聞きながらサイクが腕を組みます。
「ルートを変更してローグとキティをインドに送る様、ピクシーに伝えてくれ。
ファントメックスにはE.V.A.で太平洋を潜水して哨戒に当たるよう指示を。
あとムーンスターのチームはどこに行ったんだ?」
そこにエマが話しかけました。
「市長があなたを呼んでるわ。」
「今忙しいと伝えてくれ。」
「もちろんわかってるわ。私はあなたの秘書だもの。
でも先週はまだ予定されてなかったミュータント博物館の開館式典を、
市長は今夜行おうと考えてるわ。
式典で今の反ミュータントの動きを緩和したい狙いよ。
彼女はあなたに、式典に一緒に参加してくれるX-MENを求めてるわ。
私個人としては参加しようと思ってる。ここにいてもムサ苦しくて息が詰まりそうだし。」
その言葉にサイクが各地の被害状況が映ったモニターを指差しながら言いました。
「これが見えないのか、エマ?
世界中が我々にメッセージを投げてるんだぞ。
我々は今こそ一体となって…」
そこでサイクの動きが止まりました。
「どうしたの?」
サイクは黙って何かを考え込んでいます。
「いきなりどうしたのよ?」
「その式典は…テレビ中継されるのか?」

x-men_schism_2_4.jpgそしてそれから数時間後。
『サンフランシスコから
ミュータント歴史博物館の
記念式典を中継しています。』
ニュースのレポーターの声が
テレビから聞こえてきました。
寂れたバーのテレビでも、
そのニュースが流れます。
「何にします?」
「ビール。」
そこに入ってきたのは
私服に着替えたウルヴァリンでした。
「どんどん持ってきてくれ。」
ビールを片手にニュースを見るウルヴァリン。
『本日のメインゲストが到着したようです。
X-MENの平和使節団です。』
「スリムの野郎…何が平和使節団だ。
あの馬鹿!」
テレビに映るX-MENのメンバーを
見てウルヴァリンが呟きました。
「ありゃどう見ても武力使節団じゃねぇか。」
レポーターが喋り続けます。
『今夜は人類とミュータント、共にとっての特別な夜となるでしょう。
今夜はミュータントの歴史について…
現在皆さんが直面している恐怖について…
そして未来について語って行きたいと思います。』

その頃。
「よく見てよ。こんな可愛い子、今まで見たことも無いわ。」
不気味な生物を手にしながら、少女がそう言いました。
「ああ、そうだね。僕の父さんの脳みそはアルプスの山に散らばってったけど、
それと比べられるぐらい立派な脳みそだ。…よし、着いたぞ。」
全身を黒いタイツに包んだケイドがそう言います。彼らはトラックのコンテナの中にいました。
そしてそのトラックはX-MENが式典に参加している博物館の裏に停まっています。
彼らの後ろには銃を構えたヘルファイアクラブの兵士達が立っています。
「どうして博物館の開館式典が前倒しになるって分かったんだい?」
彼の仲間が聞きました。
「政治家なんてのは予想外の事が起きれば、選択肢はほとんどなくなるものさ。
ところで中の様子を見たか?誰がX-MENを送ったんだ?」
「最強クラスが揃ってるな。…お前の予想通り全身氷の奴もいるけど。」
そしてケイドの仲間の少年の一人が言いました。
「後ろにいる奴らに最後に一言、何か言ってやれよ。」
そう言われてケイドは、自分達よりもはるかに年上の兵士達に向かってこう言いました。
「そうだな。おいウスノロども。少しでも失敗してみろ。
貴様らの親戚全員を切り刻んで燃やしてやるからな。
…よし、俺達の名前を歴史に刻み付けるぞ。ヘルファイアの新たな時代の幕開けだ!!」
そう言って彼らは銃を構えて外に飛び出しました。


よくわからないですね。
何がってケイドに関する全てが。
彼は一体何者なのか。
何故ヘルファイアの幹部になれたのか。
どうやって宇宙人と連絡を取ったのか。
彼らが宇宙人から買った(最終的には強奪した)"バドゥーンの脳蟲"とは何なのか。
彼の仲間は何故あの歳であそこまで強いのか。
まだ始まったばかりなので謎は多い方が面白いですが、
今回の話から突然出てきた癖に何もわからないので感情移入が出来ません。
何かヘルファイアクラブという組織そのものが、まるで子供の遊び場みたいになってる気がします。

冒頭で若手が話してる中でダストが説明してるのは面白かったですね。
実は彼女って若手の中では最年長クラスなんですよね。
メシアコンプレックス事件の時にも確かセンチネルを倒す活躍をしてたし。
普段はほとんど見れませんが、ルームメイトには見せる素顔も結構可愛いんですよ。

そして今回の事件が世界中に広まったことで、
アヴェンジャーズや他のヒーローも出動していることが判明しました。
現在、Marvel世界では巨大クロスオーバーとして「Fear Itself」という話が進んでいるのですが、
実はこの話って、世界中で恐怖を広げて、その恐怖の力で云々って話なんですよね。
それとは全然関係ないのに、世界中に恐怖を撒き散らしてるのが凄い皮肉。
あと相変わらず、スティーブはサイクに親しげに話してますね。

そして問題のキッド・オメガ。
彼の扱いについて、ついにサイクとウルヴァリンが対立しました。
彼をミュータントとして自分達が裁くと言うサイクと、
世界的な犯罪者としてアヴェンジャーズに引き渡すというウルヴァリン。
X-MENとして全ミュータントのリーダーとなったサイクと
現在はアヴェンジャーズにも在籍しているウルヴァリンの立場の違いもあるのでしょう。
しかしサイクはセカンドカミングといい、アヴェンジャーズとの喧嘩の火種を結構抱えてますよね。
いつか全てが明るみに出て、サイク逮捕とかにならなきゃいいんだけど。
まあ、キャプテン・アメリカですら逮捕されてるから、それはそれで別にいいか。
しばらく世間体を忘れて休めるし。

でも今回のサイクは近年稀に見るぐらい怒りを露にしてましたね。
あそこまで脅迫めいた言葉を使うのは、私も記憶に在りません。
心の中ではウルヴァリンを大事に思ってるんでしょうね。
世界中が混乱に陥った事については静かに諭していたのに、
ウルヴァリンに文句を言ったことに対して、怒っていましたからね。
ちなみにエマさんは地味に体罰与えてましたけど。

そして最後に、ミュータント歴史博物館。
…っていつの間に作ってたんだ、そんなもの!?
丁度完成したって事は、半年以上前から着工してたって事ですよね。
時期的にはユートピア建国直後?サンフランシスコ市長は凄いな。
ウルヴァリンが皮肉ってましたけど、式典参列者に
エマ(元ヴィラン)、マグニートー(元ヴィラン)、ネイモア(元ヴィラン)を出しちゃまずいでしょ。
この中でアイスマンが子供に「氷の奴もいるけど」とか言われてるのが泣ける。

あと関係ないですけど今回の作画の人、やけにサイクを細身に描いてますね。
サイクのスリムってあだ名を忠実に表現してる人を久しぶりに見ました。
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この記事に対するコメント
 
サムライセンチネル……
武者ガンダムですね!シャイニングフィンガーですね!
シルバーサムライのバイオフィールドソードとウルヴァリンのムラマサブレードを総合した
キャプテン・アメリカの盾も一撃で真っ二つにする刀を……
ああ、妄想が止まりません(笑) 本編を忘れてしまいそうです。
各国のお国柄を反映した奇天烈センチネルが集まってセンチネルファイトを……
【2011/08/18 19:51】 URL | 名無し #NYrh2GMg [編集]
 
>名無し様
そうなると最後はアルティメットセンチネルが暴走して
生まれたデビルセンチネルと戦って
X-MEN大勝利! 希望の未来へレディ・ゴーッ!!
になる訳ですね。
【2011/08/18 21:21】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
サイクの頬がこけてるし超細いしスリムというか病気にかかってるようにしか見えませんぜこれ
キッドオメガは調子に乗ってるというよりアスペルガーの域ですね。
ここまで自覚がないのはマジ凄い、生放送でサイクの名前出して殺人やろうとしたデップ並かもしれません

チェンバーっていつの間にか戻ってきてたんですね
能力失ってアポカリプスに改造されたところまでしか知らなかったので。

マグさんが公に出るのは自分もまずいと思いました。
チルドレンズクルセイドでパトリオットに虐殺テロリストに手をかせるかとか言われて、
それ昔のことだよとあっさり返したりと彼も息子みたいに自覚が無いんでしょうね・・・というか一家全員?
【2011/08/18 21:23】 URL |   #U.BBNs9Y [編集]
 
サイクもユートピアに来て以来、ずーーーっと苦労の連続ですからね。
精神科に行ったら即入院クラスの心労を負ってると思います。
普通なら10kgぐらいは痩せてるはずなので、ある意味今の彼を正確に描いていますね。

キッドオメガは昔はここまで目立ちたがり屋じゃなかったんですけどね。
一度封印されて逆に性格が破綻したのかもしれません。

チェンバーはつい最近に展開された「AGE of X」シリーズで、
現実改変世界のメインキャラクターの一人だったのですが、
何故かそのまま普通にX-MEN入りしたみたいですね。

マグさんはおそらく、「儂も若い頃は色々やったのぉ」ぐらいの気持ちなんでしょうかね。
つい数年前には(操られて)元気にジェノーシャを破壊してた気がするのですが…
【2011/08/18 21:52】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
こちらで記事を読ませて頂いているだけなので、適当な意見になってしまいますが…
シビルウォーのような、「こういう企画だから仕方なく仲間割れしてます」
的な、不自然さを感じるような気がします。
「しっかり腹を割って話しあえば避けられたよね」と後に語られるような
展開にならなければいいのですが…
【2011/08/19 00:33】 URL | にじあめ #SFo5/nok [編集]
 
>にじあめ様
口喧嘩してる暇があったら喧嘩した方が早いってのが、
Marvelヒーローの基本ですからねぇ。
私も今回の話は結論ありきな感じで好きではないのですが、
何とか盛り上げて納得できる終わり方をして欲しいものです。
【2011/08/19 22:24】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]

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