rise from dilapidation !!

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WORLD WAR HULK #5
【2011/06/16 23:52】 アメコミ原書翻訳
異様な熱気に包まれるマディソンスクエアガーデン。
「なぁこんなの…間違ってるぜっ!」
「ブルースッ!」
「ハルクッ!君がそんな事をするなんて!」
ザ・シング、スーザン、リックといったハルクの友人達が必死に訴えます。しかし、
「リックよ、彼は自分のしたい事をしているのだ。」
ミークがそう言って手に持った杖をかざしました。
「ぐわああああっ!!」
観客席からシング達の悲鳴が聞こえてきます。
「それにあの愚かな人間どもは、服従のディスクを埋め込まれている限り彼を止められない。
さあ、ハルクのお言葉だ。そいつを殺せ、リード・リチャーズよ。アイアンマンを殺すのだ。」
ミークがそう言って杖をかざしました。杖から出たエネルギーが服従のディスクを通して
リードに襲い掛かります。このエネルギーは苦痛を与えることも出来るし、
また対象の相手を任意に操ることも出来るのです。
「こ…断る…っ!!私は絶対に…っ!!」
今にも振り下ろしそうになる鉄球を必死に抑えるリード。
ハルクがミークから杖を取り、リードに話しかけました。
「何故殺さない、リチャーズ?
お前は既に一つの社会を滅ぼしただろうに。
長年争ってきた部族がついに和解したばかりのサカーという星を。
子供達が楽しげにその上で遊ぶ、お前達の作ったシャトルを爆発させて。
俺の民。俺の妻。そして彼女の腹の中にいた俺の子。
お前はその全てを…」
「違う!ハルク!私は君に本当の…」
「何故やらない?」
ハルクがかざした杖からエネルギーが走ります。
「う…うおおおおおっ!ト…トニー…君の力でディスクの内容を上書き…出来ないのか…っ!?」
「ま…まだ…もう少し時間が…」
「い…今すぐやってくれっ!!も…もう限界だ……ああああああああああっ!!」
ついにディスクの力に屈してリードが鉄球を振り下ろしました。

ズガァァァァン!!
しかしその鉄球はトニーの頭のわずか横に叩き付けられました。
「うぁ……」
安堵と恐怖の入り混じった溜息をトニーが漏らします。
「トニー…君がずらしたのか…?」
「いや…リード。私はまだ自分のディスクさえ2セクタ解除しただけだ。
とても君のまでは…。彼がやったんだ。」
彼。それはハルクでした。
「ハルク…」
「何故…何故奴らを生かすのです!?」
エローエが彼の名を呟き、ミークが異論を唱えます。
「何故なら君はまだ本当のハルクを知らないからさ、ミーク。」
リックがそう言います。
「お前達は自分達の行いをどう思った?」
ハルクが静かにイルミナティに向かって話し始めました。
「覚えておけ、愚かな人間共。
我々はこの地に裁判官として来たのであって、殺人をしに来たのではない。
お前達のこの星の民を俺達はまだ誰一人として殺していないし、殺す気もない。」
ハルクのその言葉に、観客席に拘束されたヒーロー達が驚きの表情を見せます。
「しかしこの地球に住む者たちは自分達が一体何であるか、決して忘れぬだろう。
欺瞞者、裏切り者、そして殺人者。」
ここでリードがハルクに話しかけました。
「これが最後だ、ブルース。我々は…」
しかしハルクはその言葉を無視して話を続けます。
いつの間にか上空にはハルクの宇宙船が待機していました。
「今からこの街を焼き尽くす。お前達はその恥を胸に、ここに残るがいい。」
「それは無理だ。」
今度はトニーがハルクに言いました。
「我々は再三、君に説明しようとした。だが君は聞く耳を持とうとしない。
だから…これが最後の投降勧告だ。」
「断ったらどうなる?」
その瞬間。
ドゴオオオオオオオオオオッ!!!
ハルクの宇宙船が何者かの攻撃を受け、アリーナに墜落してきました。
そしてその宇宙船の中から、凄まじい勢いで"彼"が飛び出してきます。
「やあ、旧友よ。」
それはセントリーでした。
world_war_hulk_5-1.jpg

バゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!
凄まじい勢いのままセントリーがハルクに己の体をぶつけます。
宇宙船すら墜としたその衝撃に、アリーナは一瞬の内にほぼ全壊し、
はるか先まで幾層ものビルを貫通しながらハルクが吹き飛ばされていきました。
しかしハルクは瓦礫と化したビルの中から、ほぼ無傷のまま姿を現します。
「お前はこういった戦いは好きではないと思っていたがな、セントリー。」
「ああ。こういった戦いは避けてきた。しかし今回は違う。
何故なら君は私が唯一、全力で殴り飛ばせる相手だからな。…こんな風にっ!!!」
ドガアアアアアアアアアアッ!!!
セントリーの一撃を受けて、ハルクがさらにはるか先まで吹き飛んでいきます。
別のビルを崩壊させながら、瓦礫の中でハルクが呟きます。
「そうか、よーくわかった。スターク!リチャーズ!!貴様ら全員!!!!」
先程の衝撃で全壊したアリーナで、
必死に市民を避難させるヒーロー達に向かってハルクが叫びます。
「刮目して見るがいい。次に何が起きるのかをな…」
まっすぐ自分に向かってくるセントリーに対し、拳を握り締めるハルク。
「全てお前達が引き起こしたのだっ!!!」
バガアアアアアアアアアアッ!!!!
凄まじい勢いで向かってきたセントリーに対し、真正面からカウンターを放ったハルク。
その衝撃でビルが吹き飛びます。しかしハルクは攻撃の手を緩めません。
バゴオォォンッ!
「いいぞ。」
ボゴオオォォッ!!
「それだ。」
ドガアアアァァッ!!
「もう一発。」
ズガアアアアアアアンッ!!!
「もっとだ。」
しかしセントリーは一切反撃せずに、むしろ相手を挑発しながら殴られ続けます。そして…
world_war_hulk_5-2.jpg「あぁ…」
血まみれのセントリーが
ニヤリと笑いました。
「十分だ!」
ヴァシュウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!
溜まりに溜まった怒りとエネルギーを
セントリーが全て放出しました。
その衝撃は付近のビルだけではなく、
周辺の全てを焼き尽くします。
まさに火の海と化した二人の戦場を見て、
アリーナから避難した者達が驚愕の声を漏らしました。
「ベン・グリムよ…お前達のセントリーは何をしたのだ?」
「あいつは別に俺のじゃないぜ、コーグ。
しかしまぁ推測するには、
太陽が爆破する程のエネルギーを
解き放ったんじゃねぇのか。」
その言葉に自由の身になったリードが続けました。
「しかし彼は広場恐怖症で統合失調症だ。
そして自分自身の力も恐れていた。
彼は今までこのような力の解放をした事はなかった。
トニー、一体君は彼に何を言ったんだ?」
「私はただ…いつか正しい事を
すべき時が来る…その時君は神になれると…」
その言葉にロス将軍が言いました。
「この馬鹿。ただ化物がもう一匹増えただけじゃないか…」
そしてその言葉に、ヒロイムが続けます。
「化物ではない、ロス将軍よ…世界の破壊者だ。」
ズズズズズゥゥゥン…!
彼らの前に火だるまになったハルクが落ちてきました。
その光景に
「何てこった…」
リックがそう呟きました。
「何を心配している、リック・ジョーンズよ…?どうせ奴ではハルクは殺せぬ。」
ミークの言葉にリックが答えます。
「何言ってんだ。確かにハルクは生き残るかもしれないが…
この地球上の他の全てのものが破壊され尽くされてしまう…」
「はっ、そりゃ結構だ。」
ミークがそう言う前で、セントリーが竜巻の様な超巨大な火柱を巻き起こしました。
その炎はさらに街を焼き尽くします。
「トニー、今すぐやめさせるんだ!宇宙船は破壊された。衛星通信を元に戻せ!」
リードが炎から身を守りながらそう叫びました。
「さっきからやってるんだが、周辺にまともな装置が…」
そう言う彼らに炎の渦が襲い掛かりました。
「前を見ろ、人間!!」
そう言ってノーネームが近くに落ちていた盾を拾って彼らを守りました。
エローエがノーネームに叫びます。
「何故奴らを助けた、ブルードよ!?これは奴ら自身が招いた災いだぞ!」
その言葉にノーネームが答えました。
「確かに彼らだけが危機に陥っているというのなら無視していればよい。
…しかし我等は再び世界が破滅する姿を見に来た訳ではない筈だ!」
その後ろでトニーとリードが必死に動く衛星を探し続けます。
「中国のはもうダメだ…ロシアのは…くそっ…実験機だ…」
「シーアの探査機がセクター57にあっただろ!?」
その横でハルクが炎に包まれたまま立ち上がりました。
world_war_hulk_5-3.jpg「愚かな人間共め。
お前達は機械如きであいつを
止められると思っているのか?」
そう言ってハルクが
セントリー目掛け飛び上がります。
「ああ…ブルース…」
目の前に飛び込んできたハルクを見て、
血まみれのセントリーが笑います。
「もっと早く言ってほしかったよ。
自分を解き放つというのが
こうも楽しいものだったとは。」
そして地球最強の二人が
全力で真正面からぶつかりました。
互いに凄まじい力で殴りあう二人。
「面白い。
ここ数年…君を沈静化させる事ばかり
考えてきたが…最後の時になって、
今度は自分を抑えなくては
いけなくなったとは。
…さらばだ、古き友よ。」
二人の激突によって炎の竜巻は
さらに大きくなります。
「早くしろ、トニー!」
「複合線の効果を解析出来てないデータベースをハッキングしている最中で…」
「どんどん火の勢いが強くなっている。彼らを拘束するか、もしくは今すぐ無力化しないと!!」

セントリーと殴り合いながらハルクが言いました。
「お前は馬鹿だな。奴らはお前を呼びたいときに呼ぶ。救世主として。破壊者として。
しかしそれを決めるのは…お前だというのに。」
そして二人のエネルギーがついに爆発しました。
眩いばかりの光に辺りが包まれます。
"全システムオンライン.スターク主任.武装準備完了.コマンド待機."
やっとトニーがハッキングした衛星がそう伝える中、
ヒーロー達は光に包まれる二人の戦士を見つめます。
world_war_hulk_5-4.jpgそこにいたのは
怒りに震える緑の巨人でも、
自分の力を恐れる金色の超人でも
ありませんでした。
力を使い果たし、
ただ弱々しい拳で殴りあう人間が二人。
バコッ!
ブルースの拳がロバートの頬に当たりました。
「ブルース……ありがとう…」
そう言ってロバートが倒れます。
ヒーロー達が固唾を呑んで見つめる中、
ブルースが振り向きました。
痩せ細った弱々しい体躯ですが、
その瞳には未だ緑の光が宿っています。
「お前は…誰だ…?ハルクはどこに?」
ミークの言葉にヒロイムが答えました。
「お前の前にいるだろう。
破壊者とは我々それぞれの心の中にいたのだ。
そして救世主サカーソンもまた、
それぞれの心の中にいる。
ハルクは今日、ついにその事を知ったのだ。」
ゆっくりと前に進んだブルースが
リックの前に手を差し出しました。
「ブルース……おかえり。」
しかしその光景を見てミークは呟きます。
「違う…お前はまだ為すべき事を為していない!我々の元に帰って来るのだ、ハルクよ!!」
ミークはそう叫ぶとブルースの元に突進していきました。
リックがそれに気づき、
「ブルース!危ない!!」
ブルースを横に突き飛ばします。
world_war_hulk_5-5.jpgザシュッ!
ミークの槍が突き刺さり、
リックが倒れこみました。
「戻って来い!!」
ミークの叫びを無視してブルースが、
倒れこんだリックを抱き起こします。
「リック…」
「ブルース…」
リックが弱々しい声で語りかけます。
「駄目だ……ブルース…」
しかし友を刺されたブルースの怒りは、
彼を再び怒れる巨人へと変貌させていきます。
「そうだ…」
その光景を見て満足そうに呟いたミークでしたが、
ドゴォッ!!
強烈なハルクの一撃がミークの胸板を直撃しました。
「グルァアアアッ!!」
怒りに任せてミークに襲い掛かるハルクを
コーグとヒロイムが止めに入ります。
「やめて下さい、ハルク!
我々はウォーバウンド!互いを助け…」
しかしハルクは見境なく彼らも攻撃します。
「待って下さい、ハルク!
ミークはあなたの最初の友だったではありませんか!」
ノーネームのその言葉に、
ハルクの前に倒れたミークが言いました。
「違う。リックこそが最初の友だった。
そしてこれからも彼だけが…友なのだ…
ぐわあああっ!!」
ミークをハルクが踏みつけます。
そしてそのままミークを殴り続けるハルク。
血まみれになりながらミークが話し続けます。
「この光景こそが…お前の本性なんだ。誰にも止めさせてはならない。
彼らに償いをさせるのだ。お前がそう教えてくれた。
だから私が彼らを殺した。そしてお前が私を殺す。そして…」
「彼ら…?」
ハルクの動きが止まりました。
「ははっ…何だ、また俺が思い出させる役か。いつもお前は忘れるからな。
…女王と出会った様に、お前が求めていたのは平和だった。
でもそれは本当のお前ではない。お前はサカーを征服した。レッドキングを殺した。
その時に我等は彼らの民を殲滅させなければいけなかったのだ。
しかしお前は彼らに生存を許した。
そしてある時、俺は奴らがシャトルに旧式のワープ装置を積んでいるのを発見した。
奴らはそれでお前を殺そうとしたようだ。
しかし俺は知っていた…それがお前の本性を思い出せてくれるきっかけになると。」
次の瞬間、
ビシィッ!!
「ぐわっ!」
ノーネームがミークを叩きました。
「子供達を…兄弟を…仲間を……幾百万の魂をお前が…っ!!」
「我々は全て死ぬべきなのだ。やる事はやった。最後の仕上げだ。
そう、世界の破壊者(ワールドブレイカー)が…全てを終わらせてくれる。」
「ハルク…」
ウォーバウンドの後ろで凄まじい殺気が膨らんでいきました。
自らの怒りを最早どうにも抑えきれないハルクが、
今にも爆発しそうな勢いでその身を膨らましていきます。
「ブルース、大丈夫だ。我々が君の助けになる。今は…」
リードが後ろから必死の説得をしますが、
「いらんっ!!!」
彼はそう叫んで、怒りを爆発させました。衝撃波が周辺を襲います。
「お前達さえいなかったら…こんな事にはならなかった。
俺は…未来永劫貴様らを許さない!!!!
そしてそれ以上に…俺は自分自身も許せんっ!!!!」
緑の衝撃波が街を襲い、大地に亀裂を作ります。
「何が起きたのだ、デイブ!?」
「もう一度この規模の揺れが発生したら東海岸がなくなるという事です、大統領。」
その衝撃は巨大な地響きとなって上空を飛ぶ大統領のヘリにまで振動します。
「やれっ!!!」
瓦礫の上で衛星に連絡を取るトニーに向かってハルクが叫びました。
「…俺がこのまま世界を壊す前に!!」
「神のご加護が我々に…」
トニーはそう言って最後の手段をとるための命令を衛星に指示しました。
「3メートル範囲に焦点を絞れ。100ミリ秒毎に9ミリ秒照射…」
宇宙に漂うレーザー衛星からトニーに真っ赤な照準レーザーが降り注ぎます。
「ハルクッ!!奴を早く倒せっ!!」
ボロボロのミークが叫びますが、ハルクはその場から動きません。
「ターゲット:TS53、アンソニー・スタークの追跡を開始しろ。」
そう言うとトニーは真っ直ぐハルクに向かって走っていきました。
「私の指示があるまで待機…っ!」
そしてトニーはハルクが照準レーザーに入るまで近づくと、最後の命令を言い放ちました。
「目標照射!」
そう言って彼は、そのまま走り過ぎます。
しかし照準レーザーはハルクに固定され、そして…
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!
凄まじい威力の衛星レーザーがハルクに降り注ぎました。
その影響で周辺が真っ赤に染まります。
真紅の光に身体を焼かれながらハルクはただ、その痛みに耐えていました。
彼の脳裏に浮かんできたのは、あの時の記憶。
「私は決してそなたから離れぬ…」
「わかっている。そして俺も…決してお前を離さない。」
幸せな想い出も、怒りの心も、何もかもを…レーザーが焼き尽くしました。

やがて。
クレーターの中に倒れる一人の男。
その痩せこけた男の瞳からは、もう緑色の光は見えません。
煙を上げながら天を見つめ続ける男。

これがハルクの物語。
彼はついに故郷に戻った。
「奴らはお前を呼びたいときに呼ぶ。」
彼はそう言った。
「救世主として。破壊者として。
しかしそれを決めるのは…お前だというのに。」


彼はモハーベ砂漠のS.H.I.E.L.D.基地3マイル地下に収容されました。
傷だらけの男はどこか安心したような顔で、眠りにつきます。

子供達よ。彼の選択の証言者となれ。
そしてお前達の神に感謝するのだ。彼らの慈悲に祈るのだ。
ハルクが今夜、静かに眠れたと。
…しかし彼の怒りは消して消えはしない。


荒野と化した惑星サカー。
そこで一人の男が姿を現しました。
全身緑色の逞しい肉体。彼こそはハルクとカイエラの子供。
新たな物語が、また紡がれるのです。


いやぁ。見事に後味の悪い終わり方ですね。
イルミナティは人々から信用を失い、自身も傷だらけ。
ハルクはまさに全てを失って、もう夢も希望もない状態で収容。
セントリーも全身ボロボロで病院送り。その他ヒーロー達も傷だらけ。
ウォーバウンドも全員収容。(ヒロイムは片腕切断、ミークは瀕死)
リックも腹を刺されて重傷。
これだけの被害を出しておきながら、ハッピーエンドで終わった人が一人もいない。

順番に今回の話を振り返って見ますと、まずイルミナティの公開処刑。
実はハルクは殺す気は最初から無かったんですよね。
ただ自分が受けた辛い境遇を、その原因となった本人達にも味わってもらい、
自分の苦しさを分かって欲しかった。
イルミナティは、爆弾を仕掛けたのは自分達じゃないと最後まで言い訳してましたが、
少なくとも、ここまでは彼らのやった事が原因ですからね。
しかしここに来ても彼らは上から目線。
「これが最終警告だ、降伏しろ。」
で、この言葉を受けて来たのが、これまた編集部が
扱いに困っていそうな後付最強キャラのセントリーさん。
ここからしばらくはド派手なアクションシーンが続きます。

その戦いの影響で崩れる闘技場で、人間を守るノーネームと、
それに抗議するエローエが印象的です。
ノーネームって見た目は凶悪寄生宇宙人ブルードですけど、
実はヒロイムやコーグと同様に無駄な殺生を好まない理解ある仲間なんですよね。

そして全力で戦って力を使い果たす二人。
力と共に怒りも薄れ、リックと手を交わそうとする所に、それを望まないミークの魔の手が。
ここでブルースを庇ってリックが刺されるシーンは、
かつてリックを庇ってガンマ線を受けたブルースへのオマージュなのでしょうか。
友が刺され、再び怒りでハルクと化すブルース。
ミークはそれこそがハルクの本性だと言いますが、何故ミークがここまでしてハルクを
破壊者に仕立てたかったのか。もしかしたら他の系列作品を読んだら理由が
書いてあるのかもしれませんが、この本シリーズだけではよく分かりませんでした。

そして最後にトニーの荒技。衛星レーザー攻撃。
これ、次回ぐらいのカプコンさんの格闘ゲームで
アイアンマンの超必殺技として収録してもらいたいぐらいの大技ですね。
レーザーの攻撃を浴びながら、ハルクの脳裏に浮かんできたのは、
#1でミサイルの攻撃を受けながらハルクが思い出していたシーンの続きなんですよね…
「そして俺も…決してお前を離さない。」
この作品でも屈指の泣ける名ゼリフです。
その思いだけはいつまでも心に残っていたのに、
レーザー攻撃によって怒りも、その理由となった妻との思い出も薄れていく。
最後に全てを無くして、ただ虚空を見つめるブルースの姿が哀れでなりません。

そして最後にエピローグで流れる言葉。
それはハルクがセントリーに言った言葉でしたが、
自分自身に向けた言葉だったのかもしれません。
破壊者にでも救世主にでもなれる力。現にハルクは惑星サカーでは救世主でした。
それがどうしてこの様な結果に終わってしまったのか。
おそらく一つ一つは、小さなズレだったんでしょうけど、
それが積もり積もって後戻りできない状態にまで歪んでしまったんでしょうね。

何とも悲しい終わり方でしたが、World War Hulk翻訳、これにて完了です。
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この記事に対するコメント
 
ご紹介、ありがとうございました。
ハルクが長く描かれ、愛される理由が少しでも理解できたような気がします。
本来優しい心を持ちながらも、怒りに翻弄されつづける、熱く共感するキャラクター。
理不尽な行為に対する疑念、怒り、結末はどうあれ本エピソード、胸に残ります。

繰り返しになりますが、ありがとうございました。
【2011/06/17 00:29】 URL | にあ #- [編集]
 
本シリーズ翻訳お疲れさまでした。読み応えありました。

ハルクとセントリーが変身が解けながら殴り合うのは
クウガの最終決戦思い出しました。こういうの熱いですよね。
自分はハルクがレーザー受けたシーンは、カイエラのみが死んだ過去と違い、心の中で共に死んだという風に解釈しました。
なのでしばらくこの後変身できなくなってたのかも?と。
セントリーの暴走で地球がヤバイ→数分後ハルクの怒りで地球がヤバイと忙しい日ですね・・・

この後のAFTERSMASHも好きな話です。黒人のトム少年が体を張って
異星人の人種対立を止めようとするのがアメリカらしいなあwと。
【2011/06/17 15:29】 URL |   #6facQlv. [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2011/06/17 21:07】 | # [編集]
 
>にあ様
仰るとおりで賛否両論あれど、心には残りますよね。
絶対に邦訳本が出るような作品ではないですが、
だからこそ色んな方に読んでほしい作品です。

>名無し様
雪山で血吐きながら殴り合ってたシーンですね。
ああいった描写は無駄なエフェクトがない分、
痛みが直に伝わってきて良いですよね。

>ハルクがレーザー受けたシーン
なるほど。
無駄な説明が無いから、様々な人が様々な解釈が出来るんですよね。

>AFTERSMASH
World War Hulkはタイイン誌をほとんど買わなかったので未チェックでした。
情報ありがとうございます。今度読んでみます。

>名無し(非公開コメント)様
長文に渡るご感想ありがとうございます。
この作品で何を感じ、どう思うかは人それぞれだと思います。
また、違う社会の言語を訳すという事は、
元の言語の持つ微妙なニュアンスを大なり小なり
変えてしまっている事にもなります。
もしかしたらこの作品が本当に伝えたかった事を、
私が伝えられなかった可能性もあるので、
その点ご考慮のうえで本作品を一度原語で読まれてみると、
また違った感想になるかもしれませんね。
【2011/06/18 12:24】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
この後はTPB「Incredible Hulk - Volume 1: Son of Banner」

でもよんでみたらどうでしょうか?
【2011/07/28 01:59】 URL | notyou #2Aqq0/Sc [編集]
 
>notyou様
情報ありがとうございます。
せっかくのご進言ですが、当分ハルク関係は読みそうにないですね…
X-MEN系だけで月に1万円近くかかってるので他にまで手を伸ばす余裕が(汗)。
サイクが死んだら、それを機にX-MEN以外に手を出してみようかな。
【2011/07/28 23:20】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]

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