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X-MEN GIANT-SIZE 2011 #1
【2011/06/06 22:39】 アメコミ原書翻訳
First To Last #1

我々はそこにいた。はるか昔に。
暗黒の中で待ち続けた。新たな役目を見つけるために。
そして最後に我々は人類の最初の産声を耳にした。
新たな種族だ。古き者から生まれ将来に満ち溢れた存在。
進化。
それから250万年の後、ダーウィンと呼ばれる人間が人類の未来について
「やがて人類の文化は確実に消滅し、獰猛な生物に取って代わられるであろう」
と記す。しかしチャールズ・ダーウィンは間違っていた。
それは人類の役目ではない。我々の役目なのだ。


「スコット…」
自室のベッドでまどろむサイクに誰かが呼ぶ声が聞こえます。
「う…ん…出来ない…私では…出来ないんだ…」
寝言を呟くサイク。夢の中で彼を呼ぶその声の主は…
「覚えておいて…」
それは朧気でしたがジーンの様でした。
うっすらとサイクが目を開くと、目の前に立っていたエマがベッドに乗ってきました。
「私たちは寝ている時でさえ、何かに抑圧されなければいけないのかしら?
そんなんじゃいつ心臓発作で死んでもおかしくないわよ、ダーリン。」
「エマ。夢を見ていたんだ。」
「説明してくれてありがとう。あなた夢の中で夢を見ていたみたいね。
あなたの無意識下のサイキック防御が強すぎて深くは入り込めなかったけど。」
「…どういった夢だった?」
「あら、至って普通よ。あなたがその瞳で見つめて人々を殺したり、
ユートピアが爆発炎上したり、皆から救世を期待されてたり。」
「マジかよ。」
「嘘よ。あなたは空を飛ぶ夢を見ていたわ。それが私が最後に見たあなたの夢。
あなたを見てるのが愛おしかったわ。
世界という重荷をその肩に背負ってるなんて信じられないぐらいにね。」
x-men_ftl_1-1.jpg「今何時だ?管理会議に出席しなくては…
まだ問題が山積だ。」
そう言うサイクの唇に、
ベッドに寝そべったエマが指を這わします。
「しーっ…落ち着いて。楽しみましょうよ。
あなたは今や全てのミュータントのリーダーなのよ。
その特権を楽しむべきだわ。…私みたいにね。」
「私は人々が互いに殺し合わないだけで幸せだよ。」
「それならあなたはベッドから出ない方がいいわ。」
「何?それはどういう…」
サイクがそう言い掛けた時。
ドガアアアアアアアンッ!!
ユートピアが揺れる様な爆発音が響き渡りました。
「エマ!?」
サイクが慌ててベッドから飛び起きます。
一人ベッドに残されたエマが
残念そうな顔でサイクに言いました。
「実は"ザ・ネオ"って名乗るグループが
15分程前に襲撃してきたの。」
「は!?」
「奴らは代表者に会わせろと言っているわ。
対応をお願い。」

外では司令官不在のX-MENがネオと対峙していました。
戦闘コスチュームに着替えたサイクがユートピア内の廊下を走ります。
「サイロック、カッコウズ…誰でもいい。私の声が聞こえるか!?」
サイクの頭にテレパシーが響きました。
『セレスティです、サマーズ先生。
フロスト先生があなたを起こさないようにって言ってましたけど。』
「各チームリーダーと私を繋いでくれ。今すぐだ!
それと何かあったらすぐに私を叩き起こすように!」
そしてサイクが各X-MENのチームリーダーにテレパシーで状況確認を行います。
『アークエンジェル、ストーム…どうなっている?』
アークエンジェルが答えました。
「デカい奴がネイモアを叩き落した。ネイモアは水中だ。」
ストームが続けます。
「こいつらはネオの模様をつけてるけど、戦闘部隊の連中とは違うみたいね。
マグニートーとノーススターが島の向こうでもう一体と交戦中よ。」
「ネオの奴らって確か死んだ筈だろ!?」

『アイスマン、君の方は?』
「3人体制ってのは悪くないね。」
アイスマンの後ろではガンビットがカードを構えています。
そして横にいたダズラーがアイスマンに言いました。
「もう冗談はいいかしら?」
「ああ。ウルヴァリン達が別の奴と戦ってる。
俺達は向こうの方で何かあったみたいだからそっちに行くよ。」

『ウルヴァリン…』
「うぉああああああっ!!!」
ウルヴァリンは敵の攻撃を受けて地面に叩き付けられている最中でした。
後ろからコロッサスとアーマーが援護に回ります。
「どうやったらあんなに強くなれるのよ!?」
「戦況は混乱状態だ、サイクロップス。ネオの連中は…」
そこにサイクが姿を現しました。
「今来た、コロッサス。」
サイクにセレスティが話しかけます。
「他にも各X-MENがそれぞれの場所で戦ってます。」
「ありがとう、セレスティ。しかし少し遅かったようだな。」
サイクが見つめる先では、ネオの一人がラオ博士の首を掴んで持ち上げていました。
「我々はネオの防衛部隊だ。教えろ!さもなくばこの猿と一緒に殺してやる。」
ネメシスがサイクに聞きました。
「あの変なネオって連中は何だね?」
「ミュータントからさらに派生した種族だ。我々よりも速く力も強い。
数世紀に渡って表舞台から姿を消していて、かつて我々は彼らの戦闘部隊と戦ったことがある。」
そこにエマも現れました。
「彼らの心を読んだけど、相当混乱してるみたいね。
彼はどうやら自分達の仲間が死んだ理由を私達が知ってると思ってるみたいよ。」
ラオ博士の首を掴んだリーダー格の男がサイクに向かって叫びました。
「1年前、我等の仲間が殺された、突如能力を奪われたのだ。
そしてそれから現在に至るまで、ネオの者達に新たな命が生まれる事はなかった。
しかしだ。ミュータントには新たな生命が誕生したことを知った。
新たな能力が開花したことを知った。我等にその理由を今すぐ教えるのだ!」
サイクが冷静に語りかけます。
「各員、その場で待機しているんだ。ネオ!私の話を聞け。
我々は君達の敵ではない。君が今言ったことは我々にも同じ様に起きた事だ。
ラオ博士を放せば、我々が知っている事を全て君に話そう。
我々が互いに戦う必要は…」
「うおぁああっ!!」
そこでウルヴァリンが、リーダー格の男を攻撃してしまいました。
「馬鹿っ!ローガン…。アーマー!ラオ博士を確保しろ!」
倒れこんだリーダー格の男がネオのメンバーに命令を下します。
「ネオ…こいつらを皆殺しにしろ。」
そして状況は最悪の方向に向かってしまいました。
「X-MEN…不殺攻撃に限定しろ!!ネオは敵ではない!」
仕方なくそう命じて戦いに応じるサイク。
しかしネオのメンバーの一人が言いました。
「お前達のリーダーは間違っている。我々はお前達の敵だ。
何故なら我等はお前達に取って代わる新たな種族だからだ。
そして我等は生き残る。それはつまりお前達の死を意味する。」
他のメンバーも続けて言います。
「お前達が猿共を駆逐しなければならないのと同じ事だ。
駆逐せねば奴らはお前達を殺そうとするだろう?」
激しい猛攻の中、ダイアモンド化したエマがセレスティを庇います。
「私の後ろに下がりなさい、セレスティ。
スコット、聞かれる前に答えるけど奴らは精神を強固にガードしているわ!
いかなる手段を使っても精神攻撃は無効よ!!」
サイクが叫びました。
「ネオの防衛部隊よ!攻撃を止めるんだ!!」
そして通信機を使ってX-MENに命令を出します。
「アイスマン、エンジェル、対象を分断しろ。サイロック、ヘリオン、サイキック攻撃で…」
その時。
「ぐわああああああああああっ!!」
突如サイクが悲鳴を上げました。
「スコット!?」
慌ててエマが駆け寄ります。
「何が起きた!?」
「おい、スコット!スコット!!」
「フロスト、彼に何が起きたんだ?」
リーダーの突如の悲鳴に仲間も心配します。
「彼の心が…錯乱状態だわ。一種の発作状態よ。スコット、私の声が聞こえる?スコット!!」
「あぁ…ジーン…奴らが来る…」
「何!?ネオの事を言っているの?奴らならもう既に…」
「違う…ネオじゃない…エヴォリューショナリーズだ…奴らが戻ってくる…」

「スコット…」
「うぅ…ジーンか…」
「早く動かなきゃ!起きてよ!指示を出して!!」
その声は若き日のジーン…マーベルガールでした。
サイクの遠い過去の記憶が呼び出されます。
「マーベルガール!何が…何が起きたんだ!?」
「何が起きたかですって、サイクロップス…今起きてる最中なのよ!!」
そう言われて前を見上げたサイクの前には、
かつてのマグニートーとその部下であるブラザーフッドが立っていました。
x-men_ftl_1-2.jpg
ここはニュージャージー州の軍事工場。
彼ら若き日のX-MENは工場を襲撃してきたマグニートーと対峙している最中だったのです。
「ブラザーフッドよ!
エグゼビアの子供達に、その歩むべき道が誤っている事を教えてやるがよい。」
その声と同時にクイックシルバーがその俊足でアイスマンを攻撃します。
「うわ!」
「俺を凍らせるつもりかい?冗談で言ってるんだよな?お前じゃ無理だぜ。」
そしてマスターマインドがビーストに幻影攻撃を仕掛けました。
体中を蛇に纏わり付かれ、ビーストが叫びます。
「これは現実じゃないんだ。マスターマインドの精神攻撃だ。
お前の心の弱さがこの幻を作り出してるんだ、マッコイ…
駄目だ!ジーン!!マスターマインドを何とかしてくれ!!」
その声を聞いてジーンが反撃に出ます。
「幻影の使い手さん、あなたが作り出せるのは蛇だけなのかしら?」
そう言ってサイコキネシス攻撃をマスターマインドに
撃ち込むジーンの背後に巨大な鉄筋が落ちてきました。
「マーベルガール…危ないっ!」
「きゃあっ!!」
寸前のところでサイクがマーベルガールに飛びついて鉄筋攻撃を回避しました。
「みんな!それぞれの敵を早く倒して、攻撃をマグニートーに集中させるぞ!
奴をミサイルに近づけるな!!」
サイクの指示を聞いてエンジェルがトードに急襲します。
「僕にあまり近づかないでくれ、トード。君は少し臭うからね。
あとサイクロップス、今回は君が指揮を執れたことを神に感謝しろよ。
いつもこうだとは限らないからな。」
そしてクイックシルバーの攻撃を受け続けていたアイスマンも。
「ぐぅっ!」
「まだ意識はあるかい?って俺の声が聞こえてるかな?」
「クイックシルバー…よ~く聞けよ…この馬鹿め。」
「少し殴りすぎたか?」
「お前は遅すぎるんだよ。」
「遅い?気は確かか?俺は…」
「ああ、嘘だ!!」
クイックシルバーが攻撃を止めた一瞬を狙って、アイスマンが彼を吹き飛ばしました。
そしてその後ろではビーストがマスターマインドを攻撃します。
「ピエトロ!」
マグニートーの後ろにいたスカレーットウィッチが叫びました。
「弟の身を案じる必要はない。エグゼビアは自分の生徒達に人を殺すなと教えている。」
「この戦いはおかしいです。X-MENは私達の敵ではありません。
我々は彼らに、あの存在の警告をしに来ただけの筈です。」
「彼らは何のために戦っているのかを知っておく必要があるのだ、スカーレットウィッチよ。
彼らは自らの目で見る必要がある。」
マーベルガールがサイクに言いました。
「トードとクイックシルバーとマスターマインドは倒したわ。
やったのよ。私達は勝ったんだわ!」
しかしサイクは何か違和感を感じました。
「何かおかしいぞ。マグニートーが下がっていく…」
そこに突如、巨大なロボットが現れました。
"ミュータントヲ検知.
種別:X-MEN.
種別:ブラザーフッド・オブ・エビル・ミュータンツ.
センチネル221ハ対象ノ殲滅ニ移行スル."
「冗談だろ…」
初めて見るセンチネルという新たな存在に驚きを隠せないX-MEN。
「さっき勝ったって言ったけど…あの発言は取り消すわ…」
マーベルガールがそう言うと同時に…
「X-MEN!!回避しろっ!!」
センチネルが彼らに向かって攻撃を開始しました。
「ありゃ何だよ!?」
「マグニートー!?お前があのロボットを操ってるのか!?」
X-MENの問いにマグニートーが答えます。
「学ぶがよい、アイスマン…お前達の教師の夢は、まさに夢でしかない。
私は現実を見せてやったのだ。
お前達が人間の視点から区別される同種族と戦っている間に
奴らは我等種族を根絶やしにする機械を建造していたのだ。」
激しい攻撃を避けながらビーストが叫びました。
「この状況を冷静に分析してる暇はないぞ!生き残るプランは何かあるのかい!?」
サイクが指示を出します。
「X-MEN、攻撃だ!エンジェルとビーストは相手の気を引け。
その間にアイスマンとマーベルガールで足元を攻撃するんだ!」
「やるしかないみたいだな!」
「その作戦って、生き残るっていう重要部分を忘れてないかい?」
アイスマンが軽口を叩いている間に、エンジェルが周辺の電線を集めて、
センチネルの身体に巻きつけようとしました。
「ほら、これでどうだ!」
「エンジェル、やめろ!!!」
サイクが叫ぶのと同時に
"反撃ニ移行."
センチネルが全身から電気を放ち、エンジェルが感電します。
「マーベルガール!!」
「何とか掴まえたわ!」
その衝撃に落下するエンジェルを何とかマーベルガールのサイコキネシスが受け止めました。
「くそっ…ウォーレン…」
苛立ちを隠せずに敵に向かって走るサイクに、教授のテレパシーが届きます。
『サイクロップス、チームを退却させるんだ。この戦いに勝機はない。』
「いいえ、我々は出来ます!教授!」
『君と議論する気はない。今すぐ退却しろ。』
その命令を聞いてサイクが叫びました。
「X-MEN、退却する!マーベルガール、今だ!!」
サイクの声と同時にマーベルガールがセンチネルの足元を攻撃し、その巨体を倒します。
アイスマンが叫びました。
「やった!止めを刺そうよ!!」
しかしサイクは言いました。
「いや、命令に従って基地に戻るんだ。」
「でも…」
「命令だ、アイスマン。」

そして数刻後。
エグゼビアの恵まれし子らの学園では、X-MENが先程の退却について喧嘩をしていました。
「何で勝ってたのに逃げなきゃいけなかったんだよ!?」
「ああ、僕も理解出来ないね。」
「それが戦術と言えるのかい?」
「ああ、孫子もこう言って…」
「お前は少し黙ってろよ、ハンク。」
憤るエンジェルにサイクが言います。
「あれは命令だったんだ。命令に従わないから君は死にかけたんだぞ。
私は気をそらせと命じたんだ。拘束しろとは言ってなかった。
それであのザマだ。ゲームじゃないんだぞ!」
「サイクロップスが正しいな。」
そこに教授が入ってきました。
「私はあれをトードの心の中で見たことがある。
あの工場には同じ機体があと3機以上配置されていた事をブラザーフッドは知っていたようだ。
もし君たちが残っていたら、他の機体に殺されていただろうな。」
サイクが教授に聞きました。
「何故教えてくれなかったのです、教授。
知っていればそれ相応の対応を…」
「いや、君の作戦は間違っていなかったよ。
マグニートーはミサイルを諦めた。」
アイスマンが愚痴るように口を挟みました。
「マグニートー自身がミサイルそのものだよ。皆その事わかってるの?」
その言葉を無視して教授が続けます。
「君たちがあれ以上、あの場所に残っていても何も意味はなかった。」
サイクが教授に言いました。
「あのロボットが今後ミュータントを狩るなんて話は別にしても、
我々のように他のミュータントも、もっと自分の能力を訓練するべきです、教授。」
サイクの言葉も無視し、教授が続けます。
「マグニートーは私を罠におびき寄せたのだ。彼はセンチネルの事も既に知っていて、
あそこで暴れればセンチネルが動き出すことも把握していた。
そしてまた、私が君達をあそこに派遣することも予想済みだったという訳だ。
たとえミュータントが死んだとしても、彼は我々に、彼が怪物として暴れるのと同じ様に
人間もまた凶悪な種族であると見せつけ、我々に揺さぶりをかけたかったのだろう。」
「教授…人間は我々を恐れています。しかし今日起きた事はその全てを逆転させました。
お分かりでしょうか。人類は機械を使って我々を狩り、殺そうとしているのです。」
サイクの言葉にマーベルガールが不安げな顔をしました。
「このままでは戦争となるでしょう。
教授…あなたの夢が人類とミュータントの共存だということは知っています。
しかしこのままでは共存する前に我々は死滅します。」
教授がうつむいたまま、短く答えました。
「その話はもう既に昔にしたことがあるのだよ、スコット。…マグニートーとな。」
その時、
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ッ!!
建物に振動が走りました。
「僕じゃないよ!」
アイスマンが叫びます。そして…
「何が起きたのっ!?」
突然目の前が光りだし…
「教授…」
「ああ、見えている。」
彼らの前に、見た事もない巨人達が姿を現しました。
「ホモ・スペリオールよ。お前達は今危険な状態にある。」
『教授、戦闘準備は出来ています…』
『待て、戦意は感じられない。』
サイクのテレパシーでの報告に教授が答えます。
「私の名前はチャールズ・エグゼビアという。君たちは何と呼べばいいかね?」
「我等はエボリューショナリーズ。お前達が生き残るために協力をしに来た。」

x-men_ftl_1-3.jpgそして舞台は現代に戻ります。
「エヴォリューショナリーって何なのよ?」
エマの問いにサイクが答えました。
「奴らは私の記憶から消えていた。
私達全員の記憶から消えていたんだ。
しかしジーンだけはどうにかして
記憶を残していたらしい。
教授とハンクを探してくれ。
リード・リチャーズと
ヘンリー・ピムにも今すぐ連絡を取るんだ。
私たちにはもう…時間がない。」
そして次の瞬間、
周辺がまばゆい光に包まれました。
「サイクロップスよ、
君は我々に嘘をついたな。」
それはあの時、初代X-MENの前に
姿を現した巨人でした。
「スコット…何か他に伝えることはある?」
エマが聞くと同時にサイクが言いました。
「全員何もするな。動くのも駄目だ。
聞こえたな、ローガン。
絶対何もするんじゃないぞ!!!」
サイクの厳しい口調での命令にウルヴァリンが唖然とした表情で聞きます。
「こいつは一体何なんだよ、サマーズ?」
「いいから言われた通りにするんだ!!!」
アイスマンがいつもの様に軽口を叩きます。
「わかったよ。もう今度からカレンダーが必要だな。
ユートピアが襲撃されるたびにメモっておくよ。」
しかしその後ろからアークエンジェルが、アイスマンに言いました。
「ボビー…感じるんだ…
僕の翼からあいつらと同じものを感じる。」
ここでネオのリーダーが前に飛び出しました。
「お前が何だか知らんがネオには関係ない。
俺の言葉が聞こえたか?
もしミュータントの仲間だというのなら貴様も死んで…」
x-men_ftl_1-4.jpgそれを慌ててサイクが止めます。
「やめろ!そいつを攻撃するな!
やめるんだ!!
エヴォリューショナリーズ、
彼らは我等の脅威ではない。
頼む、頼むから聞いてくれ。彼らは…」
エヴォリューショナリーが口を開きました。
「ネオよ。お前達の種族は進化を終了した。
お前達の存在はミュータントにとって脅威である。
我々はお前達を許さない。」
彼がそう言った次の瞬間。
一瞬にしてネオのリーダーの身体が弾け飛びました。
そして他のネオのメンバーも次々と爆発していきます。
一瞬にして肉片となったネオの
死骸を前にサイクが崩れ落ちました。
「あ…その…サイクロップス…
スコット…何が…何が起きたんだよ…」
状況がまだ飲み込めないアイスマンが、
やっとそれだけ言いました。
「ネオは完全に滅んだ。
全ての場所にいる彼らの
種族そのものが完全に死に絶えた。」
サイクが短く答えます。
その言葉通り、東南アジアや北極にいたネオの部隊も時を同じくして、皆死亡していました。
「そんな事が可能なのか?」
ネメシスが信じられないといった声で聞きました。
「吐きそう…もうダメ…吐いちゃいそう…」
血だらけの周辺を見渡して、マーキュリーがそう呟きました。
x-men_ftl_1-5.jpg「あいつは何が目的なんだ?」
アイスマンの問いにサイクが答えます。
「彼らはミュータントを守るためにここに来た。
私達が生き残るために協力をしに来たんだ。」

初めて初代X-MENが
エヴォリューショナリーズと対峙した時、
サイクが彼らに聞きました。
「それで、どうやって私達を守るというんだ?」
「ホモ・サピエンスという種族を全滅させる。
お前達が生き残るために人類は死ぬのだ。
我等は彼らを長い間見てきた。
彼らが自分達でその身を守れるようになるまで、
我等は彼らを守ってきた。
ホモ・サピエンスが生き残るために、
アウストラロピテクス・セディバを滅ぼした。
それが我等の役目なのだ。」
250万年の昔、初めて誕生した人類を前に、
立つエヴォリューショナリーズ。
その横には旧世代の種族、
アウストラロピテクスの死骸が転がっていました。


あまりに話が壮大すぎてX-MENも読んでるこっちも、状況がよくわかりません。
とりあえず現段階でわかっていることは、
・少なくとも250万年以上昔からエヴォリューショナリーズという種族が存在していた。
 (地球の生物か、宇宙の生物か、神か、高位次元体か、詳細は不明。)
・原人から今の人類に世代交代させたのはエヴォリューショナリーズ。
 (その時にアウストラロピテクスを滅ぼした。)
・結成したばかりの頃の初代X-MENと一度会っているが、その時の記憶は教授を含め、
 全員消されていた。ただしジーンだけは記憶を残していて、再度エヴォリューショナリーズが
 出現する直前になってサイクはそれを思い出した。
・エヴォリューショナリーズは一瞬で種族全てを滅ぼせる力を有している。
 (ミュータントの上位種族を一瞬で全滅させた。)
・現時点ではサイクだけがエヴォリューショナリーズの事を知っている。
・最初に会ったときに教授かもしくはサイクがエヴォリューショナリーズと何らかの約束をして、
 その場はエヴォリューショナリーズが去っていった。しかしその約束が果たせていないため
 人類を滅ぼすために再度出現した。
こんなところでしょうか。

久しぶりにどうやっても勝てないレベルのキャラクターが登場しました。
今のところ自らをミュータントを守る存在といっていることからも
敵ではないのですが、あのサイクのビビリ方を見ればその強さは一目瞭然。
今回の話で面白いのは、今までX-MENはミュータントと人類が共存できる世界を
目指して戦ってきたのですが、今回の流れからすると、
「ミュータントを守るために人類を滅ぼす存在から人類を守る」
という何とも不思議な立ち位置で戦うことになりそうな事。

また今回はサイクの記憶として結成当初のX-MENも出てきましたが、さすがに皆若いですね。
サイクがリーダー面してるところが気に食わないエンジェルとか、
焦ってうまく戦えないビーストとか、教授の命令が第一で何も逆らえないサイクとか。
マグニートーも今の気さくなお爺ちゃんじゃなくて、現役バリバリの悪役なのでいい味出してます。

あと面白かったのはアイスマンが言ったカレンダーの話。
確かにユートピアって攻められすぎ。
アイアンパトリオットに攻められるところからスタートして、
プレデターXが襲来。その後セレーネのゾンビ軍団に襲われ、
間髪いれずセカンドカミングでニムロッド軍団。
それが終われば吸血鬼軍団が攻めてきて、確かに週間イベントみたいな感じで防衛戦やってますね。
外に攻めに行った話って、トカゲ倒しに行った話と、怪しい薬を売ってる奴を成敗しに行ったぐらい?
サイクはユートピアの防衛をもっと真剣に考えた方がいいでしょうね。

最後にエマ。
何か冒頭でやけにサイクを誘ってるんですが、何やってんでしょうね、あの人。
カッコウズにわざわざ起こすなと命令して一人サイクの寝室に入り込み、
イチャつこうとするエマさん。あんたエロ過ぎだろ。
っていうかサイクも結構普通に接してたけど、あんたしょっちゅう夢の中覗かれてんのかい。

久しぶりに読んでて面白かった今回のストーリー。次回に期待です。

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この記事に対するコメント
正直セレスティアルズやハイエボリューショナリーの二番煎じに思えて仕方がないのですが、無駄にでかそうな内容に期待が高まりますね。
【2011/06/08 20:14】 URL | オレンジフード #5tpBcxeQ [編集]
 
全く私も同じ感想でした。
一目瞭然、明らかに劣化版セレスティアルズです。
でもまあ、いつもの事なので、面白がって読んでます。
【2011/06/08 23:26】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
「ああ、またやっちゃったな~」ですね(汗)
ヴァルカンの時も、イルミナティの時も、セントリーの時も……
数十年の歴史の重みがアメコミの魅力ですのに
「実はずっと昔からこうだったんだ」は正直勘弁して欲しいです(汗)
【2011/06/09 01:32】 URL | 名無し #NYrh2GMg [編集]
 
しかも今回はスケールが違いますからね。
人類の誕生が現実の世界と違うという驚愕の事実。
夢オチ系ではないかと、いまだに少し疑ってます。
【2011/06/09 22:42】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
久々に面白そうですね
個人的には数十年の歴史の重みがヒックリ返されるのもまた楽しみですw
【2011/06/10 22:49】 URL | 名無し #- [編集]
 
>名無し様
数十年の重みを軽~くヒックり返しますからね、アメコミは。
でも一番凄いのはそこじゃなくて、
本当にどうしようもなく収拾がつかなくなった時に、
その設定を「なかった事にしてしまう」という荒業も平然と使えることだと思います。
【2011/06/11 01:00】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]

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