rise from dilapidation !!

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WORLD WAR HULK #1
【2011/05/01 01:24】 アメコミ原書翻訳
これはハルクの物語。
あるモンスターがサカーという名の未開拓の星に落ちてきた。
しかしそこもまたモンスターの星であった。
モンスター達は彼を焼き、彼の力を吸い取ろうとした。
しかし彼は決して忘れなかった。…本当のモンスター達のことを。
彼をここに送った小さな人間共。
ドクター・ストレンジ
ミスター・ファンタスティック
アイアンマン
ブラックボルト
彼らが彼を宇宙に放り投げた。
彼らは自分達こそが彼らの住む世界を守ったのだと考えた。
彼らは彼が最終的に死んだと考えた。
しかし彼は生き残った。
何故なら彼は「グリーン・スカー」であり、世界の破壊者であり、怒りの眼なのだ。
彼こそはハルク。
…そして今、彼は故郷に向かっていた。

world_war_hulk_1-1.jpg

シャイアン州B23北アメリカ航空宇宙防空司令基地では今日も爽やかな朝を迎えていました。
「だからさ、親友だってんなら何で俺に文句ばっか言うわけ?」
レーダーを監視しながら、管制官がハンバーガーにかじりつきます。
それを隣に座っていた女性管制官が制止しました。
「ちょっと待って。ねぇ、これは何?」
「何が?」
「セクター12に何かの影がある…」
「ああ、俺にも見えるね。でもそりゃお月様だぜ。」
「違う。何か別のものよ。何か巨大なものが映ってる…」

ズズズズズズズ…ン
月面に響き渡る地響き。ハルクが着地した音です。
彼の後ろから声がしました。
「インヒューマンズの土地に土足で踏み入るなんて。戦争でもしに来たのかしら?
本当は戦いたくない癖に。あなたはかつて我が王に挑み、惨敗した。
衝撃の支配者であるブラックボルトはあなたの全身の骨を粉々にする事が出来るわ。
そして一吹きであなたの身体を太陽まで吹き飛ばす。」
ブラックボルトと、その妻であるメドゥーサです。
「お前が俺を宇宙に投げ飛ばした。俺の世界を破壊した。」
呻く様な声でそう言ってハルクがゆっくりと近づきます。
「止まりなさい、ハルク。」
「誰が止まるか。」
そう言ってハルクがブラックボルトの腕を掴みます。
「もうよい。」
ブラックボルトが小声でそう呟いた瞬間、凄まじい衝撃波がハルクに襲い掛かりました。
その衝撃に大地がえぐられ、ハルクが吹き飛ばされます。
ブラックボルトがその光景を見届けて静かに背を向けました。しかし、
「俺はそんな囁き声を聞く為にここに来た訳ではない。
俺は貴様の叫び声を聞く為にここに来たのだっ!!」
凄まじい形相をしたハルクがブラックボルトに飛び掛ってきました。

ビーッビーッビーッビーッ
防空司令基地に警報が鳴り響きます。
「だから言ったじゃない!」
彼女の怒りの声を脇に、管制官が司令官に連絡します。
「司令、問題発生です。」
他の基地でも異常は観測されていました。
「月で爆発がありました。大量の岩塊が軌道外へ飛び出したようですが、それ以外にも…。
あ…お待ち下さい。信号が消滅しました。」
その頃スタークはマスコミの前にいました。
彼の周りにはスキャンダルを嗅ぎ付けたマスコミが殺到しています。
「スターク主任、シーハルクと喧嘩したという噂は本当ですか?」
「政治的な対立ですか?それとも恋愛のこじれですか?」
「今日はインタビューは禁止だ!」
S.H.I.E.L.D.の隊員がマスコミを遮ります。その後ろでスタークは大統領に連絡を取っていました。
「何かが月にぶつかった様です、大統領。大事になる前にご指示を…」
「もう遅い。」
大統領が短くそう呟きます。
「既にそいつはニューヨークに辿り着いた様だ。」

ニューヨークの高層ビル群の上に巨大な宇宙船が飛来しました。
宇宙船の先端が開き、そこから巨大なホログラム映像が流れます。
それはハルクでした。
「か弱き人間どもよ。俺は破壊せし者。お前達は真に非難されるべき者達を知るのだ。」
そして彼の後ろにイルミナティの4人が映し出されます。
「お前達はこいつらを英雄と呼ぶ。しかし俺はこいつらを鬼畜と呼ぶ。
奴らが俺を殺そうとする前に言った言葉を聞くがいい。」
そして映像の4人が話し始めます。
「私達はいつも親友だと思っている、ブルース。本当に心からすまない。
でもこれは君のためでもあり、我々のためでもあるんだ。
私達は君を遠くへ飛ばす。これが唯一の方法なんだ。」
そしてハルクが言葉を続けます。
「アイアンマン、ミスター・ファンタスティック、ドクター・ストレンジ、そしてブラックボルト。
こいつらが俺を宇宙に投げ捨てた。サカーと呼ばれる星に送り込んだ。
そこで俺は痛めつけられ、命すら落としかけた。
world_war_hulk_1-2.jpgそこでは皇帝が俺を奴隷にし、剣闘士にして弄んだ。
奴らは俺を殺すために送り出したんだ。
しかし俺は生き残った。
このウォーバウンドと呼ばれる仲間達と一緒に。
コーグ、ミーク、エロー、ブルード、そしてヒロイム。
俺達は世界を作り上げた。」
そこで映像は、ハルクとその横に佇む
女性のものに切り替わります。
「俺は緑の王となった。
そして猛きカイエラが俺の妻として女王となった。
しかしお前達の英雄は…爆弾を送りつけてきた。」
映像が凄惨な爆発の光景に切り替わります。
「100万の民が命を落とした。
今を持ってこの街を陥落させる。
ただし一般人が避難出来るよう24時間待とう。
それまでにミスター・ファンタスティックと
アイアンマンとドクター・ストレンジを出せ。
さもなくば……」
ハルクが中から何かを引きずり出しました。
「俺がこうする。」
それは血まみれのボロボロになった
ブラックボルトでした。
「お前達のこの腐りきった星のためにな。」

ホワイトハウスの上空をアイアンマンが上昇します。
「ノーマッド基地、こちらアイアンマン。あとは私がやる。」
『待って下さい。一体衛星に何が起きたのです?どんなウィルスが送り込まれて…』
「悪いが回答権限は私に無い。」
モニターを見ながら管制官が呟きます。
「彼は何をする気なんだ…?」
「私が衛星に直接侵入し、コードを書き換えてアンチウィルスを実行する。」
『そんな事が可能なのですか?』
「おそらくな…」
そしてアイアンマンは地球圏を超え、周回軌道人工衛星まで辿り着きました。
それをハルクも宇宙船から確認します。
《信じられません。彼の身体は何らかのサイバネティック体で補助されています。
コントロールを取り戻されました。現在衛星はあの男によりロックされています。》
宇宙船内の人型機械が状況を説明します。
「馬鹿な男だ。」
ハルクがそう言うと、宇宙船から謎の電磁パルスが発射されました。
「ぐわあああっ!」
悲鳴を上げるアイアンマン。
『どうしました!?』
「どうやら奴らが電磁妨害を改良したらしい。
私は何とか防止システムで防いだが、衛星は再び向こうの制御下に落ちてしまった…」
『もう少し時間を下さい。地上のネットワークを再起動して、オンラインを復旧させます。』
そう言って地上基地からの通信が途絶えたところで、
アイアンマンの前に精神体のドクター・ストレンジが現れました。
「あの男はブラックボルトの声に耐え切った。君の機械は彼を止められると思うか?
あそこまで怒り狂い…そして強大になった状態は今まで見たことがない。」
「君の魔法でどこか遠くに飛ばせないか、ステファン…?」
「そしてまた他の星を壊滅させて、更に強大になって帰ってくるぞ。
これは我々が引き起こした問題だ。我々で解決しなければならない。
我々には24時間ある。まずは市民の避難のために私の仲間を派遣しようと思う。
…君が数時間だけ彼らを逮捕するのを我慢してくれればの話だが。」
(この事件が起きた当時、アイアンマンが提案したヒーロー登録法に賛同する者達と、
その考えに反対する者達にアヴェンジャーズは二分しており、
アイアンマンは地下に潜った反対勢力を捕らえようとしていました。)
「そんなものよりもっといい扱いを約束する。
未登録のヒーロー達でも協力してくれるなら、この後で自首をした場合には特別恩赦待遇にする。」
「それはよかった。"この後"まで我々が生きていればの話だが。」
そこに大統領府から通信が入ってきました。
『アイアンマン、そこにいるか?』
「はい、大統領。」
『状況はどうかね?』
「マンハッタンから退避せざるを得ないと思います。」
「神よ…我にご加護を…」
「まだ退避の準備は整っていませんが、我々は次の策に取り組むことにします。」

その47分後。バーモント州のある男が住む家に、
トニーとリードが集まっていました。その男の名はロバート。
彼こそが地上最強でありながら、その心に闇を抱えたヒーロー、セントリーです。
「今君が言ったように僕はこの前、ボゴタ市のハリケーンを止めたばかりだよ、リード。」
「あれは立派だったよ、ロバート。あれは人前に出ることに慣れるいいセラピーになった。」
「で、次は何?地震かい?それとも火山の噴火?」
「惜しいな。…ハルクだよ。」
「ハルクだって!?彼が何か問題を…?」
「その通りだ。」
「…」
「ロバート?」
「…ハルクは僕の友達だ。」
「そうだ、ロバート。君が彼と一緒にいた時は、彼も穏やかだった。」
「ハルクは何の問題も起こさなかったのに…」
「君を見たら、またあの頃のハルクに戻るんじゃないかと私は考えている。」
world_war_hulk_1-3.jpg「最後に会った時、
僕の中のヴォイドと彼は戦ってくれた。」
(ヴォイドとはセントリーの本体ともいえる
闇の精神生命体のようなものです。)
「そしてヴォイドは彼の全身の骨を砕き、
そして…僕は僕こそがヴォイドだったと気づかされた。
悲しげに語るロバートにトニーが話しかけます。
「ロバート、君はヴォイドを打ち倒したじゃないか。
忘れたのか?君はセントリー。
この世界で最強の男だろう?」
「僕は…僕なんかが…」
「ロバート。君の助けが必要なんだ。」
リードが更に続けます。
「そしてハルクも
君を必要としてるんだ。」
その言葉を聞いてロバートは……
「わかった。」
そこにいたのは心に闇を抱えた臆病な男ではなく、
燦燦と輝くヒーローの姿でした。
しかし、その姿を見て満足げに戻ろうとする
リードとトニーにセントリーが言いました。
「トニー、一言いいかな…?」

マンハッタンではS.H.I.E.L.D.の先導の元で市民が必死に避難を開始していました。
スパイダーマンもそれを支援しています。
「うん、なかなかいい感じだね。みんな、そのまま慌てずに!」
しかしそんな彼の耳に、何やら騒がしい声が聞こえてきました。
「手を離しやがれ!この右翼どもが!!俺は絶対に動かねぇからなっ!!」
「どうしたの?」
そこにいたのは、棒を持ってS.H.I.E.L.D.に楯突いている4人程度の集団でした。
「あっちへ行きやがれ、スパイディ!お前も同類だ!
ハルクを宇宙に投げ捨てて、今度は俺の住処まで奪おうとしやがる!!」
「それとこれとは話が別だろ?ちょっと僕の話を…」
「俺達は動かないからなっ!!」
しかしその時、大地を揺るがす地響きが辺りを襲いました。
「助けて、神様!」
「ハルクよっ!!」
しかし彼らの前に降り立っていたのはハルクではありません。
「私はシーハルク。
もしハルクだったら、これの数千倍の衝撃があると思いなさい。
それでもここに残って彼に会いたい?」
その言葉を聞いて、彼らが怯えて逃げていきます。
「助かったよ。」
スパイダーマンがシーハルクにそう言いました。
避難民を乗せた船が海を、そしてヒーロー達が持ち上げて空を進んでいきます。

そして誰もいなくなったマンハッタンの空をS.H.I.E.L.D.の飛空艇が巡回しました。
『これが避難の最後のチャンスです。是非我々の救助を受けて下さい。
我々はテレパスによってあなた方の場所を特定でき、そして救助チームを送る事ができます。
現時刻はPM6時13分です。これ以降に残るという方は、自己責任とさせて頂きます。
アメリカ政府はその場合に、皆様が死傷されても責任を取りません。』
そして飛空挺が、最後まで残ったニューヨーク消防士を乗せる為に下りて来ました。
「500万人もの人が23時間で退避した。君達はよくやったと言うだろう。
しかし私はそれが上出来だとは思っていない。昔は相手がハルクとはいえ対応できた。
いくら強くなったからと言え…」
消防士の隊長がそう言うと、ミス・マーベルが返答しました。
「以前とは違うんです、隊長。彼はブラックボルトを半殺しにしています。」
「そのブラックボルトってな、一体何者なんだ?」
その質問にはスパイダーマンが答えました。
「前にハルクと喧嘩した時には、宇宙で二番目に強いと思ったね。」
「で、今じゃ3位ってか?」
「まあ、そうなるね。でも心配いらないさ。」
world_war_hulk_1-4.jpgそう言って彼が空を指差します。
「ほら、ナンバー1が来た。
紳士淑女の皆様、御覧あれ!
あれこそが金髪の爆弾、黄金の守護者。
その名もセント……あれ?。」
それはハルクバスターアーマーに身を包んだ
超重武装状態のアイアンマンでした。
「ご期待に添えられなくて残念だ。」
そう言ってアイアンマンが
彼らの前に降り立ちました。
「気を悪くしたら謝るけどさ、
セントリーを期待してたんだけど…」
「時が来れば彼もここに来る。」
「何だい、ギャラクタスでもまた来るってのかい?
そうでなきゃ今以外に、どんな時が……うわ!」
スパイダーマンが何かに気づき、空を見上げました。
「スパイダーセンスか?」
「信じる?」
そしてアイアンマンも空を見上げると、
そこにはハルクの宇宙船がいつの間にか現れていました。
「市民をバリケードの向こうまで誘導してくれ、
シーハルク、サムソン、ケイジ、ワンダーマン、ミス・マーベル!」
そう言ってアイアンマンは、その場にいたヒーロー達に一緒に退避するよう指示します。
「全員戦闘区域から離れてくれ。これは私の闘いだ。彼が狂乱の中にいる事を忘れるな。
ハルクへの接近を控えるんだ。私が彼を倒すか…彼が私を倒すまで。」
そしてアイアンマンは宇宙船に向かって猛スピードで上昇していきました。
ハルクもそれを宇宙船の上から眺め、そして彼に向かって猛スピードで落ちていきます。
そして天から落ちる怒りと地から食い止めようとする意志が、ついにぶつかり合いました。
world_war_hulk_1-5.jpg
その衝撃で周辺の建物のガラスは粉砕され、報道ヘリがバランスを失ってふら付きます。
空中で激しく激突する二人を報道カメラが追います。
『本当に信じられません…。あ、お待ちください。何かの通信を傍受したようです。』
それはアイアンマンの声でした。
『こちらS.H.I.E.L.D.主任、トニー・スターク。アイアンマンだ。
そして皆が知っての様にハルクを宇宙に棄てた張本人でもある。
だからもし彼が帰ってきた事による非難を誰かに浴びせたいのなら…私を責めてくれ。
ただ私が今までしてきた事も…今している事も…全て世界を守りたい一心で行った事なんだ。
誰かがかつて私に言った。大きな力は大きな責任が伴うと。
それは教訓として常々から子供達の為に教えられてきたものだ。
善行を行うための戒めだった。しかし世の中はそんなに単純ではなかった。
私はこのアーマーを装着するとき、
普通の人間が決して手に入れられないような力を手にする。
そして耐えられないぐらいの大きな責任も負っているのだろう。
しかし今日…私は自分の仕事を行う。それがどんな結果をもたらそうが、君達を守る…』
地上に落下した後も、ハルクと壮絶な殴り合いを続けるアイアンマン。
アイアンマンの渾身の一撃がハルクをはるか彼方まで吹き飛ばします。
幾層ものビルを突き破って飛んでいくハルク。
その光景をテレビ中継で見て、官邸で大統領が、スタジアムで観衆が、
そして街のバーで客達が歓声を上げます。
「終わったな!!」
バーのマスターが嬉しそうにそう言いますが、その後ろでハルクの旧友である
リック・ジョーンズが訝しげな表情で呟きました。
「…まだこれからだよ。」
その言葉通り、ハルクが吹き飛ばされた先の公園で立ち上がります。
『…今から行う事は過去とは比較にならない程の責任を伴うだろう。
今の攻撃でハルクにナノボットを注入した。それは彼の能力を抑える効果がある。
しかしそれを以ってしても、いつまで効果があるか保障できない。
アメリカ合衆国とS.H.I.E.L.D.から与えられた権限によって…
そして我が友であるブルース・バナーがこの方法を望んでいると思って…
私は責任を全うする。』
その言葉と同時に、アイアンマンの後ろを戦闘機が飛んで行きました。
それは真っ直ぐハルクの方に向かっていき、彼にミサイルを叩き込みます。
「だめ!!待って!!!」
シーハルクが叫びますが、非情な攻撃は全弾ハルクに命中しました。
炎に包まれながらハルクが叫びます。
「カイエラッ!」

そして炎の中でハルクの脳裏には、愛する者と過ごした思い出が蘇ってきました。
「私がそなたを感じるように、そなたも私を感じてくれるか?」
「ああ…」
「ホルク…」
(この星の人たちは「ハルク」という発音がうまく出来ません。)
「ここがそなたの居場所ぞ。お前の民と共に…お前の妻と共に…そしてお前の子と共に…」
愛を確かめ合うハルクとカイエラ、しかし二人の幸せは一瞬にして奪われました。
突如起こった大爆発。
「私は決してそなたから離れぬ…」
そう言って消滅した最愛の人。

world_war_hulk_1-6.jpg「貴様だ…」
ミサイルの直撃にすら耐え切ったハルクが
怒りの形相でアイアンマンを睨みつけます。
「貴様らがあいつを殺したっ!。」
上空からそれを見ていたアイアンマンが呟きます。
「まさか…」
凄まじい勢いで飛んできたハルクが
彼の眼前にまで迫っていました。
ズガアアアアアアアアアッ!
その凄まじい衝撃にアイアンマンが
アヴェンジャーズタワーまで吹き飛ばされます。
アヴェンジャーズタワーを破壊しながら、
アイアンマンを滅多打ちにするハルク。
みんなが見つめる中、
アヴェンジャーズタワーが半壊していきます。
そして駆けつけたシーハルク達の前に姿を現したのは…
「ぐるぁああああああっ!!」
アイアンマンを完膚なきまでに打ち倒し、
勝利の咆哮を上げるハルクでした。


2007年刊行のクロスオーバー作品World War Hulkを訳してみました。
このブログはX-MENの紹介がメインなので、予想外の作品かもしれません。
おまけに当時、既に幾つかのサイトでレビューされてましたしね。
ただこの前訳したSecond Comingが名作過ぎて、
X-MEN系でしばらく他の作品を訳す気にならなかったのと、
今夏に「WAR」と名のつく作品が翻訳されて出版されるらしいのですが、
どうせ本命でCivil War、対抗でInfinity War、大穴でSecret Warsあたりで
この作品が訳される事はほぼ無いだろうなと思って、踏み切ることに。
全5話なので多すぎず、程よい量でもありますし。
(その代わり各話がそれぞれ通常の2倍の量ですが。)

さて、しかしまあ。このブログに何回か来て下さってる方はお気づきかもしれませんが、
私はX-MEN系以外は普段あまり読まないので、ハルク系はそれほど知識が深くありません。
思いっきり間違っている箇所があったら、遠慮なくご指摘下さい。

では感想でも。この作品は最初に書いたように2007年の作品なのですが、
読んだ当初はその迫力ある戦闘描写ばかりが頭に残り、
ハルクがとにかく空き放題暴れまわる作品というイメージしかありませんでした。
しかし改めてもう一回読み直してみると、ハルクの悲しみが伝わってくる実に重い作品です。
はるか異星に一人飛ばされ、そこで過酷な日々を過ごすも、やがて愛と平和を手に入れ、
ただ幸せに過ごそうと思っていた矢先に、その平穏な日々も破壊される。
その原因を作ったのが、MARVELが誇るマッドサイエンティスト達…
本当にこいつら、ろくでもないですね。
しかしよく見たら、こういう時に真っ先に名前の出るあの人がいません。
そうです、我らが教授。愛するべき迷惑ハゲ。チャールズ・エグゼビアがいないのです。
実はこの時はX-MENも結構忙しくて、教授は参加してなかったんですよね。
でもお前もどうせ同じ意見だったんだろと、ハルクが乗り込みに行くサイドストーリーが
World War Hulk:X-MENという作品で描かれており、時系列的にはちょうど、
今回訳したこの#1で避難用に24時間待っている間の話となっています。
ここ数年のX-MENって巨大クロスオーバーの本編には一切絡まず、
独自のサイドストーリーを展開するパターンが多いんですよね。
おまけにそれが意外と名作だったり。

さて、ブラックボルトとアイアンマンを血祭りに上げたハルクが狙うのは残り二人。
この哀しみの狂戦士をどうやって止めるのか。次回に期待です。
のんびり訳していくつもりなので、気長にお付き合い下さい。
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この記事に対するコメント
当時けっこう辛辣なレビュー書かれておられたので「どういう心境の変化なのか?」と思ってしまいましたが、非常に続きが楽しみです。

しかしアイアンマンが自身の責任を感じて、敵対していたヒーロー達と協力する辺り、このイベントはまだ比較的まともですよね。
【2011/05/01 02:35】 URL | オレンジフード #5tpBcxeQ [編集]
 
このエピソードの為に、着々とマッドサイエンティストにされたMARVELのキャラクターたちが正解。

実際、同じよな展開を80年代になっていたけど(つまり焼きなおし企画だ)、ハルクは出会ったヒーローたちに囲まれて恩赦を受けてたくらいだ。

それくらい企画が先にありきということ。
【2011/05/01 11:45】 URL | ロヒキア #- [編集]
 
>オレンジフード様
本文にも書いたんですが、実は最初はよく読んでなくて、パラパラと見ながら
ただハルクが暴れてるだけか、としか思ってなかったんですよね。
でもこの間、たまたまもう一回読み直したら実は面白かったという流れです。
敵対するヒーローと協力する展開は、Civil Warで殺し合いレベルの喧嘩をしてから
そう時間が経ってないのに、意外と普通に仲直りしてましたね。
アイアンマンとスパイダーマンとか。

>ロヒキア様
アイアンマンやブラックボルトが、この作品のためにキャラ設定を受けたのは納得がいきますが、
リードは既にCivil Warの時点でクローン・ソーとか作ってボコボコに言われてた様な気も。
ギャラクタス追い返してた頃は、正義の天才科学者ってイメージだったのになぁ。
【2011/05/01 17:07】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
WWHってやっぱトニーやリードへの断罪って面が強かったですね
イルミナティがスタジアムで市民から糾弾されるシーンも、
ブラックボルトは若手の暴走、ストレンジは避難しなかったプロ市民にも責任はあるとしても
リードとトニーはああこりゃ擁護のしようが無いなあと思いましたし

もちろんそれだけじゃなくハルクとリックの台詞一つ一つとか、
暴走したセントリーに対する「破壊者だの救世主だの~」
とか熱い部分もありましたし、
自分は近年のクロスの中では一番好きです
【2011/05/02 08:17】 URL |   #- [編集]
 
例えば『インフィニティ・ガントレット』でのアダム・ウォーロックの描写って、それまでのアダム・ウォーロックから考えるとあり得ない描写になってるんだけど、今までアダム・ウォーロックを描き続けたジム・スターリン先生が分かっててやってるんで、その描写についての落とし前をラストのソー、シルバーサーファー、DR.ストレンジとの会話でしているんだよね。

ベンディスやマーク・ミラーがメインになってからのトニーやリードの描写は、先にイベントがあり、結末ありきでキャラを配置しているから、キャラを捻じ曲げて描写しているのが続いていて、それが公式みたくなってるのが現状なんだよ。

まー、設定は同じで別キャラであるアルティメットのスタッフは本ユニバースに入ってきた頃から、そーなるのは分かっていたけどね。これぞ本当の「シークレット・インベージョン」だよ。

「プラネット・ハルク」→WWHは好きな人には申し訳ないけど、ハルクという“厄介”をあーいう風にしか扱えない当時のマーベル・スタッフに深く幻滅したイヴェントでした。

主役不在の『インクレディブル・ハルク』誌は、逆に面白かったんだが……。
【2011/05/02 11:48】 URL | ロヒキア #- [編集]
 
>名無し様
ハルクが怒りに任せてただ暴れるだけかと思えば、
ストレンジの無差別攻撃から市民を守ったりと、
とにかくあの4人が駄目な方向に描かれてる作品ですよね。

>ロヒキア様
ご解説ありがとうございます。
「これぞ本当のシークレット・インベージョン」は実に的確な皮肉ですね。
毎回バッドエンドにするためにリード達をどんどん捻じ曲がっていって、
それが積もり積もって悪役にまで成り下がったってことですね。
そうなるとこの作品は取り返しのつかない状態にまで落ちた
イルミナティの連中を、一度完全に断罪させることでリセットし、
来たるべきHeroic Ageに向けて再構築しようとする意図もあったのかもしれませんね。
【2011/05/02 18:38】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
イルミナティの駄目っぷりはスクラル星に文句を言いに行って返り討ちにあってやっとこ逃げ出す話が酷かったですね。後になっても「シークレット・インヴェイジョン」展開の為にわざわざ悪意を込めたシリーズを立ち上げるってのはどうなんだ?と思いました.
ケサーダ体制以降、グエンの妊娠とか、ヒーローのスパイダーマンが悪魔と取引きするとか(それ以前のクローンネタ時代におばさんはキッチリ死なせとけよ!)、エグゼビアの過去の悪行の数々露見によるチーム不和度蓄積とか、ワンダ発狂によるアヴェンジャーズ崩壊とか、フューリーの独善的行為(いい加減シールドはライフデコイ使うのやめろよ!)とか、キャップ射殺(どうせ生き返るんだから看板キャラ死亡イベントなんてやめろよ!)とか、個人タイトルまで持ったキャラクターが転落の一途、とセンセーショナルな展開とキャラクターの人間臭さというよりは暗黒面を無理に強調してる感じがして好きになれませんでしたし、下げまくって上げるにしてもシージ、ヒロイック・エイジで昇華されるかというと暗黒時代が長すぎてモヤモヤが解消しきれなかったですね。ユニバースイベントを縮小して先行展開している感じのXタイトルもまたまた分裂の危機って感じで、この先黄金期なんてないんじゃないのかと思ったりしますし、「結局また一緒に戦う事になっちゃったけどあんた達のやった事を忘れた訳じゃないんだからね!」って感じにして今後の展開の保険にしているのも少々あざといかなと。
ただ、これがTVの話だったら受け手の反響によって容赦なく打切るか、路線変更するのがアメリカンですが、頑に10年以上この展開を続けたマーヴルの姿勢だけはある意味評価してます。
>ロヒキア様
X-MANとかセントリーとか究極のパワーを持ったキャラクターは登場させたはいいがイベントが終われば持て余しますよね。こればっかりはジャンプ漫画じゃないからインフレバトルに突入って訳にもいかないし・・・結局リサイクルも考えれば別世界へ行ってもらうのが無難なんでしょうね。またハルクは初期コンセプトがジキルとハイド+逃亡者だっただけに、その要素が薄くなればただのモンスターバトル物で、人間に戻るがまた戻った!変身自由自在になった!また制御できなくなった!ネタの繰り返しでシリーズを続ける以上は今のスタッフもあまり責められないんじゃないでしょうか。終わるにしてもTVドラマの最終回のようにバナーの死=ハルクからの解放で終わらせるか、人に戻って人知れず旅に出る(未練たらしく復活の余地ありオチ)パターンしかないでしょうし。
長文散文失礼しました。
【2011/05/04 15:13】 URL | サントス #- [編集]
 
>サントス様
おそらく本ブログ過去最長コメントありがとうございます。
確かに暗黒期が長すぎて、ヒロイックエイジに入っても収集つかなくなってる気もしますね。
暗黒期終わったはずなのにバッキーとか残念な事になってるし。
これからまた10年ぐらいかけて皆仲良しって展開になっていくのでしょうか。
…そりゃないな。
【2011/05/05 00:38】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
なんとか中古本を入手して読破した後は欲しい人に売ってしまいました。

ジョンロミータJRが作画担当だということを覚えています。

マーベルゾンビ・リターンズだとブラックユーモアと化してます

セントリーじゃなくて雷神ソーが参戦したら平和的に完結しますが・・・

【2011/05/05 21:24】 URL | notyou #2Aqq0/Sc [編集]
 
>notyou様
ソーが参加した場合、最近の傾向だとまずはソーがボッコボコに殴られそうですけどね。
シージとかフィアイットセルフとか、誰かに殴られてるイメージしかない…
【2011/05/05 23:31】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
> サントス様

「イルミナティ」はマーベルボーイ(ダーアベのキャプテン・マーベル)を保護したミニシリーズが良いと思いましたが、「イルミナティ」の設定自体が陰謀論的で嫌なカンジですよね。

ハルクの扱いの難しさは90年代のインテリジェンス・ハルクの頃から思ってましたが、「マーベルナイツ」の頃はTVシリーズ風で良かったですねー。

パニッシャーみたいに、マーベル・ユニバースから距離を置くほうが向いているんじゃないかなーと思いましたよ。


管理人さま。脱線すいませんでした~(汗)
【2011/05/06 11:55】 URL | ロヒキア #- [編集]
 
>ロヒキア様
全然問題無しです。(笑)
イルミナティって完全後出しの癖に、
初期から関わってた事にするって
かなりの無茶な設定ですよね。
よくGOサインが出たもんだ。
【2011/05/07 00:25】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]
 
>完全後出しの癖に、初期から関わってた事にするって

セントリーもそうですよね。
そのあたりが好きになれなかったのでWWHは未見だったのですが
邦訳楽しみにしています。
【2011/05/08 08:12】 URL | 名無し #NYrh2GMg [編集]
 
MARVELの地球のヒーローって基本的にコズミック系との力の差が激しいから、
一人で大気圏突破して宇宙で好き勝手出来るセントリーさんは正直編集部も
扱いに困ってる感じはしてましたね。
だって彼が本気になったら、AVENGERSいらないし…

ゴールデンエイジからいたけど、皆の記憶から消えたとか無茶設定にも程がある…
【2011/05/08 22:58】 URL | rise #r1y2oiqA [編集]

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