rise from dilapidation !!

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NEW X-MEN #44 [2007]
【2007/12/24 12:00】 アメコミ原書翻訳
MESSIAH COMPLEX 第4話

カナダのロッキー山脈。
最寄りの町から34km離れた山小屋で、一人のミュータントの青年が生活していました。
しかしそこに突然現れるプレデターX。
「うわああああああ!!」
数刻後、肉片となった彼を貪りながらプレデターXは遠くを見つめていました。

学園。
会議室でニュース映像を見つめるサージ。
そこに仲間が二人入ってきます。
「なぁ、後でまた来るからさ、もし急いでいないのなら…」
「黙ってこの映像を見て。」
「ピュリファイアーズだ。」
「これがサイクロップスが私達を参加させたがらなかった理由よ。
ピュリファイアーズがアラスカの事件の犯人だったのよ。そして赤ん坊を連れ去った。」
「もしサイクロップスが僕たちにこの事を伝えたくなかったんだとしたら、それが正解だよ。
馬鹿な考えを起こすなよ。」
「馬鹿な事ですって!?本気で言ってるの、デビッド?
あなたはあいつらが何をしたか見てたでしょ!?」
そこに彼らはでない声がしました。
「デビッドの言う事は正しい。」
それは教授でした。
「サイクロップスのやり方は
間違っていないさ…ある点ではね。
彼は君達を守るために、情報を伏せた。
しかし暴力で訴える以外に、
他に方法があったはずだ。
私は君達3人に、彼とは違う方向から
この問題に立ち向かってほしいんだ。
私と一緒にこの問題に立ち向かおうじゃ…」
「黙りなさいよ!!」
「おい、ノリ!」
「私達が殺されかけた時、
あいつは一体どこに行ってたの!!?
どうなのよ!!?
私達がバスを爆破され、頭を撃ち抜かれ、
心臓を切り裂かれたとき、
あんたもどこに行ってたのよ!!
私達がこの化け物屋敷でピュリファイアーズに
襲われたとき、あんた達は一体どこに
行ってたのよ!!!
あんた達が私達に教えられることなんて
何もないわ、教授さん…
私達が覚えたのはどうやって死ぬかだけ。」
彼女はそう言いながら部屋から出て行きました。
何も言えない教授にデビッドが気まずそうに言います。
「…今年は散々な年でしたからね、教授。」

そしてフォージの家では、突然倒れたジェイミーをベッドに寝かせ、
フォージがサイクと衛星通信を行っていました。
「何も変化がないな。本体のマドロックスは依然昏睡状態だ。脳が正常に機能していない。
もしそこにエマがいるなら、脳内探索をしてくれるんだが…」
「悪いがエマは今いないんだ。」
「了解だ。私は引き続きそれぞれの時間流の動きを監視するよ。
しかしこのままでは何かがあっても把握できないな。」
「わかっている。」
「スコット…今回の方法は未知の領域だ。もしマドロックスが永久に起きなかったら…」
「フォージ、我々は何が起きるか絶対に把握しなければならない。危険は承知の上だ。」
「それは本心なのか。ジェイミーの命を犠牲にしてでもやらなければいけないのか?
ライラもだ。あの子はまだ…」
「我々の種は今や絶滅寸前だ、フォージ。
何が起きようが今ここで解決しないと、我々は…絶滅する。」

そして話は再び学園に戻ります。
サージはNEW X-MENのメンバーを部屋に集めていました。
「私はサイクロップスと理解し合えたと思っていた。
X-MENはマローダーズを追跡してるわ、でもピュリファイアーズは?
これは私達の問題よ。私達の仲間があいつらに45人も殺された。
奴らはX-MENもX-FACTORも殺してないわ。彼らが殺したのは生徒達…私達の仲間よ。
彼らを倒すのはX-MENじゃない。私達がやるべきだわ!
だから私はサイクロップスの言葉を無視する。
もし彼らが赤ん坊を持っていたら、彼らは必ずその子を殺そうとするわ。
もし彼らの手になくても…私は永久にあいつらを追いかけてやる!!
さあ、誰が私と一緒に行く!?」
その呼びかけに彼らは一人一人答えます。
ヘリオン。
「俺は行く。奴らはブライアンを殺しやがった。」
マーキュリー。
「私も行くわ。」
ダスト。
「その考え方は間違ってるわ、ノリコ。赤ん坊を助けるだけなら私も賛成するわ。
でもあなたは血を求めてるだけ。もう血なら嫌というほど見たじゃない。」
ロックサイド。
「止められるもんなら止めてみやがれ。でももし赤ん坊を助けるだけならおれは降りるぜ。
俺はガキが大っ嫌いなんだ。」
アノール。
「僕も行く。だけど、赤ん坊を救出するだけだ。あと、カッコーズも誘った方がいいな。
あいつらならX-MENやO*N*Eから情報を抜き出せるからな。」
ピクシー。
「私ならテレポートで皆を運べるわ。でも私は誰も殺したくない。それでもいい?」
デビッド。
「馬鹿な事はやめるんだ、ノリ。」
しかしサージはデビッドの言葉を無視してエリクサーに聞きます。
「ジョッシュ、あなたはどうなの? 行くの、行かないの?」
「あいつらはローリーを殺した。
もし君達と一緒に行ったら、僕はあいつらを全員殺すまで気が済まないだろう。
でもそんな事はしたくない。…だから僕は行かないよ。
でも僕の治癒能力が必要になるかもしれないから、
僕の居場所だけは教えておく。」
そしてそこにもう一人名乗りを上げるものが現れました。
「もう一人いいかしら?」
それはX-MEN本隊と宇宙を旅し、精神的にも大きく成長したアーマーでした。

その頃、X-MENのマローダーズ捜索部隊は南極大陸にいました。
吹雪の中、ブラックバードの中で待機するメンバー4人。
「大丈夫なのか?」
「落ちつけよ。エルフはやる事をやれる奴だ。」
そこにナイトクローラーがテレポートして帰って来ました。
その体には雪が積もり、吐く息は寒さで白くなっています。
「カート!どうだった?」
「ああ…奴らは確かにここにいる。」

そして舞台はワシントンD.C.にあるストライカーの大聖堂へ。
地下駐車場に集まった漆黒の車から続々と荷物が降ろされて行きます。
「すごい教会だな。どれだけ集めるんだ。」
「マシュー神父が東区の神父を集めるらしい。
俺達はその神父達の到着に備えてるってわけさ。」
「どれだけの教会があるんだ?」
「何百かな…でもそれも東区だけの話だ。これは世界中で起こる事件だぜ、兄弟。」
「そこで俺と似たような奴を、今度は俺が見つけてやるさ。」
「これだけの武器を揃えた信徒は、他のどこに行ってもいないだろう。」
彼らがそう言って通り過ぎた横では、
銃を携えながら神への祈りを捧げる者達の姿がありました。
「お前はまだ、何も見ていない。ここで少し待っていてくれ、ジェイク。」
男がそう言って、ある部屋の扉の前に立ちました。
「ここで今からブラザー・ジャックとブリーフィングがあるんだ。
それが終わったらまた会おう。」
彼がそう言って入って行った部屋の中をリクターがのぞくと、
そこではジャックが司祭のように信徒たちに向けて説法を説いている最中でした。
「…レバレンドの記録を見ても、まだ何が間違っていたのかわからない。
しかし我々の最優先事項はあの神に逆らいし赤子を見つけ出し、抹殺すること。
我々はクーパーズタウンから半径100マイルの
全ての市町村にピュリファイアーズを配置した…」
それを聞き、リクターは安心しました。
「奴らはまだ赤ん坊を手に入れてなかったのか…任務完了だな。」
しかしジャックの言葉は続きます。
「そして赤子を追跡するため、そして増長するミュータントの抵抗組織を壊滅させるため、
特務部隊も組織した。皆に紹介しよう。これが新たな仲間…」
そしてその姿を見たリクターは驚愕の表情をします。
「そんな馬鹿な…あれは…」

ここはニューヨーク。
現代から80年後の未来の世界。
そこをジェイミーとライラは歩いていました。
「お前とテキサスからニューヨークまで
5日間も旅するなんて予定になかったぞ。」
「フォージが作ったのは時間を
移動するだけのただのタイムマシーンよ。
場所まで移動できる機能はないわ。
しかも私みたいな優秀な旅の仲間が
いたことに感謝してよね。
ご飯は私が皆用意してきたんだから。」
「で、こんな未来でどこに行けばいいんだ?
何もわかりゃしない。
そもそもミュータントが全くいやしないし、
ミュータントの話すら聞こえやしない。」
「もしあなたがミュータントなら、
気をつけた方がいいかも。」
「で結局、俺達は何処に向かってるんだ?
さすがに未来じゃお前もわからないのか?」
「そうね。でも運がいいことに、
私の最大の武器である常識力は
少しも衰えてないみたいよ。」
彼女がそう言って指差したのは図書館でした。
そして古びた蔵書の奥で何かを探し続けるライラ。
「全く…図書館とはな。
俺は本当はお前が俺達が次にどこに行けばいいのか知ってると信じていたんだがな。
インターネットでも探すか?」
「そんなのいらない。インターネットなんて無駄な情報しかないわ。
ここで一体何が起きたのか、テレビも本も民衆も…誰も口にしていない。
これはかなり危険な臭いがするわ。この図書館も誰もいない。
皆知ってるのよ、ミュータントをどこに送り込んだのか…」
そしてライラは大きな地図を発見します。
そこに書かれた各地に点在する赤字の×がつけられた地区。
二人はそこに向かいます。そこは…
「何てこった…」
ミュータント強制収容施設。
それを監視する兵士達の服装は、まさしくピュリファイアーズのものでした。

そして話は現在のワシントンD.C.へ。
夜の大聖堂の中で動く影がありました。NEW X-MENです。
「どう、ローラ?」
「銃の臭いがするわ。テレパシー妨害装置の臭いもね。奴らは確実にここにいる。」
「結局ここに行きつくまでに8箇所も教会を回る羽目になったな。」
「馬鹿言うな。センチネルの情報から何とかD.C.にあるというところまで絞れたんだぜ。」
ここでサージが皆に言いました。
「さあ、赤ん坊を探しに行くわよ。作戦開始。ローラ、敵の様子は?」
「対ミュータント兵器で武装したピュリファイアーズが外側に7人いるわ。
非武装の警備が上に二人。横側から攻めるのが一番オススメね。重装備で囲まれてる。」
そして彼らの戦いが始まりました。
学園に残ったNEW X-MENのメンバーは戦地に赴いた仲間の事を想います。
「彼らが私を必要とするのなら、私も行くべきだった。私は過ちを犯したのかしら。」
そう言うダストの肩にデビッドが手をかけます。
「君は君自身の良心に素直に従っただけさ、スーリャ。」
「あなたの良心はあなたに何と言ったの?」
「サイクロップスを探せ。そして何が起きたか報告しろ。
でも僕は出来なかった。もし彼らに何かがあったら…」
そこでエリクサーが口を開きました。
「あの子は皆の事をずっと気にかけてるよ、デビッド。僕たちの事も、あいつらの事も…
ノリならこの状況を乗り越えるはずさ。」

そして南極のマローダーズ基地では。
「何、ここから移動するって?」
「サイクロップスは馬鹿ではない。奴はもうここを突き止めているはずだ。
もうすぐ奴の部隊がここに来るだろう。X-MEN主導での戦闘は我々の目的ではない。
我々が先手に立ってX-MENと戦うのが理想だ。」
「ちょっと待ってくれ、ハープーンはどこに行った?」
その時、壁をぶち破って、ハープーンが吹っ飛んで来ました。X-MENです。
「ローグと赤ん坊を取り返しに来たぜ。まあ、取り戻す前に手前らが何人死ぬか知らねぇが。」

そして舞台は再び大聖堂へ。
「ブラザー・ポール?ブラザー・ポール?、ポール、応答しろ。」
既に倒され、横になっているポールという名の
ピュリファイアーズの通信機から声が聞こえています。
アノールが姿を消しながら教会内のサーバ室に忍び込みました。
そこで、ここで得た情報を送信します。
「彼らは赤ん坊を手に入れていない、彼らは赤ん坊を手に入れていない、と……んぐっ!」
そこで彼の口をふさぐ一人のピュリファイアー兵士が。
「ここで何をしている!?」
「放せ!!」
しかしよく見るとその兵士は…
「リクター!?あ…すいません。あなたはX-FACTORと一緒にいたんじゃ?」
「ここから早く出ろ。」
「何を言ってるんですか?確かに赤ん坊はここにはいなかった。
でも僕達にはまだピュリファイアーを壊滅させるという仕事が残ってるんです。」
「"僕達"だって?何てこった…坊主、お前はまだ分かってない。
俺達はピュリファイアーズなんかよりもっとヤバいものを相手にしてるんだ。」
通信役にアノールを送った残りのメンバーたちは
聖堂内でピュリファイアーズと交戦していました。
「焼け焦げろ!!」
「サージ、少し飛ばしすぎだ!」
「下がって、ヘリオン!」
「断る。少し落ち着け!あまり…」
そこで二人はピュリファイアーズの
老兵士に狙われます。
「避けろ!!
お前は…お前はマンションで
見たことがある…っ!!」
そう言って老兵士を壁に叩きつけるヘリオン。
「そうだ。殺人者よ、私は何度かあそこを訪れた。
最初に行ったときはバスを爆破して
お前の友を地獄に送ってやったな。
次に行ったときはコリンの奴の頭に
銃弾を埋め込んでやった。そして今日、
お前をサタンの元に送り込んでやる。」
そして老兵士に注意が行ったヘリオンを…
ザシュッ!
背後から爪が貫きました。
「ジュリアン!!」
「ようこそ、我がもとへ。子供達よ。」
そう。それはデスストライクと、彼女が率いるリーバーズでした。


MESSIAH COMPLEX終了と同時に、このNEW X-MEN誌が廃刊するそうです。
これが何を意味するのか。
少なくともX-23は新創刊のX-FORCEに移籍するからいいとして、
もしかしたら残りのメンバーは全員…
さすがにそれは酷過ぎるので、ないと信じたいですが、早速今回一人やられましたからねぇ。
NEW X-MENから生まれた最強の切り札キャラ、
エリクサーをあえて今回任務に連れて行かなかったところに不安を感じます。
まあ、逆にいえばエリクサーだけは今後もX-MENのどこかに所属するか、
もしくはサイクロップスが
「大きな箱を一つ用意して、エリクサーに入ってもらう。
そして傷ついたときに使うのだ。
これを力の箱と名付けようと思う。」
なんて某昔の4コマ漫画みたいな展開をやってくれるのかもしれません。
(↑元ネタわかる人いるのかな?)

しかし教授の威厳のなさっぷりは、
過去数十年に及ぶX-MENの歴史の中でも今がピークですね。
初代の教え子にも、一番最近の教え子にも、全員からスルー。
なんか最近、凹みきった顔しか見てない気がするのですが。
…まあ、あのハゲは今まで好き勝手やってきたので、たまにはいい薬になるでしょう。
これに懲りたら少しは反省して、今後はもう少し考えて行動してほしいものです。

あとは80年後の世界。また強制収容所ですか。
何か未来の話って、必ず弱者が強者によって収容されている世界ですね。
アメリカ人の発想では、明るい未来というのはないのでしょうか。
一度、クリエイター陣にドラえもんでも見せてあげたいです。
必ず太陽が全く差し込まない、真っ暗な世界しか描けない
アメリカ人の未来発想は、少し歪んでいるとしか言いようがありません。

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X-FACTOR #25 [2007]
【2007/12/15 22:00】 アメコミ原書翻訳
MESSIAH COMPLEX 第3話

ニューヨークのチェルシーにある教会に、武装した男達が集まっていました。
「アラスカは第一歩に過ぎん。
リーダーが言うには、まだあの赤子は俺達の手に渡っていないらしい。
おまけにX-MENの奴らが探しに現れて独自に嗅ぎ回ってるらしい。」
「で、それが俺たちと何の関係があるんだ、タイラー?」
「今後は慎重に行動しなければならいないって事さ。
あいつらとはなるべく出会わない方がいい。」
その時、彼の頭上から獣のうめき声が聞こえました。
「何だ…?」
「ガルルルルル…グワアアアッ!!!」
獣の姿をした、まさに人狼が彼に飛びかかってきました。
「ミュータントだ!!」
その声を聞いて、人狼に一斉に銃口を向ける男達。
しかし人狼は男を捕まえ、自分の前に掲げます。
「待て!撃つな!撃つな!!俺に当たっちまう!!」
人狼は彼を男達に向かって投げつけると、
教会の外へ駈け出しました。
「奴を逃がすな!!
あいつは俺達の事を調べてたんだ!!
絶対に殺せ!!
毛皮にしてこのドアにでも飾ってやる!!」
「あっちへ逃げたぞ!!!」
人狼が走っていく方向には
一人の男が立っていました。
「おい、お前!そこをどけ!!」
しかし男は逃げるどころか
懐から銃を取り出し、
人狼目掛けて発砲します。
「グワアアアアッ」
血飛沫を上げながら倒れる人狼。
そこにトラックが走りこんできました。
「ウルフスベーン、早く乗って!」
人狼がそのトラックに捕まると、
トラックは急反転して逃げて行きました。
「逃がすな!追え!」
そう言って追いかける男たちに、
先程の男が問いかけます。
「ありゃ一体、何なんだ?」
「ミュータントだ。」
「あんな化け物が俺たちの街を走り回ってるのかよ。
あんた達はあいつらと戦ってるのか?俺も仲間になっていいかな?」
「もちろん大歓迎だ。お前の名前は?」
「ホアキン。ホアキン・ムリエタだ。みんなはジェイクと呼ぶがね。」
このジェイクと名乗る男こそが、すなわち潜入捜査を開始したリクターでした。そして…
「オッケー。奴らをまいたわ。サイクロップス、リクターは潜入に成功したみたいね。」
そう言うサイリーンの隣で人狼形態から戻ったレーンが愚痴っていました。
「あ~あ、この血糊、絶対洗っても落ちないわよ。しかもこの爆竹の痛さ…」
「聞こえてる?サイクロップス。」
「はっきり聞こえてるよ、サイリーン。ウルフスベーンは?」
「爆竹が痛くて仕方無かったわ。」
「本物の弾丸が当たった時はもっと痛いさ。」
X-FACTORと連絡を取っているサイクに後ろから声をかける人物が。
「よう、スコット。」
彼の生徒たちです。
「今話せるか?」

ここで舞台はテキサスのダラスにあるフォージの家に移ります。
雨の降る中、玄関に立つジェイミーとライラを歓迎するフォージ。
「マドロックスか、よく来たな。そっちの子は誰だい?」
「ライラ・ミラーです。」
「この子は、こっちの事情をいろいろ知っている人間だ。」
「その言い方、久しぶりね。他の皆はまだそうやって私の事を紹介してくれてるけど。」
「フォージ、そこに立ってると中に入れないんだが。ちょっと奥に行ってくれないか。」
彼の言葉を無視してライラがまっすぐ進みます。フォージの体をすり抜けながら。
それを見ながらフォージが言います。
「これも知っていたのかい?」
「あなたには影がなかったわ。
私が色々知っている事の半分は私自身が注意深く観察して得た結果なの。」
巨大研究施設そのもののフォージの家の中を進みながらライラがジェイミーに言いました。
「傘を持って来なかったのなら、私の傘の中に入れてあげてもよかったのに。」
「俺にそのハローキティの可愛い傘の中に入れって?
俺が今まで築き上げてきたイメージが崩れちまう。」
そうこうしているうちに二人はホログラフではない
本物のフォージが待つ中央区に辿り着きました。
「ようこそ、マドロックス、ライラ。あまり床を濡らさないでほしいな。」
傘を持って来なかったため雨にびしょ濡れだったジェイミーの体からは、
滴が垂れ落ちて床に水たまりができていました。
「悪いんだが、乾かす道具を持ってきてないんでね。」
「ああ、構わんよ。私がやろう。」
その瞬間、ジェイミーの前にハロゲンヒーターのような装置が現れ、
一瞬にして彼の体を乾かしました。
「凄いな。君の発明は兵器に関するものだけだと思っていたよ。」
「真実を知ってもらえて嬉しいよ。そこにある巨大な装置も一見威圧的な兵器のようだが、
実際はただのコーヒーメーカーさ。で、スコットからはどれぐらい聞かされている?」
「あまり。お前が情報収集のための新しい道具を発明したという事ぐらいしか知らないな。」
「それだけ知ってりゃ十分だ。」
コーヒーメーカーからコーヒーを注ぎながら、ジェイミーが聞きます。
「何を発明したんだ?」
「タイムマシーンさ。まあ実際は4次元を調査できるGPSだな。
私はこれを『クロナル・トレーサー(時空追跡機)』と呼んでいる。
次の課題はもっとコンパクトにすることなんだが、それはまだ実現できていない。」
「俺にいい考えがあるぜ。デロリアンを作ればいいじゃないか。」
(デロリアンとは1985年公開の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に
登場したタイムマシーン機能を搭載した車の事です。)
「いい案だな。
さて、時の分岐点ってやつは無限の方向に広がっているんだがM-DAY以降、
ミュータントに関する全ての枝が…何て言ったらいいのか平行になってしまった。
様々な未来を探したが、どれも糞みたいな結果しか見つからない。
しかしだ。現在行方不明の赤ん坊が生まれてから枝が2つに分かれた。」
「そしてその調査員に俺が選ばれたという訳か。」

舞台はサンタクルーズの病院に移ります。
「急患です!!」
「一体どうしたの?」
「精神錯乱者が救急車の前に突然飛び出てきたんです!
避けようもなく彼を轢いてしまった!!」
奥にいた医師が看護婦の女性に伝えます。
「アメリア、彼をすぐに…」
その言葉を聞いた瞬間、担架の上に乗っていた患者が目を開きました。
「アメリア? アメリア・フォークトだな?」
「何…!?どうやってこの男は意識を取り戻したんだ!?」
「待って…この声は…」
「よう、フォークト。久しぶりだな。」
「ウルヴァリン!!」
「この方法が一番手っ取り早かったんでな。さて、ナース・フォークトさんよ。俺と一緒に…」
アメリアは霧化する自分の能力を使って、排気口から逃走します。
「おい、エルフ。奴が霧になって排気口から逃げ出した。」
通信機からナイトクローラーの声が聞こえます。
「もう準備は出来ているよ。」
排気口の先ではナイトクローラーとストームが待っていました。
「何…?うわ…っ!!」
ストームの起こした風によって、一か所に集められる霧化したアメリア。
「あなたに聞きたい事があって来ただけよ、アメリア。
私達はマローダーズ、そしてそれと現在同盟関係にあるアコライツを探してるの。」
「彼女を降ろしてあげなよ、ストーム。もうどこにも逃げないだろ。」
ストームが風を停止させ、アメリアは地面に落下しました。
「昔所属していたからって、今さらあいつらを庇う必要はないでしょう?」
「私はあいつらなんか庇ってないわ。本当に馬鹿な人たちね。
私はあなた達をあいつらから守っていたのよ。
でも仕方無いわ、あいつらの場所を知りたい?それなら最高の場所を教えてあげるわ。
これでやっと私も晴れ晴れした気分で生活に戻れるしね。あとは自分たちで頑張りなさい。
あなた達がやろうとしている事は地獄に向かう直行便よ。」

そして話はフォージの家に戻ります。
「二人の調査員をそれぞれの枝に送る。そしてそいつらが情報を持って帰る。」
「まあ、そんなところだな。」
「了解だ。ただ一個問題があるぞ。俺の分身が、俺の望み通りに動いてくれるとは限らない。
…まあ最善は尽くすがな。」
そう言ってジェイミーは、自分の分身を2体作りだしました。
「オーケー、お前ら自分の任務は理解してるよな?」
「ミュータントにとっての最重要任務を完遂させる。」
「俺は任務をこなすために生まれた存在だ。議論の余地はない。今すぐ始めよう。」
そのやり取りを見て
フォージが装置を起動させます。
「よし、まず一人目。
そこに立ってくれ。出発だ。」
一人目の調査員が装置の中央に立ちます。
「3…2…1…発射!」
その言葉と同時に一人目の分身ジェイミーが
煙を残して姿を消しました。
「無事に行けたことを神に感謝だな。」
そう言いながら二人目のジェイミーが本体
ジェイミーにコートを預けて装置に向かいます。
「よし、次。3…2…1…発射!」
しかし、そこにライラが走って行きます。
「何…!?ライラ!
お前、何をやってるんだ!!!」
「私も行く!」
「駄目だ!!!」
しかし彼らは装置から発生した
時空の渦に飲み込まれて行きました。
「ライラ!! おい、今すぐ彼女を元に戻せ!!」
「無理だ。この装置は片道切符なんだ!」
「片道切符だと!?
じゃあ一体どうやって俺の分身を戻す気だったんだ?」
「戻す気など始めからなかった。
どちらかが死んだ場合に実行する命令を精神波で脳細胞に埋め込んだんだ。
もし生きていれば彼らは既に知っているはずだ。」
「どういった命令なんだ!?」
「情報を集めたらすぐに自殺する。そうすると彼らの得た情報が君の脳内に即座に送られる。」
「何だと?貴様、精神操作をしたのか!!ライラにも死の宣告をしやがったのか!!」
「ライラには何もしていない。彼女の行動は予想外だった。」
「くそ…っ!!」
しかし次の瞬間、ジェイミーは意識を失い倒れこみました。
「マドロックス? おい、マドロックス!? ジェイミー!!!」

そして話は学園へ。
「ジェイミーの事もお前は知ってたのかよ?」
「そうだ、ロックサイド。私は知っている。」
「あなたはジェイミーの事が嫌いなのね。」
「別に嫌ってはいない。彼は貴重な存在だ。そして任務に必要不可欠でもある。」
「じゃあ、私達はいつ必要になるの?」
「私達は必要じゃないの?」
サイクを生徒達が囲んでいました。
「サージ!」
「あら、嬉しい。私の名前を覚えていてくれたんだ。」
「名前だけよ。能力なんか覚えてるはずがないわ。」
「緊急事態になると都合の悪いものは全て忘れるものね。」
「何で次世代の仲間に任務をくれないんだよ。俺達にはどうせ出来ないと思ってるんだろ?」
次の瞬間、サイクがロックサイドにオプティックブラストを放ちました。
「私は残された同種の半分同士が激闘を繰り広げるこの戦争の指揮をしなければならない。」
「戦争が起きてるんだったら、私達にも戦わせてよ。」
「いずれそうなるだろう。しかしまだ未来の話だ。」
「本当にその時が来たら、あんたは俺達にも戦わせてくれるのか?」
「ああ。しかしもし勝手に動けば、私達は君たちを
守るために意地でも連れ戻して厳しく叱るからな。
そして出来ることならば…君達の出番が来る前にこの戦争を終わらせたい。」

そして話はリクターに戻ります。
「セキュリティチェックが厳しい事は許してくれ、ジェイク。」
「おい、そりゃ何だ!?」
「そこで止まってくれ。」
「おい、だからそれは…」
ジェイクに銃を突き付けながら男が言いました。
「言っただろ。そこで止まってくれ。頼む。」
謎のモニターがリクターを調べます。
「もういいぞ。
ミュータントって奴は
狡猾な奴らばかりだからな。
スパイを送り込んでくるかもしれん。
そこで今お前さんのDNAを
調べさせてもらったが
完全に人間のもののようだ。」
「そんなものが調べられるのか。
これはあんた達が作ったのかよ?」
「買ったのさ。
我々の資源は君が考えているより
遙かに豊富なのだ。」
「いや、俺はあんた達の組織は結構…」
その時、男の横の大きな壁が動き始めました。
「そうだ、ジェイク。こっちへ来い。」
そう言われて壁の奥に行った
リクターが見たのは、一組織としては
異常なほどの数を揃えた
まさに武器の山でした。
「君はこのニューヨーク全体をまとめる
基地がこんな小さな教会だと思っていたのかな?
ここは我々の小さな拠点の一つに過ぎん。
ワシントンの基地を見せてやりたいよ。あまりの衝撃に腰を抜かすぞ。」


…何か今回の話だけみるとX-MENってヒーローというより明らかに下っ端の悪役ですよね。
現在は一般市民になった昔の敵を問答無用で襲い掛かり尋問。
仲間に重傷を負わせて病院に送り込む。
人権無視の片道切符の特攻隊戦術。
未来を担う生徒たちは、無視され続けて不良化。
その生徒たちに問い詰められて、問答無用で体罰で返す校長。
何か夢も希望もないやり方ですが、これでいいのかX-MEN。

まあ、それはさておき。
今回はX-FACTOR誌なので、リクターやジェイミーが思う存分活躍していましたね。
少し前までNEW X-MEN誌で活躍していたフォージが出てきたのも、
彼が昔X-FACTORに所属していたからでしょうか。(といっても同名の全く別の作品ですが)
果たして血も涙もない戦術で未来に送り飛ばされてしまった
ジェイミーとライラは帰って来れるのか?
生徒から少しも信頼されていない超クズ教師サイクロップスは信頼を取り戻せるのか。
まだまだ話は序盤。これからの展開が楽しみです。


UNCANNY X-MEN #492 [2007]
【2007/12/09 22:00】 アメコミ原書翻訳
MESSIAH COMPLEX 第2話

「昨夜アラスカのクーパーズタウンで起きた惨劇は、
閑静な街の雰囲気を一瞬で変貌させてしまいました。
アラスカの人々は、昨日という日を決して忘れないでしょう。
この街に住む罪のない子供達が、血も涙もない悲劇の犠牲者になったのです。
昨夜10時20分頃、地元住民の方々は大きな爆発音を聞き、それを始め地震だと思っていました。
しかし彼らが避難するために家から出た時、それはより深刻な状況であるとわかったのです。
警察は現場から見つかった犯人グループの一味であると思われる遺体の身元を
必死に捜査していますがその正体は現在、全く掴めておりません。
幾つかの地元紙はここで2つの軍隊が衝突したと書いています。
そしてその中のさらに数紙は、衝突後にスーパーヒーローチームが到着し、
地元住民の救出に当たったと載せています。
しかしここ、クーパーズタウンで昨夜起きた事件はいまだ多くの謎を残しています。」
ニュース番組のレポーターの報道を見つめるサイクとエマ。
「マローダーズの死体が見つかっていないみたいだな…隠されたのか?」
「シニスターが部下を送って隠蔽したと思って間違いないでしょうね。
彼は私達以上に一般社会に関わるのを嫌っているから。」
「ああ。しかし腑に落ちないことがある。奴らはマローダーズだ。海兵隊じゃない。
君も見ただろう、あの遺体を…あれは完全に見捨てられていた。」
「そのことは後で考えましょう、スコット。」
「そうだな、彼らを呼んでくれたか?」
「もちろんよ。あまり乗り気ではなかったみたいだけど、すぐに来ると思うわ。」
「よし。赤ん坊を奪還するには迅速な行動が必要だ。
この縄張り争いは時間が勝負を分ける。」
そこに一人、サイクに近づく人影が。
「スコット。」
「教授。」
「何故チームを送った事を私に
教えてくれなかったんだ?
確かに私とハンクはセレブラを
復旧させるのに夢中になっていたが、それは…」
「いつから私はX-MENの指揮を執る度にあなた
から許可を貰わなくてはならなくなったんですか?
教授、もしあなたが忘れていたら、
M-DAY以来初のミュータントである存在が
我々の最も忌むべき悪夢の手に
渡っていたのかもしれませんよ。
いちいち行動を計画する度に
あなたと議論している暇はない。
特にあなたが"最近発言した言葉"を
踏まえるとね。」
「スコット…それは卑怯だよ…」
「違いますかね!?
あなたは確か私の弟を先月まで宇宙の彼方に
幽閉させていた男じゃありませんでしたか!?
デンジャールームについて我々を騙し、クラコアの事も偽証し、挙句の果てに私の父を見殺しにした、
そういった男じゃありませんでしたかね!!?」
「それは違う。君も知っているはずだ。私は君をずっと教育してきた男だ。
そして世界中で最も新たなミュータントの事を知っている男だ。」
「シニスターを除けば、ですね。」
「…君に力を貸したいんだ、スコット。」
「ならば私がX-MENの指揮を執る許可を頂きましょうか。
そしてあなたはセレブラを一刻も早く復旧させることにでも専念していて下さい。」
「私の助けが必要なはずだ。」
「その時が来たら真っ先に声をかけますよ。信じて下さい。」
「私の今の気持ちを君に伝えよう。」
そして教授はサイクにテレパシーで伝えます。
《失意だ…》
それに対しサイクも教授にだけ伝わるように心の中で返します。
(もう要件は済んだでしょう。)
そしてサイクは言葉を続けます。
「セレブラを起動させれば、あなたとハンクで
何故新たなミュータントが生を授かったのかが分かる筈です。」
「そうだな…」
「あなたの思い描いた展開どおりに進んでいるでしょう。何も問題はない。
だから私はチームをシニスターの元に向かわせたんです。」

そしてその"チーム"は、アコライツを捜索していました。
「何故スコットはこいつらがローグをさらった事を僕に教えてくれなかったんだ?」
そう愚痴るエンジェルにウルヴァリンが答えます。
「おそらくあいつはお前に今回の作戦に集中して欲しかったんだろうよ。
ちょうど俺が今、お前の行動に集中してるみたいにな。
アコライツの残党共を見つける事はマローダーズに接近するための最も近道となる方法だ。
どうだ、見つけたか?」
「ああ…おそらく、ここら辺にいると…」
その言葉と同時に、エンジェルが攻撃を受けました。
「ガーゴイルだ!見つけたぞ!!みんな攻撃しろ!!!」
その言葉と同時にコロッサスが壁をぶち壊しながら近くのアコライツに襲い掛かります。
「そこから動くな!」
「ああ、いいとも。」
アコライツの反撃を受け、吹っ飛ぶコロッサス。
「ニオファイトに気をつけろ。奴は物質の中を移動できる。」
コロッサスの連絡を受け、ウルヴァリンが
「そりゃ危険だな…」
と言っている背後にニオファイトが現れますが、それをナイトクローラーが捕まえます。
そのまま空中にワープするナイトクローラー。
「どうだ?ここなら隠れるところもないだろう?」
一方、地上では。
「出て来いよ、プロジェクター。お前の臭いがプンプンするぜ。」
そう言ったウルヴァリンをプロジェクターが攻撃します。
「何か面白い事でも起きているようだな。」
「何て言やいいかな、結構深刻な状況なんだよ。」
そう言ってウルヴァリンが自慢の爪を抜きました。

舞台は学園に戻ります。
「サマーズ、一体何の要件なんだ?」
そう聞くのはジェイミー。
X-FACTORのリーダーです。
「あなたは本物のマドロックス?
それとも複製品の方かしら?」
(ジェイミーの能力は多数に分裂すること
なのですが、最近X-FACTOR誌で
彼から分かれた分身が好き勝手に
個人個人で意志を持って
動き回るという問題が発生しました。)
エマの痛烈な皮肉にも
「それぞれに聞いてくれ、ホワイトクイーン。
精神的な忠告はまた今度でいいだろう?」
と軽く受け流します。そこに現れるサイク。
「一体何の話をしてるんだ、エマ?」
「彼らに早く来てほしいって言ってたでしょ?
だから急いで彼らを呼んだのよ。
反対もされなかったわ。」
「違うだろ。
俺が反対しようとするとお前が精神を
操作して反対させなくしたんだろうが。」
「あら、あまり乗り気じゃなかったみたい。」
「ジェイミー、リクター。エマが強硬な手段を使って呼んだ事は私から謝る。
しかし事態は深刻なんだ。我々のチーム間の問題などより遙かに重要な問題だ。
「一体何が起きたんだ、サマーズ?
そんなに強張った顔をしたお前を見るのは
プロテウスがお前の彼女を喰おうとした時以来だぞ。」
「全てが変わったのよ。」
そう言って姿を現したのはライラ。
「ライラも連れて来たの?この子は呼んでいなかったはずよ。」
「わかってるわ、フロスト。だから来たの。もうすぐジェイミーには私が必要になるから。」
「もうすぐ何が起こるの?」
「正直に言うと、まだわからない。でも私が必要になるという事だけはわかる。そして…」
「全てが変わったと言いたいんだな。ああ、そうだ。世界に新しいミュータントが誕生した。
君たちを呼んだ理由は、その新たな命を救ってほしいからだ。」
そしてサイクはクーパーズタウンでの出来事を彼らに話します。
「何てこった…あの事件は新しいミュータントが生まれたから起きたっていうのか?」
「いや、事態はもっと悪い。新たなミュータントとは変異で能力を
発現させたわけではなく、本当に新しく生まれた赤ん坊だ。
その能力は突出して高く、生まれた瞬間にセレブラが焼け焦げてしまった程だ。」
「そして君はシニスターがその赤ん坊を手にしたと言うのか。
確かにそれは最悪だな、サマーズ。」
「まだ推論でしかないがな…
マローダーズとピュリファイアーズはそれぞれ別に街を立ち去った。
そして今、その赤ん坊の行方は不明だ。
シニスターの手にあると考えるのが一番可能性が高いが全ての可能性を探る必要がある。
これが今回リクターを呼んだ理由だ。」
「俺を?一体俺に何を…?」
「君はやりたくないと言うだろうが…」
「…そうか、もう大体わかった。」
そこでライラがサイクを見ながら言いました。
「ピュリファイアーズに行って欲しいのよね?」
「私が言おうとした事を先に言わないでもらいたいな。」
「ごめんなさい。でもあなたの考えは正しいわ。
あの組織の教義を考えれば、正面から行っても面倒になるだけ。
でもリクターはもうミュータントじゃないから容易に侵入できるわ。」
(リクターはM-DAYでミュータント能力を失っています。)
「あなたは俺に、あの狂信者の反ミュータント教団に行けって言うのか。
子供を平気で殺すようなあの組織に。」
「そうだ。何か問題があるか?」
「じゃあ、ジェイミーは何をするんだ?
サベッジランドにでも行ってソウロンと昼飯でも食えばいいのか?」
「今度も君が言うかい、ライラ?」
「私達はフォージに会いに行くのね。でもフォージって誰?」

そのころ研究室では教授とビーストがセレブラの修理をしていました。
「…もう充分に時間は過ぎたはずだ…もういいだろう…私は知らなかったんだ…」
サイクに冷たくあしらわれて放心状態の教授は、
ぶつぶつ呟きながらキーボードを触っています。
「おかしいですね。」
「その通りだよ。」
「いえ、そうではなく。このピュリファイアーズが持っていた銃なんですが、
彼らがニムロッドから入手した技術よりも、
さらに先の時代の技術が使われているみたいなんです。
大体、何故彼らはセレブラよりも先に赤ん坊が生まれたことを察知できたのか。
しかもこの武器は外見上は未来のデザインではない。
一度ピュリファイアーズに関する資料を見直した方がいいかもしれませんね。」
「スコットがいずれ解明するだろう。」
「そうですね。彼なら出来るでしょう。
チャールズ…あなたが彼をそこまで成長させた。誇りを持たせた。指揮を任せた。
私からは他に言える言葉はありません。」
「私はセレブラを見てくるよ…」
そう言って研究室を出た教授は会議室でX-FACTORのメンバーに
指示をしているサイクの声を聞きます。
それを遠くで眺めながら寂しそうににその場を立ち去る教授。

そして舞台は再び戦闘中のX-MENとアコライツへ。
「おい、小僧。昔マグニートーがいた時のように俺たちを倒せると思ったら大間違いだぜ!!」
そう言ってプロジェクターのエネルギーバリアを切り刻むウルヴァリン。
「もう止めてくれ!」
「そうかい、じゃあやめてやるよ。」
そう言ってはるか上空からニオファイトを地上にたたきつけるナイトクローラー。
地面に激突する寸前でエンジェルがそれを拾います。
「ほら、捕まえた。」
「じゃあ、俺はこいつを捕まえるか。」
そのままナイトクローラーはガーゴイルを殴ります。
そしてビンダルーの相手をするのはコロッサス。
「お前の相手ならこのまま一晩中だって出来るぜ!」
そう言うビンダルーにコロッサスが返します。
「長い夜になりそうだが、お前ごときがもつかな?」
その時、ウルヴァリンが天井を突き破って降りてきました。
それを追ってきたプロジェクターの攻撃を誘導してビンダルーが倒れます
そのままプロジェクターの胸倉を掴んで首元に爪を押し当てるウルヴァリン。
「仲間同士で倒しあってりゃ世話ないな。
おい、お前らは一体何のために戦ってる?
エクソダスの事で何か知らないか?さっさと言えよ?」
「わ…わかったっ!わかったっ!…お前たちは何が知りたいんだ!?」

そしてその日の夜。
サイクとエマが寝室で話します。
「ローガンから報告があった。
エクソダスに関して情報を入手したらしい。
奴がマローダーズと一緒にいればいいんだが。」
「そうね。
…出来れば生徒たちとも少し会話してあげて。
今回の件で自分たちが完全に
無視されている事を気にしてるみたいなの。
新しいミュータントは彼らにも関係あるわ。
何故なら、これで彼らが最後の世代と
いうわけではなくなったのだから。」
「わかった。近日中に機会をもつよ。
フォージに送る文書を
まとめなくちゃいけないんだ。
ハンクも何か私に
見てほしいものがあるらしいし…」
「あなたのそういった姿は好きよ。
あなたは何もかも責任を負おうとする。
でもそれがすごく似合ってる。」
「…そうかい。
でも私は何かまだ見落としているものが
ある気がしてならないんだ。
私達が予想もしていない何かが…」

カナダのとある場所で走り続ける影がありました。
プレデターXが飢えを満たすために走り続けていたのです。
昨夜アラスカで二つのミュータントの死肉を屠って走る活力を得た彼は
さらに新たな餌が遠くにいることを察知しそれを目指して走り続けていたのです。

教授…
サイクからの凄まじいまでの冷遇っぷり。(泣)
前回偉そうに命令していたので、いつの間に仲直りしたのかと思いましたが、
さすがに今回は溝が深かったみたいですね。
サイクに振られて落ち込み切ってる教授は可哀想な一方で何か笑えます。
エマ先生は何故かここにきて急に生徒想いの良い先生っぷりを発揮。
最後のあのシーンは一体何なんでしょうか。
エマ先生好印象強化月間かなんかでも実施されているんでしょうかね。

また今回はX-FACTORが絡んできましたね。
今までの通常進行時はX-MEN誌にほとんど絡んでこなかったので、
読んでいない人にはキャラ設定がさっぱりかと。
一応ジェイミーとリクターは簡単に説明したのでライラの事にも触れておきますか。
ライラは一昨年の巨大クロスオーバー「HOUSE OF M」で初登場した少女で、
未来予知みたいな、そんな能力を持ってます。
かなり大人びた少女で冷静に事態を飲み込んだりする一方、
少女らしい無茶な行動も時々起こします。
アコライツのメンバーも最近加入したメンバーばかりなので知らない方は
知らないかもしれませんが、まあ脇役なので知らなくても別段支障はないかと(笑)。

今回ビーストが触れていた未来の武器とは何を意味するのか。
もう修復不可能なぐらいにねじれてしまったサイクと教授の関係は戻るのか。
相変わらず校長から愛されていない生徒たちは、
どんな無茶をしてまた殺されるのか(←非道い)。
NEW X-MEN誌で出てきて以来、久しぶりの登場となるフォージは活躍するのか。
微妙に話に絡んでくるプレデターXはいつ本格的に参入するのか。
数々の気になる点を残して、次号に続きます。




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