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    アメコミファン。
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ASTONISHING X-MEN #22 [2007]
【2007/11/16 22:00】 アメコミ原書翻訳
「エージェント・ブランドが貴様にコロッサスを差し出すと言ったのか。」
「はい。」
「あいつも他の者共と同様、我らを子供扱いするか。
物事の道理をはき違えおって。弱者を殺すことは名誉ある行為。
表では微笑みながら裏で企み、そして相手を欺く。
地球人どもの感性に感化などされるからオルドは敗れたのだ。
お前は取引に従う振りをしろ。」
「仰せのままに。」
「そうだ、お前は時間を稼げ。奴らは私があの"報復者"を制御出来ていない事を知らない。
もはや今さら何が起ころうが、あれは2日後に発射されてしまうのだ。
今はただ時間を稼げ。X-MENにはもう残された時間は少ない。
ブランドの奴が本当にコロッサスを連れてくるか、あの機械がX-MENを連れてくるか、
もしくは奴らの死体が転がるだけか…我々はただ傍観しておればよい。」

遠く離れた森の中では、エマがデンジャーと対峙していました。
「理解できない?」
その瞬間、エマはデンジャーに吹き飛ばされます。
しかし身体をダイア化させたため、ダメージは受けていません。
「貴様ハ私ガ、ダイアヲ破壊デキナイトデモ思ッイルノカ。」
「あら、防衛本能で無意識のうちにダイア化してしまうのね。自分でも知らなかったわ。」
そう言ってダイア化を解除するエマ。
「ほら、これでいいでしょ?」
「コレハ何カノ罠カ。」
「いいからさっさと私を殺してみなさいよ。」
「クルーンハ、オ前達ヲ生カシテ連レテ来イト言ッテイタ。」
「そんなの気にする事はないわ。
私の皮膚をはがして肩からかけて、あいつを驚かせてやればいいじゃない。」
「貴様何ヲ企ンデイル?」
「私は今までずっと罪の意識にさいなまされてきた。
もしあなたが私の首を掴んでいるこの手を捻ってくれれば、私はやっと楽になれるのよ。」
その言葉を聞き、エマを投げ捨てるデンジャー。
「何故私を殺さないの?理由を言ってあげようかしら?」
エマは肩についた砂を払いながら冷静にデンジャーに語りかけました。
astonishing_x-men-22-1.jpg「それは、あなたが出来ないからよ。」
「私ガ人間ニ興味ヲ持ッテイルトデモ言ウノカ?」
「はぐらかさなくてもいいわ。
あなたはミュータントの殺戮を最優先に
プログラムされているのは知っている。
でも自分に正直になって
今までの結果を振り返ってみなさい。」
「私ハ、ウイングヲ…」
「彼は自殺しただけよ。
あなたはただそれを止めなかっただけ。
あなたはたった少しの経験で驚異の能力を
身につけ、形状変化すらも覚えた。
そしてあなたはX-MENを倒した。
でもあなたはその後、何をした?
あなたは何もせず去って行った。
私たちにとどめをさすこともなくね。
あなたは私の秘密を知っていた。
だから私はあなたに私を殺させなかった。
そして私もあなたの秘密を握っている。
機械のことは詳しくは
キティに聞かないとわからないけど、
あなたは私たちを殺そうとすると
抑制プログラムが起動するみたいね。」
そこでやっと息を吹き返したサイクが、近くの大きな石を持って立ち上がりました。
「エマ…私の後ろに隠れろ…。」
しかしエマはサイクを制しながらデンジャーに諭すようにこう続けます。
「あなたはその抑制プログラムには絶対逆らえない。
たとえ方法があってもさせはしないけど。」
状況が飲み込めないサイクがふらつきながらエマに聞きました。
「…どういう事か説明してくれないか?」
「一番の敵だった相手に、一途の望みを託してお願いをしていたところよ。」

一方、ベッドで重なり合っているコロッサスとキティ。
「キティ…僕は…」
「待って。まだ余韻に浸っていたいの。」
「あなたは私が思っていた以上にすごかったわ。」
とそこにアガネの従者がカーテンを開けて顔を出しました。
「アガネ様が日の出と共にここを出るようにとの事です。
我らの偵察部隊が、あなた方の友人であるローガン殿と接触しました。
もう少し情事をなさりたいのでしたら、あと1時間差し上げます。」
そう言って無表情にその場を去る従者。
「ですって。どうするのか今すぐ答えて。」
「一体どうしたんだい?君は何をそんなに焦ってるんだ…?」
「世の中なんて儚いもの。ここには無数の闘争と苦痛があふれているわ。
あなたはまだそういったゴミの様なものが、いつかなくなると信じているけど
人生そのものがゴミの様なものだって、あなた自身が気付く時が来る。
その幸せに耐え切れないほどに毎日が幸福…そんな世界が本当の楽園なんだと思う。
あなたは今それができる人。あなたはいつでも手に入れられるわ。
だって幸せはここにいるもの。でもいつかは…なくなってしまう。」
そう言ってキティは再びコロッサスに手を伸ばしました。

ビーストは雪原の上に立っていました。
周りには凍りついたスノーストライクの骸が転がっています。
「私はジェノーシャにいたことがある。
あの死にまみれた大陸で我々は死か生かの選別を受けていた。」
死体を眺めながらそう感慨深げに呟くビーストにブランドが言います。
「船がいる。」
ビーストの言葉を無視して現在の状況を伝えるブランドに
「悲しいが、それが自然の反応だろうな。」
とさらに独り言のように呟くビースト。
「考え事なら後で勝手にやってくれ。もしまだこいつらの生き残りがいたら厄介だ。
宇宙港を襲撃して、さっさと月面基地に着かなければならん。」
「いや、全く別の方法で船を手に入れられるようだ。我が友を探しに今すぐ戻ろう。」
そう言って走り出すビースト。
「感情論は何もいい結果を出さないぞ。もし頭の中が整理できていないのなら…」
「クルーンは我々が月面基地に向かっている事をすでに知っている。
だからこの様な氷の世界で我々を倒そうとした。今頃奴は基地の防衛を固めているはずだ。
今すぐ戻って、我がヒーロー達を迎えに行く。
奴が我々の攻撃に備えている間に、我々が先制で一撃を食らわす。その方がむしろ安全だ。
それと自分で体感した事がないのなら、、感情論を馬鹿にするな!」

舞台はまた変わり、ジャングルでは…
「身をかがめて移動しろ!!
奴らが仕掛けてきたらアルファ・クリー・フォーメーションで迎撃する!」
船を放棄し、敵地の中をさまようブランドの部隊が進軍していました。そこへ…
「信じられん…」
変形して巨大な乗り物となったデンジャーが現れ、その中からサイクとエマが出てきました。
「君たちはてっきり黒こげになったとばかり思っていたよ。」
「まあ似たようなもんさ。…何人残っている?」
「無傷の者は全体で13人だ。ただ移動手段を失った。」
「それなら連れてきたから大丈夫だ。」
「どこに行くというんだ?」

「あの機械め。失敗しおったな。」
「X-MENは輸送機に合流したみたいです。
ストライクチームは半分以上が凍り漬けになりました。
境界警備兵からは異常信号が発せられています。」
「それで?」
「まだあります。コロッサスとその仲間の一部の居所が一時的に不明になりました。
恐らくはアガネの下に行っていたのだと思われます。」
「くそったれ!!!!」
クルーンの部屋から机がガラスを突き破って飛んで行きました。
「あの女は100の予言よりも危険な存在だ。もしあの女の狂気が他に広がったら…
まだ奴らを尾行している偵察カメラは動いているか。」
「はい。」
「映像を映せ。」
そこには全員集合したX-MENの姿が映し出されていました。
「お前はこんな怪しい機械に私の部隊を乗せたのか?」
「あなたよりはよっぽど役立つわ。」
「こいつは殺人マシーンだぞ!!」
「能力だけをみればね。」
ブランドとエマの口論にウルヴァリンが口を挟みます。
「確かお前が奴らは駒だって言ってた覚えがあるんだがな?
なら別にどう扱おうと問題ないだろう?」
その横でロッキード(キティと仲の良いドラゴン)と再開し喜ぶキティ。
それを見てブランドが今度は彼女を睨みつけます。
「そいつに馴れ馴れしく触るな!!ロッキードは我々のものだ。
そいつはお前がX-MENに戻って以来、我々の偵察役として使用してきたのだぞ。」
「嘘…!?」
「あなたの不愉快さには私ですら驚愕するわ。」
エマの呆れたような皮肉にもブランドは一切動じません。
「この異星種の幼生形態であるドラゴンは様々な言語を理解するのだぞ。
そこらの愛玩用ペットと同じ訳がないであろう。」
ブランドの衝撃の発言を無視するかのようにサイクが話しかけました。
「ブランド、君のファイルにはアガネに関する情報が何もないな。」
「当たり前だ。
もしラスプーチンが言った様に、彼女の言葉が真実なら、そいつは存在を抹消されている。
私にはそもそも、そいつがまだ生きていること自体が驚きだ。」
「一度彼女と話す必要があるな。」
ここでビーストが、
「月が近付いてきたぞ。」
と伝えました。その言葉を聞き、さらに続けるサイク。
「もし彼女の予言の解釈が正しく、コロッサスこそがこの星を救う救世主ならば…」
「わからねぇな。
このガキと一緒にこの星は色々見て回ったが…」
「まだ私の事をアーマーと呼んでくれないんだ。」
「…俺はコロッサスがこの星を崩壊させてくれた方がいいと思うんだがな。」
astonishing_x-men-22-2.jpg「わかった、ところで皆。悪いニュースだ。
私達は月が防衛強化されていて
着陸できないと予想していたわけだが。」
その言葉にビーストが続けます。
「私はこんな言葉が言えたら
面白いだろうとずっと思っていたよ。
…これは月じゃない。」
そう。それは遠くからでは月に
見えるような巨大さを誇るミサイルと
その発射台でした。
「これが一つのミサイルなの?」
「10マイル(=16km)以上あるぞ…」
そしてその基地から多数の
迎撃機が出撃してきました。
必死にそれを避けるビースト。
「これ以上の回避は無理だ。」
「おい、何か方法はないのか?
"Man Who Fell to Earth"
(1976上映のアメリカ映画。
自分の星の危機を救うために
一人で異星から来た男の話)
の二の舞はごめんだぜ。」
ここでサイクが皆に向かってこう言いました。
「修理した小型機が一機あったな。お前たちは逃げろ。
私がそれで敵を引き付ける。エマ、補佐を頼む。」
「…わかったわ…そう…彼の言う通り、それがベストな案だわ。」
「私が奴らを引き付けて時間を稼ぐ。もし何かが起きても…私にはもう何の能力もないしな。」
その言葉にあのブランドですら驚きを隠せません。
「お前はリーダーだろう?」
「だから私がやるんだ。最も重要な事は我々の切り札をクルーンに悟られるなということだ。」
「リヴァイアサンのことね?」
「あれこそ我々の最後の望みだ。
リヴァイアサンが現れるまで出来るだけ派手な行動は控えなければならない。
ピート、君がアガネに再開するのはもはや困難だ。だからエマが代行する。」
「私は反対だわ!!」
「キティ?」
「この計画すべてに反対よ。あなたはこんな作戦なんかで人生を失う必要ないじゃない!」
それに対しウルヴァリンが
「エマが今テレパシーで説明してくれた作戦だと、なかなか面白そうだぜ。」
と笑いました。そしてブランドが
「この作戦は私の方が…」
と言いかけたところで
astonishing_x-men-22-3.jpg「夢見てんじゃねぇよ。…頑張れよ、サマーズ。」
と言ってサイクにエールを送ります。
「もし私が捕虜にされても、
構わず君たちはこの宙域から離脱しろ。…エマ。」
「何、ダーリン?」
「後の事は君に任せる。私を誇りに思ってくれ。」
そう言い残してサイクは一人、
大した戦闘力もない小型機で
敵陣真っただ中に突撃を開始します。
その光景を眺めながらキティが言います。
「私たちには何かできないの?」
ビーストが言います。
「奴らを地獄に送り込んでやれ、ボス。」
しかし…敵のレーザーが容赦なく
小型機を襲います。破壊されるコックピット。
宇宙服もなしで宇宙に放り出されるサイク。
「彼が死んでしまう…」
エマが悲しそうにそう呟きました。
「私が近くにいるわ…」
サイクにはもうその言葉は届きません。
薄れていくサイクの脳裏に
懐かしい声が聞こえます。
「また会えたわね…」
それはジーン。
「君はどんな未来を思い描いているのかね?」
それは教授。
そしてサイクの意識は次第に遠のいていくのでした。


サイク…!
一体何が起きてしまったんでしょうか、彼に。
ここまでリーダーらしく格好いいサイクはX-MEN史上50年の間で初めてかもしれません。
能力と一緒にヘタレ具合まで失ってしまったのでしょうか。
自分勝手。女好き。戦闘能力皆無。偽善者。よく洗脳される。よく気絶する。
サイクの特徴は、まさにヘタレの一言だったはずなのに。
こんな格好いいセリフ吐いて自己犠牲で大活躍のサイクなんてサイクじゃありません。
おそらく…いや絶対偽物です!

まあ、サイク批評はこれぐらいにしておいて。
ストーリーは相変わらず話がいたるところに飛び、
表現も難しい言い回しが多く、突然意味のわからない単語が出てきたりと難解を極めています。
直訳すると全く意味不明な文章になるため、相当の意訳を行っているのが実際のところです。
そのため原文とかなり表現が違う個所もあるため、もしかしたら
本来の意味と食い違っている箇所もあるかもしれません。その場合はご指摘ください。

話はいよいよクライマックス。
巨大な衛星サイズのミサイルにどう立ち向かうのか?
宇宙に放り出されたサイクの運命は?
そしてX-MENの切り札、リヴァイアサンとは一体何なのか?
コロッサスはこの世界にとって破滅を導くものなのか、それとも救世主となりえるのか?
様々な謎を残して次回に続きます。乞うご期待!!

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ASTONISHING X-MEN #21 [2007]
【2007/11/10 22:00】 アメコミ原書翻訳
「悪いな、遅れた。」
そう言いながら大型バイクに乗ってサイク達の前に現れたウルヴァリンとアーマー。
「ピートとキティは?」
そう聞くウルヴァリンにサイクが答えます。
「まだ会えていない。しかしニュースであの二人のことが
散々流れているから死んではいないと思うが。」
「何があったの?」
エマの問いに答えるウルヴァリン。
「ブランドのガラクタ計画が失敗しやがったんでな。
あのクソ女に一発食らわさねえと気が済まねえ。」
「どうぞ。」
「今はそんな話を…まあいい、好きにしてくれ。」
サイクとエマの返事を無視してウルヴァリンは目の前にある壁画のことを聞きます。
「何だこりゃ?太陽か?」
「いい推論だ。」
「超新星爆発?」
続いて聞いたアーマーの言葉に壁画の調査をしているビーストが答えました。
「似たようなものだよ、ミス イチキ。」
「私にはもう…新しい名前が…」
言いたいことをはっきり言えないアーマーの代わりにウルヴァリン先生が伝えてあげます。
「こいつの名前はアーマーだ。こいつはもう俺たちの新しい仲間だ。」
「あ…ローガン先生の…言う通りです。」
サイクとエマがジョークを交えながら新しい仲間を歓迎します。
そこに調査を終えたビーストが戻って来ました。
「研究室に戻らないと、これ以上の調査は不可能だ。」
「チームを二つに分けよう。」
ブランドが提案しました。
「お前は私と来い。ミサイルを探さなければならない。
基地はここから東へ100マイルほど行った場所だ。科学の知識が要る。」
ウルヴァリンがその言葉に続きます。
「俺はピートとキティを探す。このガキも連れてくぜ。」
「だから私には新しい名前がって…先生もさっき…」
次にサイク。
「私はクルーンという奴に興味があるな。」
「私の部下が地表に降り立っているはずだ。
お前とフロストは彼らと合流して待機していろ。」
「どういう意味だ?」
「お前は能力を失い、フロストはいまだ精神が不安定。そんな奴らに任せられるか。」
ブランドの挑発的な言葉にウルヴァリンが
「本気でこいつに一撃食らわしていいか?」
とサイクに聞きますが、
「やめろ。彼女の意見は正しい。…今は各自やれる事をやろう。」
とサイクは悔しそうに答えます。

astonishing_x-men-21-1.jpg一方、コロッサスとキティは、
ブレイクワールドの兵士たちと
交戦していました。
「私が間違ってたわ。
唯一つ分かっているのは、
あなかがこの星の人たちを
滅ぼす運命なんて
背負ってはいないということ。
あなたはこんなにたくさんの人たちを
一度に殺せる?」
そこには兵士だけではなく
一般人もたくさんいました。
その中にいた子供が
コロッサスを睨みながら叫びます。
「そいつを殺せ!!」
その言葉に怒りを露にするコロッサス。
コロッサスは目の前にある大型タンクを
持ち上げ彼らの前に叩き落としました。
「今までもやってきただろう。」
兵士を皆殺しにし、一般人たちを
タンクで通路の奥に押し込めて
コロッサスがつぶやきました。
「あの子は俺が誰だかも知らない。
ただ血が流れるのを見たいだけだ。
この世界は…」
しかしコロッサスの前に
さらに一人の男が現れます。
「ラスプーチン!我々と共に来てもらおうか。プライドもだ。」
「誰が従うか。」
「お前たちの翻訳機はいささか古いタイプのようだな。命令などしていない。
聞いているのだ。お前たちの信ずるものを聞いている。」

そして話はクルーンの宮殿に移ります。
「驚きはしない。我々は既にX-MENについての情報は手に入れている。」
そう言うクルーンに
「私程デハナイダロウ。」
そうデンジャーが言いました。
「私ハ彼ラヲ殺スタメニ作ラレタノダ。」
「しかし奴らはまだ生きておるではないか。」
「ヨリ重要ナ任務ガアッタノデナ。ソシテ私はマダ未熟ダッタ。
オ前ガ私ニ興味ガナイ以上ニ、私ハオ前ニ関心ガナイ。
シカシ我ラノ関心ガ向イテイル先ハ同ジダ。X-MENヲ止メルコト。」
そこに兵士がやって来ました。
「陛下、アトゥール・ヘイに侵入者があったようです。」
「コロッサスか?」
「奴の仲間とエージェント・ブランドのようです。」
「もしこの機械の言うことが正しいのならば、奴らはミサイルの場所を知っている。
それだけは何としてでも防がねばならん。
アトゥール・ヘイと月面基地間にスノーストライク部隊を送れ。」

そして地表に出たサイクとエマは小型偵察機に乗り、
ブランドの部隊のもとに向かっていました。
「あなたがあんな服従的な男だって知ってたら、洋服係を代わってもらっていたわ。」
先ほどのブランドに対するサイクの態度に皮肉を言うエマに対し
「操縦に集中しているんだ。」
と話をそらすサイク。
「ブランドは無謀すぎるわ。」
「あれが彼女のやり方なんだ。無理になってきたら僕が代わる。」
「今がその時だと思うけど。」
「マンションで最初に君と話したとき、少し不機嫌で声も小さかったな。」
「言っとくけど、私は謝らないわよ。」
迫る追撃機を撃ち落としながらも彼らの口論は続きます。
「私の苦労も知らないくせに、何でも知っているかのように!」
「君は本当に分かってないな。僕はいつも君のそばにいる。今もだ。
銃の操縦でさらに忙しいんだ。」
「スロットルを少し降ろしなさい。あなたの全てが嫌いというわけじゃないの!
何でもかんでも昔の事のように振舞うのが嫌なのよ!」
「それは違う!僕は今、君を愛している!」

サイクとエマの痴話喧嘩から大分離れた場所で、
コロッサスとキティはアガネと面会していました。
「もちろん常軌を逸していることはわかっている。
しかし…実際私はお前が巨人に見えたのだ。
お前は救護センターをすでに見たか?」
「ゾッとしたよ。」
「この星の病院はあそこまで原始的なの?」
「"病院"…あれにお前たちはその様な単語を与えるか。
負傷者を治す…戦死者を看取る…この星ではそれは同義だ。
我々は罪深い。
しかし私は慈悲が罪だとは思っていない。それは変化だ。」
「何故私たちを助けた?」
「助けてなどいない。考え様によっては、ここはこの星で最も危険な場所かもしれないからな。
クルーンが今回の事を知ったら、この山は一瞬にしてクレーターになるだろう。
私はお前たちが救世主になると信じて探し続けてきた。」
「あなたは予言を信じていないの?」
「信じてなどいなかった。しかし今、お前たちが現れた。
そこで私はもしかしたら予言は間違っていないのではないかと思うようになった。
世界は渾沌としている。しかし破壊はされておらん。再生する。」
「僕は救世主なんかではない。」
「確かにお前はただの男だ。しかしお前は闘技場で大暴れした。
お前が望もうと望むまいと、世界はそれを見ている。
私もかつて闘技場にいた。決闘者としてな。私はあそこで育ったのだ。
群衆が押し寄せ、お前の脳裏には二つの選択肢が聞こえる。
殺すか、殺されるか。私が勝つと群衆の叫びが風のように押し寄せる。
しかし何を言っているのか全く聞こえない。
そして頭の中が静かになり3つ目の選択肢が聞こえるのだ。
私はお前に対し、何も助言はない。
私がお前をここに連れてきた理由は、
この静寂の場で3つ目の選択肢が聞こえるようになってもらいたかったからだ。
この様な戦の世界でも我々はそれが聞こえるということを知ってもらいたかった。
今夜はもう休め。そして明日、お前がやりたい事をやればよい。」

雪原の中をホバーバイクで進むビーストとブランド。
彼らはすでに襲われていました。
「あいつらは一体何なんだ!?」
「スノーストライク!クルーンは私達がどこに向かっているか感づいたようだな!
今すぐ隠れなければ。」
「スノーストライク!?」
「エンジンが凍ったっ!!」
そのまま雪原に投げ出される二人。
「こんな場所でどこに隠れればいいんだ?」
「30秒もあれば雪が覆いかぶさってくれる。穴を掘れ!」
「心からこの星は嫌いだよ。」
雪を掘りながら文句を言うビースト。
「気候を戦術的に活用することは現代になってやっと実用化されてきたのだ。
いいから早く掘れ。」
「一体どれだけの敵が我々の周りにいるんだ?」
「クルーンが送れるだけの数だ。」
「誰かさんを思い出すな。」
「なぜもう少し黙って行動出来ないんだ?」
「お前には道徳心がない。お前の発言はいちいち苛立たせる。
そしてお前は私をトーントーン(スターウォーズに出てくる雪原に生息する哺乳類)でも
見ているかのような目で見る。」
「愚痴しか言えないのか、お前は。
お前に暖めてもらおうかと期待していたが、やめた方がいいのかもな。」
そう言いながらブランドは手袋を脱ぎ始めました。

そしてブランドの兵士を捕らえた拷問部屋では、依然として尋問が続いていました。
「精神捜査は効かないのか?」
「ブランドの部下どもは全員、シールドを張ってやがる。
俺たちの探査コードを知ってるらしい。」
「あとは俺に任せろ。俺の道具を持ってこい。」
彼はそう言って部下に道具を取りに行かせると、ブランドの兵士に向かってこう言いました。
「よく聞け。録音装置を再起動するからな。」
「あの兵器について教えろ…」
「もう準備は整っている。クルーンがボタンを押すだけだ。
おまけにお前らの仲間がクルーンを急かしてしまった。」
「それならば今すぐ奴を食い止めろ。」
「そんな事をしたら反逆罪になっちまうだろうが。」
「力とは弱者に使うものではない。それがお前たちの思想ではないのか?
俺と取引をしようじゃないか。そうすればお前は王座に就けるぞ。
そして王座を保つための方法も教えてやる。…コロッサスをお前に差し出そう。」

astonishing_x-men-21-2.jpgそんな取引が行われているとも知らず、
アガネの宮殿内の寝室でくつろぐ
コロッサスとキティ。
「食べ物も用意されているようだ。
毒も入っていないみたいだな。
もしお腹が空いているのなら…」
「空いてないわ。」
「そうか、なら寝るのが得策だな。
僕は今や救世主様だ。
明日は忙しくなる。
彼らは僕を助けてくれた。
彼らは僕を殺したい。
僕は彼らを滅ぼす者。
僕らは彼らを救う者。
頭がこんがらがってきたよ。
…もう疲れた。」
そう言ってキティの方を
向いたコロッサス。
…しかしそこには一糸も纏わぬ姿
となった彼女が立っていました。
「余計混乱してきたよ。
…でも疲れはなくなったな。」

astonishing_x-men-21-3.jpgそしてサイクとエマは
ついにブランドの部隊を発見しました。
いや、ブランドの部隊が乗っていたと
思われる戦艦の残骸を発見したと
いう方が正しいでしょう。
「この様子だと、あまり遠くには
行っていないだろう。少し旋回してみよう。」
「…ごめんなさい。」
「おいおいおい、俺の耳が
おかしくなったのかな。
ここは地図にも載っていない
場所だ。もっと偵察が必要だな。
今まで意地悪ばかりして
ごめんなさいか?
それとも私に出会ってしまって
ごめんなさいか?
それとももっと単純に…
…掴まれ!!!」
サイクが見たもの…
それは異常な形状となって
彼らを追いかけてきたデンジャーでした。
一撃のもとに叩き落とされる彼らの偵察機。
ダイアモンド化能力のおかげで無傷だったエマが
重傷を負ったサイクを引きずり出します。
「スコット…あなたは私を愛していると言ってくれた…」
彼女の後ろには人間形状に戻ったデンジャーが構えています。
「この人は…この素晴らしい人は…この普通の愛に生きる人は…私と一緒にいる。」
「ソレモ終ワリダ。」
「そうね…終わりね。私を殺しなさい。」
虫の息のサイクを見つめ、エマは強いまなざしでデンジャーを睨みます。
「さあ、早く私を殺しなさい。」


あまりに話の舞台がコロコロ変わる上に、伏線は多すぎるし、
遠回しな表現も多く、固有名詞も多いという、
現Xタイトルでも屈指の訳し辛さを誇るこの作品。
この作品は紹介文を書くのに、他の作品の2倍以上の時間を要してしまいます。
しかしそれでも全訳してしまうのは、この作品が純粋に面白いからなんでしょうね。
今回はサイクとエマの痴話喧嘩、ビーストとブランドのいがみ合い、
ウルヴァリンとアーマーの信頼関係、そしてコロッサスとキティの肉体関係と
完全に男女ペアになって話が進展していきました。

もう子供に見せられる内容じゃない肉体関係晒しまくりの二人は置いといて、
今回面白かったのはサイクとエマの関係。
この非常時に全然関係ない文句を言いあい口論している様は
日本のアニメのマクロスプラスを思い出しました。
前回の隕石に紛れて降下作戦といい、何か同作品を思い起こす演出が多いように思います。

そしてアーマー。
言いたいことがうまく言えない日本人の特徴を、
このライターさんはよく掴んでいるようですね。
実際に日本ではこういった風景をよく見かける気がします。
言いたい事をズバズバ言うエマの様なタイプが多いアメリカでは、
個性として十分に描き分けられる特徴なんでしょう。
しかしイチキって…一木か一樹のどっちかなんでしょうかね。

あまりにも遅筆なので他のXタイトルとかなり時系列に差が出てしまった本作。
私の方もゆっくり追いかけていこうと思います。

X-MEN : MESSIAH COMPLEX chapter 1 (2007)
【2007/11/05 00:55】 アメコミ原書翻訳


アラスカに向けて最高速度で航行するブラックバード。
「もうすぐ到着するが、誰かの声は聞こえるか?」
サイクの問いにエマが答えます。
「誰も…困ったわね。」
その言葉にナイトクローラーが問いかけます。
「それは一体どういう意味だい?」
それに答えるウルヴァリン。
「街全体…住民全体が対象なんだ。エマもさすがに全員の心は読み取れねぇよ。」
これは罠ではないのかと問うエンジェルにサイクは
「まだ我々は何も把握出来ていないんだ、ウォーレン。」
と諭しますが、ウルヴァリンは
「いや、結構いいとこ点いてるぜ、サマーズ。
俺たちはここで何をすればいいのかすらまだわかってねぇ。
もう到着間近だってのによ。エマが心を読めないってことは誰かが妨害しているか…
誰もここにいないか、どっちかって事だ。」
その言葉にサイクは
「考えたくもないな。」
と呟きます。その時窓から外を眺めていたナイトクローラーが叫びました。
「何て事だ…最悪だスコット…考えてる余裕なんかない!」
そこはまさに地獄絵図でした。劫火に燃えつくされる街が眼下に広がっていたのです。
「声が聞こえたわ…まだ生存者がいる。怯えているわ…」
「まるで戦争中だな。」
「ローガン、君とカートは今すぐ降下してくれ。」
「了解、スリム。」
「ウォーレン、君はこの惨劇を生んだ犯人を空から捜索してくれ。」
「わかった。」
「それで私たちは?私には何か指示はないの?」
エマのその言葉にサイクが答えます。
「君は僕と一緒に、この事件の真相を見つけ出す。
この事件の犯人がミュータントでないことを祈りながらね。」

数時間前。
「我々は本当に一握りとなってしまったのだな…
セレブラを使うたびに、
その現実に押し潰されそうになる。」
学園内のセレブラルームで教授が
ビーストに向かってそう嘆きました。
「接続するたびに新しい存在を
確認できることを期待しているんだが。」
「しかしあなたは探そうとしていない。」
「いや、ヘンリー。私は新しいミュータントを
探す代わりに、この減り続ける既存の
ミュータント数を記録しているんだ。
セレブラは新たなミュータントの発現が
ないことを正確に伝えてくれる。
私はこの部屋に入るのが
もう恐ろしくてたまらないよ。
今やセレブラが検出するミュータントの
数は数百といったところか…」
「諦めるという言葉は
あなたらしくないですよ、チャールズ。」
「我々は死にゆく種族なのかもしれんな……
ぐああああっ!!!!」
突如教授を襲う謎の衝撃。
「チャールズ!!!!」
「…私は…大丈夫だ…」
「何が起きたのです?学園全体のシステムが焼き切れた…」
「希望が…生まれたのだよ。
それを直しておいてくれ、ヘンリー。すぐにセレブラが必要になる。
私は補助電源装置を起動してくる。」
そして教授はテレパシーでサイクとエマに声をかけました。
「スコット、エマ。緊急でチームを編成して私のところに来てくれ。今すぐだ。」

そして現在に戻り、アラスカの街。
ナイトクローラーがテレポートで生存者を次々に救助していく中、サイクがエマに尋ねます。
「これはどう考えればいいんだ、エマ?
私たちはM-DAY以来初めて新たに見つかったミュータントを
探しに来たはずなのに、こんな惨劇に出くわしている。」
「もしもそのミュータントがこれを起こしたのなら、ただの事故よ。
ミュータント能力の発現でこうなっただけ。」
「私も能力が最初に発現したとき、多くの人を殺害しかけた。
もし本当にそのミュータントが能力を発現してこうなったのならば
私が率先して対処しなければ…」
そこにウルヴァリンがやって来ました。
「二人でお楽しみのところを邪魔して悪いがよ、これは事故なんかじゃないぜ。戦闘だ。」
そう言ってウルヴァリンが一体の死体を示します。
「マローダーズ?」
「ああ、そうだった男だ。奴の名前はブロックバスター。」
「彼ひとりじゃない、ローガン。皆こっちに来てくれ。」
そう言ってテレポートしてきたナイトクローラーに従って移動してきた彼らが見たものは…
「ピュリファイアーズ?こいつらもここに来ていたのか!?」
「ああ、ここに二人。街の周りに4人。全員死体だった。」
「そしてこの死体は恐らく別のマローダーズね。
彼の名前はプリズム…ピュリファイアーズの戦力では
彼をここまで破壊することは不可能だと思うんだけど…」
「この死体は皆まだ新しい…もう少し早く着けてたらな。」
「そうしたらシニスターの殺人者どもと
アンチ・ミュータント組織に
私たちが袋叩きにあえたのにな。
それで、ここで一体何が起きたんだ?」
「俺達の知らない何かをこいつらは知っていた。」
「結局何かの罠だったのかな?
シニスターが用意した罠か何か…
ここには新しいミュータントとやらは
いないみたいだし。」
「そうだな…」
「いいえ。
ここには子供の姿が全くないわ、スコット…」
「何!?」
「子供の姿が全くないことに気づいたの…
これは罠なんかじゃない…虐殺よ。」
そこに焼け焦げた娘の死体を抱え、
朦朧とふらつく一人の女性が現れました。
「エマ、子供の後を追って自殺する前に
彼女を眠らせてくれ。」
「そんなに焦らなくても大丈夫よ。」
そう言いながらエマは彼女に触れ、
心に直接語りかけて落ち着かせます。
「私の子が…マーリーンが…」
「こいつらはここの人達に一体何をしたんだ!?」
「それを今からこの人に聞くのよ、カート…」
そしてエマは彼女の記憶に触れます。

「ミッションの邪魔になる
奴らは全員排除しろ!!」
「成人には致死攻撃は必要ない!!
大人は無視しろ!!!」
そう叫びながら子供たちを
焼き尽くすピュリファイアーズ。
「あっちに逃げたぞ!!
一人として逃がすな!!!」
「この区域の南方に強い力を感じるぞ。」
その瞬間、
ズガアアアアッ!!
「遅かったか。」
ピュリファイアーズを殲滅して
現れたのはマローダーズ。
「でもまだ手遅れじゃないはずよ。」
「早くこのクソどもを殺して探し始めようぜ。」
「しかしもし、こいつらが先に
手に入れてたら少し厄介だな。」
「まだこいつらも見つけてないわ、ガンビット。
急いで探しましょう。」

「エマ、どうだった?」
「思っていたよりも深刻ね。
ピュリファイアーズは何かの事前対策をしたかったみたい。
この街の子供たちが彼らにとって何らかの脅威になっていたみたいだわ。
ウォーレン、今どこにいるの?」
「どこに行って何をすればいいんだい?」
「どこかに病院は見えない?」
「ああ、目の前にあるよ。どうすればいい?」
「新たなミュータントとは誰かが能力を発現したわけじゃなかった…
新しいミュータントが生まれたのよ。」
エマの指示のもと、新生児室に向かうエンジェル。
「何て事だ…あいつらは赤ん坊を殺したのか…
あのクズどもはミュータントの赤ん坊を殺したんだ…」
「触るな!」
そう言ってナイトクローラーに連れられてウルヴァリンが現れました。
「まだ…何か…クソッ!」
「残っていないのか?」
「薬と煙の臭いが混ざってて、嗅ぎ分けられねぇ!」
「ここじゃないわ。」
「どういう意味だ?」
「記録を見ると、この部屋が昨夜生まれた子達を収容していた部屋よ。
でも今ここには2体の死体しかいない。
これでなぜピュリファイアーズとマローダーズが争っていたのかがわかったわね。」
「どちらかがミュータントの赤ん坊を入手したってことか。」

生存者をすべて救出し、ブラックバードで焦土となった街を後にするX-MEN。
「去年のスタンフォードと同じくらいひどい状態だな…」
「あいつらを連れて帰らなくて良かったのか?
この事件の責任をピュリファイアーズじゃなくてミュータントに押し付けるぞ。」
「彼らは我々が救助に来たということを覚えていてくれるはずだ。」
「今回はいつもと違う。お前もわかってるだろ、スリム?」
「ああ、我々は大きな問題を抱えている。今年に入って初めて生まれたミュータントの子供…
彼の力は生まれた瞬間にセレブラをショートさせるぐらいに強力なものだ。
それが恐らくはシニスターの手に渡っている。政治的な問題など後回しだ。」


ついに数年ぶりのXタイトル巨大クロスオーバーが始動しました。
しかし一番不思議なのが教授とサイクの関係。
確かサイクは教授にもうお前はいらない宣言をして、
教授はすごい肩身の狭い位置にいたと思うんですが
いつの間にか昔と同じ関係に戻ってます。いつの間に仲直りしたんでしょうかね。
この前まで教授はサイクによそよそしく声をかけては、
まだいたんですかって言われてたはずなのに。
ここでいきなりピュリファイアーズがメインに来たのも驚き。
NEW X-MEN誌で生徒を45人も殺した組織なんですが、
今までNEW X-MEN誌以外に登場した覚えがなかったので。
基本的にXタイトルで大量虐殺するときはもう彼らの役って事に決まったのでしょうか。
最後にちょっと嬉しかったのが次回への続き方。
TO BE CONTINUED IN UNCANNY X-MEN #492
って書いてあるんですけど、これが90年代のクロスオーバーを思い出させます。
最近のクロスオーバー作品は専用タイトルを作るので、
各誌に渡って話が続いていくというのが少なくなったので
なんだかこの書き方に懐かしさを感じました。
ストーリーとしては話のキーとなる赤ん坊がさらわれてしまって、
これからX-MENとマローダーズとピュリファイアーズの
三つ巴の戦いになっていくのでしょうか。
これからの展開が非常に気になります。

ASTONISHING X-MEN #20 [2007]
【2007/11/02 22:00】 アメコミ原書翻訳
「この船は間も無くバラバラになります!」
隊員の言葉にもエージェント・ブランドは
動じる事も無くこう聞きます。
「ブレイクワールドまでの時間は?」
「14分です。」
「そうか。皆しっかり掴まっていろ。
…突っ込む。」
その言葉と同時に、S.W.O.R.D.艦の
先端から小型艇が発進しました。
「秘蔵っ子だ。」
超高速で宇宙を駆け抜ける小型艇に、
攻撃艇が狙いを定め追いかけます。
「いちいち君の行動に口を挟む気は無いのだがね、
エージェント・ブランド…」
誇らしげに微笑むブランドに
ビーストが話しかけます。
「あの素晴らしい艇に…
我々は一体どうやって乗るのだね?」
そう、彼らはまだ炎に包まれた
S.W.O.R.D.艦の中でした。
「撃ち落とされずに
地表に辿り着くのは不可能だ。」
そう言いながら彼女は艦の内部へと戻っていきます。
「あいつらにはそれを伝えたのか?」
「彼らは兵士だ。
彼らは私達の為に数分を稼ぐ任務を負っただけ。
貴重な時間だ、無駄には出来ない。」
そしてブランドとX-MENは会議室に集まります。
私服で来た者も多かったため、ブランドがいつの間にかコスチュームも用意していました。
そして降下作戦に向けて様々な道具の説明を行います。
「この小型呼吸装置は歯の裏側に装着しろ。その地図の赤い点が降下後の集合場所だ。
降下後、GPSが道を示してくれる。
もしわからなかったら、とにかく"アトゥール・ヘイ"を目指せ。」
「"死者の宮殿"?」
「翻訳機は正常に働いているみたいだな。」
「ああ、素晴らしい性能だ。それで死者の宮殿とは?」
「最近掘り起こされた墓地だ。
これがラスプーチンに関する予言と何らかの関わりがあるそうだ。
降下に成功したらラスプーチンの何が脅威なのかを調べる。
そしてその脅威とやらを無効にする。
そして最後にミサイル発射を阻止する。何か質問は?」
その言葉にコロッサスがこう言います。
「何故僕を殺さない?」
「何を言っている?。もうあまり時間は…」
「それが最も簡単な方法だ。むしろ君はこの意見に肯定的なはずだ。」
「私は予言など信じない。預言者たちが言うには貴様がブレイクワールドを破壊する、
だから地球は脅威だと言っている。私は奴らに予言などクソ喰らえだと言いに行くのだ。
言う事を聞かなければ予言を現実にしてやるまでだがな。」
そこに隊員が走ってきました。
「敵の船が2隻、戻ってきます。数分で接触するかと。」
「作戦開始だ!ゴミクズとガラクタを分離させろ!」
それから少しして攻撃艇の爆撃により、艦は大爆発を起こし粉々に砕け散ります。
しかし、それこそが彼らの作戦でした。爆発した破片に見せかけて地表に降下する。
あまりにもリスクの高い、危険な作戦。
ウルヴァリン、コロッサス、シャドウキャット、ヒサコのチームと
サイクロップス、エマ、ビースト、ブランドの2チームに別れ、完全に運に全てを託します。
「…で…っ…我々は…ゴミクズの…方なのかい…っ…?」
ビーストのジョークにも誰も突っ込む余裕はありません。
ウルヴァリンチームではヒサコがあっという間に気を失ってしまいました。
サイクチームはエマが精神世界に意識を飛ばさせて、現実世界から逃避させます。
優雅な屋敷でお茶を飲む4人。
「君の心遣いに感謝するよ。」
ビーストの謝辞に
「こんな無茶苦茶な作戦を我慢するのが嫌だっただけよ。」
とエマが返します。
「やり過ぎないでくれよ。死んでもそれに気付かないなんてごめんだからな。」
そうサイクが言うとブランドがこう返しました。
「まだ死ぬわけにはいかない。軌道上にセンサーが配備されている。
小型だが半径10km以内に入ったものは即座に撃ち落とすシステムだ。
いつでも脱出できる様にしておけ。」
しかしそのセンサーが彼らを捕獲する事はありませんでした。
幸か不幸かウルヴァリンチームが激突してしまったのです。
「ぐわああああっ!!キティッ!!ピーターを連れ出せっ!!!」
「でも…っ!!」
「いいからさっさとやれっ!!!!」
2人が脱出するとウルヴァリンは気絶しているヒサコを起こします。
「おい嬢ちゃん、お目覚めの時間だぜっ!!ヒサコッ!!………クソッ起きやがれっ!!」
ウルヴァリンが腿に突き刺した爪の痛みでヒサコはやっと目を覚まします。
一方、コロッサスとキティはそのまま大地に大激突。
コロッサスの鋼の身体でなんとか九死に一生を得ますが、
衝撃で動けないところを街の警備兵に囲まれてしまいます。

一方、サイク達はウルヴァリンチームのピンチのおかげで
無事に目標地点のすぐ近くに降下できました。
「誰の意識も感じられない。もし無事に降下できたとしてもこの近くにはいないわ…」
「もう少し待ってやろう。」
サイクとエマの会話を聞きながらビーストがブランドに言います。
「もし彼らに何かあってみろ…」
「どうするのだ?私を食うか?」
「ああ、そうするだろう。どうやら私は君の事があまり好きでは無いらしい。
おまけに私は最近になって人間の味を知ってしまってね。
あまり公言したくは無かったのだが。」
二人の口論にサイクが割って入ります。
「冗談はそれぐらいにしておけ。目的の場所に着いたぞ。」
彼らの眼前には巨大なピラミッドがそびえ立っていました。

そして舞台はクルーンの宮殿へと移ります。
「あいつが来たのか?」
「報告ではその様です。地球人の娘を抱いて空から降ってきたとか。
民衆が集まっている模様です。」
「それは確かにコロッサスだったのだな?」
「民衆が言うには。彼らは混乱し、またその混乱は徐々に広がっています。
予言がついに始まった…と。」
「そう思ってよかろう。信じたくは無いが、科学で証明できん。
アトゥールの話など間違いだと思いたかったのだがな。
囚人が何か有益な情報をもたらすと信じよう。」
そう言いながらクルーンが向かった先にはオルグが拘束されて跪かされていました。
「…その女は物質をすり抜ける事ができます。
コロッサスはこの大地のどこかにいるはず!必ず食い止めて見せます!」
「それは貴様の役割ではない。まあよい。役立つ限りは生かしておいてやる。」
そう言うとクルーンは兵士に問いかけます。
「他に捕虜はいないのか?」
「大破した敵艦から数名捕らえました。ほとんどが地球人ですが、
一体だけオルドを助けたと主張する人工生命体がいます。」
「ふん。こいつは失敗するのにすら助けが必要だったのか。
あの艦から出た小型艇の行方はわかったのか?」
「あのような小型艇、気にせずとも良いのでは?」
「あれは間違いなく陽動であった。今は少しでも情報が欲しい。出来る限り捕虜を生け捕れ。
私はその人工生命体に会うとしよう。用済みになった他の捕虜どもは殺して構わん。」

軌道センサーと衝突し、
コロッサスたちと別れてしまった
ウルヴァリンとヒサコ。
落下の衝撃で全身に大火傷を負った
ウルヴァリンにヒサコが近づきます。
「まだ俺の顔を見ない方がいい。」
「同じ場所にずっといない方が
いいと思うんですけど。
まだ衝突地点からそれほど離れてないし…」
「お前の鎧(ヒサコの能力はオーラを
鎧化するものです)は凄ぇな。
かすり傷一つなしか。
だが俺の顔はそうはいかねぇ。
あと30分ほど待ってろ。鼻が何とか形になったら移動する。」
真っ赤に焼けただれたウルヴァリンの
背中を見つめたままヒサコが呟きます。
「…私はX-MANじゃない。私は……なれない。」
「それならコスチュームを脱げ。」
「これは他に着るものが無いから仕方なく…」
「お前は俺のただれた肩に
抱きついて泣きじゃくりたいのか?
その服を着ているという事はお前がX-MANって事だ。
お前がX-MANっていう事はお前は一人前に戦えるし、
チームの一員として充分に役立つって事だ。
もしそうでないなら、敵意むき出しの異星人どもがウヨウヨいるここで泣きじゃくって
俺に無駄な時間を取らせただけだ。
今すぐその服を脱いで死ね。俺達は世界を救いに来てるんだ。」
ウルヴァリンの厳しくも優しさのこもった説教に
涙をためながら黙っていたヒサコでしたが、やがて決意を込めてこう言います。
「アーマー(鎧)。」
「アーマー…か。」
「どう?」
「良かねぇな。名前負けするぞ。」
「要点を付いてて良いと思うけど。」
「確かにな。俺も自分のコードネームをクロー(爪)にでも変えるか。」
「ステンチ(悪臭)じゃなくて?」
「もうどこかに行け。治癒に集中させろ。」
「あなたは私に名前をくれた………この先の道を調べてくるわね。」
そう言ってヒサコはウルヴァリンに背を向けて走っていきました。


一方コロッサス達は異星人の兵士達と
戦っていました。
全員を倒したものの、コロッサスは
沈痛な面持ちのまま黙り込みます。
「ピーター?早くここを動きましょう。」
「…どこへ?」
「墓地よ。アトゥール・ヘイ宮殿。
彼らが何を掘り起こしたのか…」
「そしてどうするんだい?
チームを再編して計画を練って
奴らを皆殺しにして家に帰るのかい?」
「違うわ。やめて、ピーター。」
「この星の住人は未来を読めるんだ。
彼らは僕らが彼らを滅ぼすのだと幻視した。
ブランドもそう言った。」
「でも彼女は…」
「僕は何百万マイルも遠くへ来た。
そして死ぬ。それが今か?」
「他の道があるはずよ。
未来には幾つもの可能性がある。
あなたがこの星で危険だと思われてるのは、
ただ墓石にそう書かれてるからにすぎないわ。」
しかしサイク達はその墓石がただの墓石で無いと確信しました。
その壁画はあまりも凄まじいインパクトで彼らを迎えていたのです。

今回はもう明らかにヒサコが主人公でしたね。
自分のコスチュームが無いので、キティのコスチュームを貰うものの、
サイズが合わなくて袖を引っ張ってるシーンは妙に可愛いです。
結局気に食わなかったらしく、袖は破ってしまっていますが。
そしてついにコードネームの決定。ウルヴァリン教授が異常なぐらいに渋格好いい。
サイク校長にもこの1/1000でいいですから先生らしい事をしてもらいたいです。
しかしヒサコって明らかに他の生徒と待遇が違う気がするのですが、
特待生か何かなのでしょうか。
他の生徒のチームには一切参加せず本家X-MENと行動を共にし、
メインメンバーの教師達から個人レッスン。
正式X-MENのコスチュームまで貰って、他の生徒の数倍は貴重な経験の積み重ね。
余程可愛がられてる事は間違いないのですが。気になる。
で、最後の壁画。これは強烈ですね。星をも壊すか、コロッサス。
一体この先どうなるのか、もう目が離せません!!


ASTONISHING X-MEN #19 [2006]
【2007/11/01 22:00】 アメコミ原書翻訳
「…希望。この子は大いなる希望の象徴となる。
…生きる意志。生きる権利。
我々は権利を持っている。
これは決して冒涜ではない。
真実の啓示なのだ。
我々の旅が安全なものとなるよう…」
そう言うと彼女は、赤子を乗せた
飛行船を静かに飛ばします。
しかしその船はすぐに空に
張り巡らされたシールドによって爆破されました。
「お許し下さい、アガネ様…」
「わかっていたわ…
子供たちの葬儀すら挙げられない…」
「DJEが張り巡らした巣のせいで、
数百もの死者が出ました。」
「そしてもし我々が死者を敬うことを、
"オープン・ハンド"の者が知ったら…
あの子は残していきましょう。
我々はあの子の命を尊重します…」
「はい。」
「あの者たちは我々の行動全てに反抗を示すはず。
あわよくば予言が成就し、我々に光が。」
「予言?貴女はそんなもの
信じていないと思っておりましたが…」
「もちろんだとも、ダフィ。たった一人で世界は救えない。
世界自身がそう望まなければ。」
彼女はそう言いながら宮殿らしき建造物の階段を下りていきます。
その先の広間にいたのは、数え切れないぐらい大量の負傷者達。
「我々は世界を飲み込む荒々しい波に立ち向かわなくてはならない。
私は預言者も、その予言の影響も信じていない。
しかしそれと同時に私は予言を馬鹿にはしていない。
私は終焉を見た。ここにある死の息吹を聞いた。
誰があのような非情で強大な者達を止められるのであろうか…
そして一体この世界の誰が我々を救ってくれるというのだろうか?」

宇宙を高速で駆け抜けるS.W.O.R.D.の艦。
その中でX-MENは戦っていました。
「彼らを止めなさい。」
その言葉と同時に敵と一緒に地面に
這いつくばせられるX-MEN。
「素晴らしいな…だだこの磁力は何なんだ?」
敵の一人…オルグが
ものすごい形相で彼女を睨みます。
「局所的に重力を変化させた。
手の付けられない暴れ者にはぴったりだな。」
その言葉を聞き、
今度は地面に倒れたままサイクが言葉を発します。
「エージェント・ブランド…10秒与えてやる。
今すぐ解除しろ。」
「しなかったら…?」
「こうよ。」
いつの間にか彼女の後ろに周っていたキティが
銃口を向けていました。
「この子に殺人経験はない。」
「私が誰だかも知らないくせに。」
「私の頭に弾丸を埋め込む気?」
「初心者を卒業出来そうね。」
「ここで貴様を消滅させるまで
重力を上げることも出来るのだが?まあいい、彼らを解放しろ。」
その言葉と同時に彼らにかかっていた重力制御が解けました。
「エージェント・ブランド!ラスプーチンが今ここにいる!!
こいつは俺の星を壊滅に瀕させた男だ!!ここで殺させろ!!!
奴の命が何十億の命よりも重要だというのか!!?」
オルグが立ち上がって抗議をします。
「却下する。ラスプーチンはまだ必要であり貴様は囚人だ。
貴様のロボットの仲間も同様にな。」
そう言って彼女は、オルグと一緒にいたデンジャーの方を向きます。
「貴様は具現化してすぐに、我々のコンピューターシステムを奪おうとしていたな。」
「オマエハ私ニ、ウィルスヲ転送シタ。シカシ、ソレラハ私ヲ殺セナカッタ。
私ノ精神ハコノ身体デ制御シテイナイ。地球全体ノ…」
「我々は地球をはるか過ぎたところを航行している。
つまりだ、お前が今入っているボディはもうすぐバグで使えなくなる。
お前に利用価値を見つけたら、あとで回復してやろう。」
ここでサイクが口を挟みました。
「何故だ?これは何のゲームだ?俺達は何故ここにいる?」
「ここは第θ象限669。ブレイクワールドへのサブルートだ。
このコースはもはや変更不可能だがブリーフィングに参加したいのならば…」
その言葉が終わる前にエマが質問をします。
「この船にサイキックはいないの?」
このやり取りに、巻き込まれて船に乗り込んだヒサコが不思議がります。
「何で皆こんな冷静なの?」
「よく覚えとけ。こんなの日常茶飯事だ。」
「それに我輩は自分達が冷静でいるとは思っていないぞ。
"冷静"というよりも"開き直った"という言葉の方が正しいだろうね。」
ウルヴァリン先生とビースト先生が、優しく状況理解の講義をしてくれました。

一方、敵の本拠地では支配者であるクルーンが戦闘訓練中でした。
「クルーン様、緊急伝言です。」
「誰からだ?」
「オルド大使からです。」
「あの無能の醜態振りは末代まで語られることだろうな。」
そう言いながら通信機を作動させるクルーン。
「我が主よ。あまり時間がありません。
私は現在ブレイクワールドへ突入しようとしているS.W.O.R.D.の戦闘艦に同乗しています。
コロッサスもまたこの船に乗っており…グアアアッ!」
そこでS.W.O.R.D.の兵士に狙撃され、オルドの通信が途切れました。
「奴らの艦は別ルートを使ったようだ。至急発見して破壊しろ。
我々は世界の支配者なのだ…」

そして舞台は再びS.W.O.R.D.戦艦内に戻り…
エージェント・ブランドが精神探査を受けているエマを見ながらサイクに話しかけました。
「これは探偵ごっこではないのだぞ。」
「わかってる。俺は自分の能力を使えなくなった。」
「フロストも同じだと?」
「わからん。」
「この作戦は状況に応じて様々な対応を取らなければならない。
もし彼女が脅威になりうるならば…」
ここでビーストが口を挟みます。
「エージェント・ブランド。エマはX-MENの一員だ。」
エージェント・ブランドとビーストが睨み合う中、S.W.O.R.D.の隊員が
「カサンドラ・ノヴァはここにはいません。」
そう言うのでした。

そして別の一室では、コロッサスとキティが二人きりで話をしていました。
「昨夜…私達は一緒だった。」
「ああ。」
「でもそれも幻。エマの演劇に過ぎなかった。あの化け物の…。
結婚して…子供を作って…あなたは私を騙したのね。」
「あれは幻覚で…」
「ええそうよ。私の幻想。悪夢。でも…彼女は知っていた。
あなたが私を振ったことを。あなたは私よりも他の誰かを取ったのね。
そしてあなたは一時的に死んだ事にして私の前から去った。
あれは今思えば最高の手段だったわね。でも私は……もっと時間が欲しかった。」

そしてブリーフィングが始まりました。
「ブレイクワールドのサイキック達…
奴らは自分達のことを
預言者と呼んでいるようだが、
そいつらが自分達の世界を破壊してくれると
言われているX-MENを探している。
ラスプーチン、
お前は我々と共に来て奴らを惑わして欲しい。」
「断る。俺は子供のときからブレイクワールドを
破壊する運命の下に生まれたのだからな。」
その言葉にその場にいた全員が
ぎょっとした顔で
コロッサスを見つめます。
「じょ、冗談だよ。空気を読めなくて悪かった。」
「それなら結構。現在預言者たちは
艦隊を率いてラスプーチンを狙っている。
オルドが収監する途中で脱走し、
奴らに連絡を取った。
艦隊は現在、我々の艦に向かって進んでいる。」
「お前の思惑通りだな。」
「そうだ。私の任務は奴らから地球を守る事だ。
現在そのために最も効率のいい方法は
奴らがたどり着く前にこちらがブレイクワールドに着くこと。現在のスピードならばそれが可能だ。」
「このプランは致命的な欠陥があるように見受けられるが?
ブレイクワールドの住人全てがピーターに気付くぞ。」
「そんなこと私が気付いていないと思ってるのか、毛玉ちゃん?」
そこにエマが現れます。
「遅れてごめんなさい。
エージェント・ブランドは自分が恐れているものの事をまだ話していないみたいね。」
「…ブレイクワールドはたった一つの主義の下に成り立ってる。
それは支配。暴力…戦争…虐殺…力によって支配者となった男、"オープン・ハンド"のクルーン。
「それがお前が恐れているって奴か?」
「それならどれだけ良かったか。
どこか…おそらくは彼らの星の衛星上に防衛網が敷いてある。ミサイルがね。
このミサイルは簡単に地球を破壊できると断言していい。
地球の技術ではこれを防ぐ手段はない。
私は何故奴らがここまでラスプーチンに固執するのか分からない。
予言で決まったなんてくじみたいなものだしな。
でも私はお前達を冗談半分で誘拐したわけじゃない。そんな余裕はない。
私がお前達を誘拐した理由はただ一つ。スーパーヒーローが必要だったから!」
しかし彼女が話している間に、事態は深刻になっていました。
S.W.O.R.D.の船はいつの間にかブレイクワールドの大艦隊に包囲されていたのです。
「じゃあ、プランAをもう一度説明するわ。彼らが見つける前に私達が到着する。
そしてミサイルを見つけて使えなくする。」
そこに隊員が走ってきました。
「エージェント・ブランド!」
「何!?」
その瞬間、大艦隊から発射されるミサイルの嵐。
それは容赦なくS.W.O.R.D.の船を直撃します。轟炎が上がる中、サイクが聞きます。
「プランBは何かあるのか?」
「そうだな、今すぐ全員殉職ってところか?」
「じゃあプランCは?」

"UNSTOPPABLE"第1話。
ここ最近のX-MEN系列誌の中で、最もストーリーが複雑で難解な作品です。
この作品は#19ですが、何と#1~#18の全てのストーリーが伏線となって張り巡らされており、
はっきり言いますが、この作品から読んでも何を言ってるのだか絶対分からないと思います。
ですがまあ一応、超簡単に補足説明を。
S.W.O.R.D.とはSentient World Observation and Response Departmentの略であり、
一応はあのS.H.I.L.E.D.所属機関の一つです。
そしてそこを任されているのがエージェント・ブランド。
彼女はブレイクワールドという星が地球を狙っている事を知り、
それを防ぐために策略を練ります。
その一端として敵の大使であったオルドを捕え、ある理由でX-MENにぶつけました。
そしてオルドと、その仲間であるデンジャーがX-MENと戦闘に入った途中で、
X-MEN共々船に収監してしまいます。
そのため、今回の冒頭でいきなり船内で戦闘という事になったわけです。
またブランド本人も言っていますが#18までにおいて、
散々コロッサスが重要人物として描かれているのですが、
それが何故なのかは現時点ではさっぱりわかっていません。
これは今後明かされるのでしょう。
また#17においてサイクは能力を失っており、
現在トレードマークのバイザーは装着していません。
また、何故かコスチュームも昔のバージョンを着用していますのでパッと見、
誰だかわからないかも。
そして#18までにエマはカサンドラ・ノヴァという敵に操られ、X-MENを惑わしました。
そこでキティは心に傷を追い、エマを凄まじく憎んでいる現状です。
他にも物凄い数の伏線があるのですが、とても書ききれませんので、
必要最低限のこれぐらいで。
これでもまだ足りないぐらいなので、出来れば#1~#18を読んでから
この作品を読むことを強くお勧めします。

最後に。
今回出てきた学園の生徒の一人であるヒサコ。
彼女はこの作品において、
しょっちゅう事件に巻き込まれる子で、
今回も#18までに巻き込まれたまま、
ついでに船に乗ってしまいました。
次々に起こる急展開にパジャマ姿のまま
ビックリしている姿はなかなかかわいいです。
またこの子はX-MENの歴史においても珍しい
「誌面上で日本語表示でしゃべった子」であり
私の今後のイチオシキャラです。





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