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rise from dilapidation !!

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rise

  • Author:rise
  • X-MENのリーダーである
    サイクロップスのファンを
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CHAMPIONS #4
【2021/03/06 19:14】 アメコミレビュー
サイクロップスの宣告に対し外交問題にまで発展した場合に自分達にその権限はないとして後ずさるC.R.A.D.L.E.の部隊。
今のうちに脱出手段を考えなければと言うミズ・マーベルに対し、サイクは別の手段があるから大丈夫だと言います。
そこに現れたのはX-MENのメンバーでテレポーターでもあるピクシー。
彼女の能力で、チャンピオンズのメンバーは一瞬にしてその場から姿を消しました。

そして彼らが一旦テレポートした先はアイアンハートの秘密研究室。
「また助けに来てくれたのね。ありがとう。」
かつて自分を助けに来てくれたことを覚えていたミズ・マーベルがサイクに感謝の言葉をかけます。
そして彼女はサイクに自分達の行動がC.R.A.D.L.E.に筒抜けになっている理由が分からないと訴えました。
その言葉にサイクの表情が曇ります。
「彼らに教えてあげないと。」
ピクシーと一緒に来た、かつてチャンピオンズにも在籍したことのあるダストがサイクを促しました。
サイクが言いづらそうに口を開きます。
「暗号を受信したんだ。何者かがC.R.A.D.L.E.に君達の居場所を伝えている警告文を。」
「凄い!それならそいつの場所を…」
嬉しそうに聞き返すミズ・マーベルをサイクの言葉が遮ります。
「それは…VIVだった。」
その言葉を聞いてショックが隠しきれない一同。
彼女は生きていた。でもなぜ自分達を売るような行為を?様々な思いが交錯します。
しかし一つだけわかっているのは、今もなお彼女が自分達の場所を追跡しているということ。
「じゃあ、あの子に見つかる前にさっさとクラコアに…」
ノヴァがサイクにそう話しかけると、
「そのことなんだが…」
サイクの顔がまた曇りました。

「君達をクラコアには連れていけないんだ。」
その言葉を聞いてまた驚くチャンピオンズの面々。
「サイクロップスはクラコアの名を使って外交危機のリスクを負ってまで、あなた達を助けに来たのよ。」
ダストがフォローに回りますが、クラコアに亡命できると信じ込んでいたチャンピオンズのメンバーからは不満の声が。
「クラコアには連れてはいけないが、君達が望む場所ならどこにでも連れていく。」
サイクが慌ててそう言いますが、
「私達に安全な場所なんてもうどこにもないじゃない!」
アイアンハートがそう叫びました。
しかしサイクは落ち込むチャンピオンズのメンバーに話しかけ続けます。
「クラコアに連れていくと嘘をついたことは謝るよ。でも他にもいい案があるんだ。」

そしてチャンピオンズが連れてこられたのは…
「海賊船なんか持ってるの!?」
それはクラコアのマローダーズチームが乗り込む海洋船。
「確かにクラコアには連れていけないが、これが代案さ。」
そしてマローダーズのリーダーが奥から出てきます。
「こんにちは、チャンピオンズ。マローダーへようこそ。」
「あなたは…シャドウキャットさん!」
「私の事はキャプテン・ケイトと呼んで。この船のメンバーを紹介するわ。
ストーム、パイロ、ビショップ、そしてアイスマン。私達があなた達と共にいるわ。」

そしてキャプテン・ケイトがクルーを紹介している間に、サイクロップスがコスチュームを変えてまた現れます。
「サイク、その格好は何だよ?」
見慣れぬ姿にアイスマンが笑いながら聞くとサイクが答えます。
「私のチャンピオンズとしてのユニフォームさ。昔の…ね。」
それはサイクロップスが、かつて若サイクとしてチャンピオンズで活躍していた時代に来ていたコスチューム。
その姿にミズ・マーベルが感動します。
「私はもうクラコアに帰らないといけない。
でも良かったら今でも私をチームメイトと思ってくれないかな。」
サイクはそう言うとピクシーとダストと共にクラコアに帰っていきました。

そして次の日の朝。
チャンピオンズは久しぶりの安眠と朝食を手にしていました。
しかしミズ・マーベルが朝食の場に来ていません。
ノヴァが寝室に行くと、彼女は疲弊した顔でスマホを弄っていました。
「まさか君、寝もしないでずっとネットを見てたのか!?」
彼女はネットでC.R.A.D.L.E.のことや自分達に対するガセ情報、関連する動画などを一晩中見ていたのです。
そんな単語は気が滅入るだけだとノヴァは忠告しますが、ミズ・マーベルは分かっているのに止められないと嘆きます。
助けてくれる人もいれば、違う人だっている。そんな事に無駄なエネルギーを使ってないで
やるべき事をすべきだとノヴァは引き続きアドバイスを続けますが、その時船内に慌ただしい雰囲気が。

急いで甲板に上がる二人。
何があったのかと聞くと、ビショップが船の先を指さします。
そこにいたのはアトゥーマ。ネイモアと敵対したこともあるアトランティスの将兵です。
彼が大型船に襲い掛かっていました。
チャンピオンズとX-MENの連合チームは、乗組員たちを助けるために出動します。
ストームがアトゥーマに何もしていないのになぜ襲撃したのかと聞きますが、
アトゥーマは彼らが侵略し、破壊してきたのだと激怒しながら言い返します。
自分達は何もしていないと訴える乗組員たちにビショップが言いました。
「この船からは奇妙なエネルギーを感じる。まるで地震波の様な。」
「それは地震探知に必要不可欠なんだ!」
「それが破壊的なエネルギーになってしまっている。」
それに対してストームが海に対してもっと敬意を払わなければ、海の王の怒りを買うだろうと忠告します。
そして乗組員がそれを聞き入れ、今後の対応を考えると言う言葉を聞き、アトゥーマも去っていきました。

champions_2020_4_1.jpgやがて落ち着きを取り戻した甲板の上で、
先程のやり取りを見ていたミズ・マーベルがビショップに聞きました。
なぜ人間とアトランティス人のどちらにつくべきか分かったのかと。
自分達にはどちらが正しくて、どちらが悪かったのか判断できなかったと。
それに対してX-MENが答えます。
どちらが正しいかではなく、誰が困っているのかを見つけるのだ。
誰が苦しんでいて、誰が苦しめているのか。
その言葉を聞いて、ミズ・マーベルが聞きます。
もし間違ったら…?
その言葉にX-MENが答えました。
間違えたら間違えたで明日やり直せる機会があると願うしかないと。

その言葉を聞いてミズ・マーベルの表情が変わりました。
彼女はついに自分達がするべき事が分かったのです。
逃げるのではなく向かっていく。
カマラ法は間違っているから自分達は逆らったのだ。それを説明する。
ついにチャンピオンズが前に向かって進み始めました。

一方、ビビアンはチャンピオンズのその様子をモニターで見ていました。
自分の仲間は善行をしているのに、それが法に触れている。
彼女たちは危機的状態にあるが、今自分が行けばより複雑になるかもしれない。
その悩みを泊めてくれた女性に打ち明けます。
そうすると彼女は古いアルバムを取り出しました。
そこに写っていたのは白人男性たちに迫害を受けている若い頃の彼女達、黒人の姿。
なぜこんな虐待をと聞くビビアンに女性は、法を破ったからだと答えます。その法は公正ではなかったからと。
そして彼女は言います。
「重荷を分かち合いなさい。他の…チャンピオンズの仲間達と。」
自分の事を知っていたのかと驚くビビアンに彼女は言います。
空を飛ぶ電気仕掛けの女性なんて世の中にはそういないからねと。そして自分は貴女を応援していると。
そう言って彼女はビビアンを優しく抱きしめました。


今回は大きく三部構成。
まずはサイクとチャンピオンズとの再会。

前回で威勢よくクラコアに亡命させると宣言したものの、それはC.R.A.D.L.E.を退かせる為のブラフ出会った事が判明。
まあクラコアはミュータントの国と明言して鎖国状態になっている以上、確かに行くのは無理なんですよね。
外交問題発展寸前で交渉したサイクの相変わらずの政治的手腕と度胸は褒めるべきなんでしょうがチャンピオンズの面々は不満顔。
ここら辺も、かつて仲間であったサイクだからこそ遠慮なく言えるんでしょうね。
現にキャプテン・ケイトとかには少し遠慮がちな話し方をしてますし。
仲間に文句を言われて焦りながら弁解するサイクも、通常ではあまり見かけない姿。
ここら辺、サイク自身も若い頃に戻ったみたいで面白かったです。

そして今回メインとなるマローダーズとの合流。
X-MEN系列で現在展開しているMARAUDERS誌のメンバーですが、彼女たちは訳あって船で世界を航海している身。
クラコアに亡命したと言っておきながら、実際にはクラコアには入れないチャンピオンズが見を隠すには格好の場所。
ここでサイクがチャンピオンズ時代のコスチュームに着替えるのは完全に僕に対するファンサービス(笑)。
あの時の若サイクがいた時代のCHAMPIONS誌を読んでいたファンなら誰でも嬉しくなってしまうシーンでしたね。
ミズ・マーベルが感激の声を出していましたが、サイクは彼自身が言う様に
彼はX-MENであると同時に今でもチャンピオンズであり、彼女たちの仲間という思いがあるんでしょうね。
最後のサイクの言葉は感動ものです。

そしてアトゥーマとの戦い。
というか直接戦ったという訳ではなく、彼が襲った船員を助けて彼を説得するシーン。
何が正義で何が悪なのか。戦いとはどちらの言い分が正解なのか。
誰も信じられなくなっているチャンピオンズに対して、X-MENがその答えを教えて彼らに道を示すのが素晴らしい。
X-MENとは常に人から虐げられて、それでも自分達の信じる正義のために
時には人を助け、時には人を敵に回してきたチーム。
自分達は困っている人の側につく。まさにヒーローの答えです。

最後はビビアン。ここは少し考えさせられますね。
今回のCHAMPIONS誌は#2でも少し触れたように、明確にコミックの中で現実での迫害や差別に異を唱えています。
こんなはっきりと人種差別を絵に描いて非難するシーンはあまり見なかった気もします。
今回の作品のテーマというか作風なんでしょうかね。
そしてビビアンもまた己の進むべき道を見つけて前に進みだします。
#1からずっと続いてきた暗い逃亡劇が幕を終え、チャンピオンズが新たな局面を迎えます。

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CHAMPIONS #3
【2021/03/04 22:18】 アメコミレビュー
「こんにちは。私の名前はボムシェル。
皆さんが困惑しているかと思いますので、十代のスーパーヒーローを代表して話そうと思います。
私が今いるのはC.R.A.D.E.L.E.の矯正学校です。
私はカマラ法をサポートしてくれているパトリック上院議員に感謝しています。
私は私達がしてきたことに恐怖を感じています。
申し訳ありませんでした。皆さんが私達を許して下さるのを望みます。
そして私達を守ってくれたことに感謝しています」
泣きながらカメラの前でそう伝えるボムシェル。そこでカットという言葉が入りました。
ここはC.R.A.D.L.E.の撮影スタジオ。
「よくやった。これで真実を伝えたんだ。
辛い役だっただろうが誰かがやらないと。君は最善を尽くしたんだ。」
そう言ってスピードボールが彼女の肩をたたきました。

C.R.A.D.L.E.が放送したこの映像を見ながらニュース番組では
ゲスト出演しているヒーロー二人がカマラ法の是非について討論しています。
二人の間でもこの法案は若者を守るのに必要だと言う肯定的意見と、
かつて施行されたスーパーヒーロー登録法の再来だという否定的な意見で真っ二つ。

一方、C.R.A.D.L.E.の矯正学校の食堂で昼食を取っていたボムシェルの仲間達もこの映像を見ていました。
そこに当人のボムシェルがやって来ます。
彼らに何をされたのかと聞くローカストですが、自分は正直に言ったまでと素っ気なく答えて
ボムシェルは食事をとり始めます。
騒ぎを起こし始めた彼女を見て食堂の担当者が"教師達"を呼びました。
ローカストを囲む教師達。その時でした。
「もう嫌っ!!」
そう叫んでスターリングが給仕台を掴んで暴れ始めました。
そのまま教師達に抵抗する少女たち。しかしそこに更にC.R.A.D.L.E.の武装警備員が到着して彼女達を取り囲みます。
そしてあっという間に彼女達を抑えると、ボムシェルを残してどこかに連れ去っていきました。

一方、ハイエボリューショナリーの技術で人間体となった初代VIVことビビアンは
当てもない旅を続けてカンザスに来ていました。
そこを歩いていると電線が切れて困っている地域住民の初老の女性が。
彼女が空を飛んで近づき電線を直すと、女性は感謝を込めて彼女を家に招待します。
彼女はビビアンが家出をしていることに気づいていました。
ビビアンに食事を振る舞いながら、躾と称して虐待をしていた親に嫌気がさして、
自分も若い頃に家を飛び出したと彼女は語ります。
でも自分に優しくしてくれる。何故その様な家庭環境で優しさを学んだのかとビビアンは聞きます。
その質問に彼女は答えました。
自分もかつてはやさぐれていた。しかしまずは自分を許すことにした。自分を信じることにした。
そして自分を心配してくれる人たちを信じることにした。
今の世の中は大変な状況だ。でもあなたは私を助けてくれた。だから必要ならここにいればいい。
そして彼女はビビアンに泊まっていくようにと促しました。
そして寝室に行こうとする彼女にビビアンが一つだけ聞きます。
「あなたはさっき人を信じると言った。でももしその人たちがあなたを傷つけても信じ続けられるの?」
その言葉を聞いて女性が答えます。
「それは難しい質問ね。私は自分が過ちを犯したり、時には人を傷つけるということを学んだ。
言いにくいけど、それは人としての一面なの。」
それを聞いてビビアンは呟きました。
ならば自分は人間のその欠陥と矛盾を観察していこうと。

そしてミズ・マーベル達は依然としてC.R.A.D.E.L.に追われ逃亡の日々を続けていました。
まともな食事も睡眠も取れず、アベンジャーズに連絡するも忙しい彼らから返事は来ず。
やがて彼らは、彼らを支援する若者の庭先にある小さな小屋に身を隠します。
ここで騒動になれば周辺の一般人にも被害が出る。
それを避けるため、すぐにここを出なければいけないが、ほんの少しの休憩を取るために。
そして彼女たちは仮眠を取りますが、VIVを倒したあの時の光景が悪夢となって飛び起きます。
もう彼女たちは限界に来ていました。
覚悟は決めていたけど、それでもこの状況を耐え抜くには彼女たちはまだ若すぎる。
champions_2020_3_1.jpgベッドから飛び出してアウトロー扱いになるのは簡単だった。
でもいつまでこんなことを続けるのか。
ついにミズ・マーベルが涙を流して弱音を吐きます。
それを何とか励ますノヴァ。
しかしついにここにもC.R.A.D.L.E.がやって来ました。
この小屋を提供した少年の両親がC.R.A.D.L.E.に通報したのです。
小さな小屋を取り囲むC.R.A.D.L.E.の軍勢。
チャンピオンズにももう分かっていました。これが最後だと。
アイアンハートが自分とノヴァで囮になるから
ミズ・マーベルとスパイダーマンだけでも逃げろと言いますが、
スパイダーマンがその意見を却下します。
「俺達はチームだろ!」
その言葉を聞いてミズ・マーベルが最後の指示を出します。
「みんな一緒よ。チャンピオンズ、突撃!」
そして一斉に小屋から飛び出す4人。

しかし彼らの頭上から突如赤い閃光が降り注ぎ、C.R.A.D.L.E.を吹き飛ばしました。
そこにいたのはミュータント国家クラコアにいる筈のサイクロップス。
「主権国家クラコアの命で彼らを亡命させに来た。
彼らは自らの国で、不当な法律の下、亡命を余儀なくされた。
我々が彼らを連れていくのを妨害する気なら…
ミュータントとの戦争は避けられないと思え。」

サイクロップス。
スコット・サマーズ。
今はX-MENの一員。
そして常にチャンピオンズの一員。


キターー!!!2020年度一番格好いいサイク登場!!!
かつての仲間のピンチに今や人間と距離を完全に置いている筈のクラコアからわざわざ単身で乗り込む!!
数年前にサイクは死亡していたのですが、その間に過去から来ていた若サイクがCHAMPIONSに加入しました。
今までX-MENしか知らなかったサイクは、そこでたくさんの経験をしてやがて過去に帰っていきます。
しかしそこで記憶に刻んだ思い出は大人のサイクに受け継がれ、生き返った彼は当時の事を覚えている存在に。
数年前にミズ・マーベルがピンチになった時もサイクは駆けつけ熱い再会シーンが描かれましたが、
より悲惨な状況で、より感動的に、より劇的に登場。
頼もしすぎる。最後の説明文が熱いなんてもんじゃない。
サイクは今でも、これからも、ずっとチャンピオンズのメンバー。
X-MENという作品が生まれてからずっとX-MENしか知らなかったサイクが、
初めて「X」の名を冠さないチームに入ったとき、どんな活躍をするのかをワクワクしたものでしたが、
今なお彼はあの時の仲間を見捨てないメンバーの一員だったんだなぁと。

さて、あまりの熱い展開に興奮しすぎましたが、チャンピオンズにとってはあまりにもつらい展開が続きました。
自分達で決めた道とはいえ、逃げ道もなくただひたすら追い詰められ続ける、つらく厳しい逃亡の日々。
あのキャプテン・アメリカですら過去には追われる身となった事もありますが、ミズ・マーベル達は
その現実を受け止められるだけの知恵も経験もまだありません。
最後の小屋でのシーンは見ていて、こちらも胸が締め付けられるような状況でした。
#1で書いた様にヒーローを辞めて一般人として生きれば、こんな苦労はしなくても済む。
でもそれでも。こんなにつらい状況でもヒーローとして戦う道を選ぶのは立派だと思います。

最後にビビアン。
特に説明もしてないので、ちょうど最近発行された邦訳のチャンピオンズまでしか読んでない方には
意味が分からないかもしれないので少しだけ補足を。
少し前の戦いでVIVはハイエボリューショナリーに捕まり、その超科学技術で無機物の機械の身体から
人間の肉体を手に入れることに成功します。
しかし、その捕まっている間に父親であるビジョンは彼女が死亡したと思い、新たな娘としてVIV2号機を製作します。
そして人間となったVIV1号と、新たに作られたVIV2号という二人のVIVが存在することになりました。
二人は特に争うでもなく、VIV1号はビビアンと名乗って旅に出ます。
そしてVIV2号は引き続きVIVとしてチャンピオンズで活躍することになったのでした。
その展開の続きとして今回の事件があり、チャンピオンズは仲間である機械のVIVを迎撃したと思いトラウマを負っています。

さあ、ついに現れた救いの手。
旧友の助けを借りてチャンピオンズはどう動くのか。
#4に向けてワクワクは最高潮に。

CHAMPIONS #2
【2021/02/26 22:54】 アメコミレビュー
前号でC.R.A.D.L.E.の突入部隊に捕まったヒーロー達が収容された矯正学校。
そこではC.R.A.D.L.E.の教師が彼女達に「安全とは皆の責務である」という言葉を復唱させていました。
彼女達の腕にはその能力を制御する腕輪がはめられており教師に
逆らえないようになっていますが、ボムシェルとスノウガードが何とか反抗を試みます。
しかし教師は慌てた様子もなく、外にいた兵士達を呼びました。
「あの二人にレベル10の調整をお願いします。」
その言葉と同時に二人が突然姿を消します。
「あの二人に何をしたんだ!?」
ローカストが叫びますがC.R.A.D.L.E.の部隊長も落ち着いた様子で返答します。
「別に痛めつけたわけではない。あの子が変身する前の状態に時間を戻して、
この部屋から出しただけだ。お前達は知ろうとする必要すらない。」
そして教師が続けます。
「あなた達がここに来た理由を教えましょう。
それはあなた達が危険だから。あなた達が悪者だから。あなた達が抵抗勢力だから。
だから私達専門家が教えてあげるの。ここでしっかり学びなさい。
何が危険でないのかを覚えるまで…」

一方シカゴでは若者達がカマラ法に反対するデモ行進をしていました。
何をしに来たのかと聞くテレビ局のレポーターに若者の一人が答えます。
「この法律はスーパーヒーローだけに影響するものじゃない。
権力者が僕らを危険にさらす法律を強制的に施行したんだ。
学校に警官が来て、僕らの服や発言を取り締まっている。
それは白人以外やLGBTも同様なんだ。」
しかし勢いづく若者達の前に警官隊が登場し彼らを次々と逮捕し始めます。
そこにC.R.A.D.L.E.の担当者も来て、これは自分達の管轄だと言いますが、警官は
「こいつらはヒーローなんかじゃない。ただの未成年の犯罪者どもだ」
と言って逮捕を止めようともしません。

混沌を極める街の様子をビルの上から眺めるのは、
ミズ・マーベル、ノヴァ、スパイダーマンのチャンピオンズ中核メンバーの三人。
自分達が原因でこの状況になったのだから止めに行こうと言うノヴァに
今の自分達に何が出来るのかと聞くミズ・マーベル。
では何をしにここに来たのか。
だが自分達が姿を現せば状況はより悪化するのではないか。
三人の意見はまとまりません。
やがて結論が出る前に、この状況を黙って見ていられなくなったノヴァが先行して飛び出しました。
しかしそのノヴァに飛んできたのは若者の投げた空き缶。
今や彼らは混乱を引き起こした原因として、民衆の一部からも敵視されていました。
チャンピオンズの扱いを巡って、若者たちの間でもさらに対立が出来てしまいます。

その頃アイアンハートこと、リリ・ウィリアムズは自らがVIVを倒したことを引きずり、
チャンピオンズからの連絡にも出ず、自宅のソファでただ寝っ転がっていました。
そこに呼び鈴が鳴ります。
仕方なく起き上がった彼女がドアを開けると、そこにいたのは広場から何とか逃げてきた三人。
露骨に嫌な表情で追い返そうとする彼女に、誰かが情報を漏らしているとミズ・マーベルが訴えます。
その言葉にアイアンハートが怒りを露わにしました。
「犯人が私だっていうの!?確かに私はあなたの本名を知っているけど!」
そして彼女はミズ・マーベルに言います。
「あなたは私の何を知っているというの?
私がVIVの前で彼女を殺すかどうかの決断を迫られたとき…そこにいもしなかった癖に。
あなたは自分の秘密が公表されてなくて結構な事ね。
私達が証言した時のテレビ映像見た?
ノヴァ…スパイダーマン…私…全員本名が表示されてたわ。
リリ・ウィリアムズって私の本名がね。
皆思ったでしょうよ。ミズ・マーベルはどこに行ったんだって。」

二人のやり取りを聞いていたノヴァが、そろそろ逃げないかと促しますがリリは続けます。
「私には隠すような秘密もない。何から逃げるわけ?」
そして彼女はスマホを取り出します。そこにはC.R.A.D.E.L.に捕まった仲間の映像が映っていました。
「スノウガードはいない。ボムシェルも。ワスプだって。ローカストも。
あなた達はこうなるリスクを考えてもいなかった。あなた達の行動は飛んで火にいる夏の虫よ。」

champions_2020_2_1.jpgそこまで聞いたノヴァがヘルメットを取り、彼女の横に腰掛けました。
「リリ。僕もあの時、あそこにいた。
だから君の気持ちはわかる。
でも僕達は自分達の仲間が家族から
切り離される現場から来たばかりなんだ。
僕が何を考えてるかわかるかい?
君はもうアイアンハートになんかなりたくないと考えてるんだろ。
君は特別だ。リリ・ウィリアムズは天才でM.I.T.在学中で科学者だ。
君は僕らを必要としない。君はチャンピオンズである必要はない。。
でも僕らはチャンピオンズを必要としてるんだ。
ノヴァじゃない時の僕、チャンピオンズじゃない時の僕、
それが何者なのか僕も分からない。
…君が本当に今僕の言った通りの気持ちなら正直に言ってくれ。
僕らはさっさと出て行くよ。」

その言葉にリリが返します。
「サム、あんたの境遇と私への勝手な推測なんか話してる間に
さっさと出て行った方がいいわよ。」
スパイダーマンが
「で、君はベッドで気分が悪いと言ってまた寝るのかい?」
と皮肉りますが、
「そう。嫉妬しないでね。」
彼女はそう言って取り合おうとしません。

そこでリリのスマホが警告音を鳴らし始めました。
「何の音?」
「警報よ。あなた達がC.R.A.D.L.E.を連れてきたみたいね。」
そう言うと彼女はアイアンハートのスーツを身にまといました。
「君はもうスーパーヒーローにならないんじゃ…?」
「"君はもうアイアンハートになんかなりたくないと考えてるんだろ"…か。
まさにその通り。でも戦わなきゃいけない時が来る。」
そしてチャンピオンズは大挙するC.R.A.D.L.E.との戦い向けて外に飛び出しました。


今回はアクションシーンも少なく、前半はC.R.A.D.L.E.の矯正施設。
中盤はデモから暴動、そして警官との衝突。
後半はアイアンハートとミズ・マーベル達の口論という構成でしたね。

まず前半。
捕まった未成年ヒーロー達が若い世代ばかりなので彼女達をあまりよく知らない人も
多いかと思いますが、ワスプなんかは個人誌も持ってて邦訳も出てたりしますね。
この矯正学校、何か先生がやたらと優しくてかえって不気味。

そして中盤。
アメコミってその連載当時の時代背景をヒーロー達が背負って描かれることが多いと思うんですよね。
でも今回はその逆というか直球というか。
ここ数年、世界中でLGBTとかジェンダーとか人種とか「差別をなくそう」という運動が盛んになっていますが、
今回はっきりと作中で「ヒーローに対して規制をするのは、人種差別やLGBT差別にも繋がる」なんて発言が出てました。
これも時代の流れなのか。結構驚きました。

そして警官の登場。ここでC.R.A.D.L.Eが出てきて自分達の管轄だと言うのが、これも少し驚き。
あくまでも悪の組織とかじゃなく、少なくとも表向きは本気で未成年を強制するための組織みたいな動きをしてるんですよね。
でもまあ武装した部隊が大量に押しかけて子供を問答無用で捕まえてる来る時点で狂気ではありますが。ここでは
・チャンピオンズ
・チャンピオンズを憎む若者
・チャンピオンズを擁護する若者
・警官
・C.R.A.D.L.E.
が入り交ざってもう最後は滅茶苦茶。結局収拾がつかずにチャンピオンズは何も出来ず、ただ逃げ去ります。

最後がアイアンハート。
子供にとって仲間を討つなんて行為は相当のトラウマ。
彼女も引きこもってチャンピオンズと連絡を絶っていましたが、半ば無理矢理三人が押し掛けてくることで口論に。
感情をむき出しにして言い合いをするのが情熱的というか。若さっていいですね。

C.R.A.D.L.E.に囲まれ逃げ場のないチャンピオンズ。
アイアンハートを加えたとはいえ圧倒的に戦力も経験も仲間も少ない彼女達の運命は。
そして死んだはずのVIVが裏で何をしているのか。#3に続く。

CHAMPIONS #1
【2021/02/24 22:35】 アメコミレビュー
また前回の更新から半年以上経ってしまいましたが久し振りに心から面白いと思えるシリーズに出会えたので紹介していきます。
そのタイトルとはCHAMPIONS OUTLAWED編。

若い世代のヒーロー達で結成されたチャンピオンズはこれまでも
様々な問題に直面しながら活動を続けてきましたが、
この作品の前日譚となる「OUTLAWED」という作品で決定的な運命の分岐点を迎えました。

チャンピオンズがとある会議場の護衛をする中、敵の襲撃によりチームメイトのVIV ヴィジョンが暴走。
建物を破壊し続ける彼女を食い止めるため苦肉の手段としてアイアンハートとワスプは仲間である彼女を倒します。
その一方でリーダーであるミズ・マーベルはヒーローとしてではなく、
潜入していた表の顔であるカマラ・カーンとして崩壊する建物から一般人を助け重傷を負います。
VIVは行方不明になり、ミズ・マーベルは入院中。
その事件を契機に未成年がヒーロー活動を行うのは危険だという主張が世間を動かし始め、
ニュースで「カマラという少女が未成年ヒーローの未熟な活動のせいで犠牲になった」と報道された事に端を発し、
カマラ法と呼ばれる未成年(21歳未満)ヒーローの活動を禁止する法案が可決。
そして活動を続ける未成年ヒーローを取り締まるためC.R.A.D.L.Eと呼ばれる部隊が組織されます。

上記の展開を迎えた上で、このCHAMPIONS #1はチームのメインメンバーである
スパイダーマン = マイルズ・モラレズの視点で話が始まります。
あっという間に世論が変わった世界。
その中で彼は表の顔である学生として学校に通います。
そこで仲間から入院中であるはずのミズ・マーベルがチャンピオンズとして、
公開放送をすると聞き、その映像を仲間と共に見ます。
ネットを介しテレビ、タブレット…様々な媒体を通して流れる彼女の映像。

「カマラ法が制定されました。大人は私達を守るために法を施行したと言っていますが、
彼らが私達の安全を守れた時など見たことがありません。
チャンピオンズは常に過ちと戦うために立ち上がってきました。
大人のヒーロー達は忙しく、この戦いには参加してくれません。
世界はいまだにチャンピオンズを必要としています。
私達は不正を良しとしない世代。私達は外に意見を言う世代。
それがたとえ無法者(Owtlawed)の世代と呼ばれてもチャンピオンズは戦います。」

champions_2020_1_1.jpgその言葉を聞いて勇気づけられる若者たち。
そしてマイルズ・モラレズも裏の顔である
スパイダーマンとして今日もヒーロー活動を続けます。
しかし暴漢から救った女性は懐から警察手帳を出して
彼を法律違反で逮捕しようとしました。
それは未成年ヒーローを捕まえるための囮捜査だったのです。
あっという間に彼を取り囲む警察官。
スパイダーマンは何とかその場を逃げ去ります。

そして彼は未成年ヒーロー達が逃げ込んでいる隠れ家に戻りました。
そこにいたのはチャンピオンズだけではなく、
各チームや単独で活動する未成年ヒーロー達。
彼らが談笑していると、そこにミズ・マーベルからの通信が入ります。
今の自分達の現状、そして取り巻く環境、これからの動き。
彼らがそれを相談していると、
そこにC.R.A.D.L.Eの武装兵士が突入してきました。
必死に逃げるヒーロー達。
そこでノヴァが通信中のミズ・マーベルに叫びます。
「通信は終わりだ!誰かが君の通信を傍受している!」

それを聞いたミズ・マーベルは愕然とします。
病院の個室ベッドでカマラ・カーンとして
入院した自分を追跡する者などいる筈がない。
自分の裏の顔を知った上で傍受している存在など。
「嘘…誰かが私を売ったというの?」

一方C.R.A.D.L.Eから逃げるヒーロー達は、既に何人もが逮捕されていました。
捕まった者達を助けようとするノヴァですが、テレポート能力を持つピンポイントが
ノヴァを含めた残った者達を連れてテレポートでその場から退避します。

何人かは取り逃がしたが、上出来だったと満足して帰っていくC.R.A.D.L.Eのメンバー。
「しかしどうやってあいつらのアジトが分かったんだ?」
そう言うメンバーの一人に別のメンバーが返します。
「シンセゾイドの構文で書かれた匿名の暗号メッセージが届いたんだ。」
そのやり取りを遠くから見つめる機械少女の姿。それは行方不明になっている筈のVIVでした。


まあ簡単にストーリーを訳すとこんな感じで。
結構前にも事前登録をしないとヒーロー活動を認めないなんて法律が施行されて、
それを発端にして登録派と反登録派が内輪揉めしたなんて話がありましたが、今回は少し事情が違います。

ミズ・マーベルのチームの行動によって一般人に被害を出し、未成年ヒーローを取り締まるために
制定された法律の名に、彼女の表の名前が冠されるのが何とも皮肉じみています。

そもそもミズ・マーベルは当初アベンジャーズにいたのですが、そこを脱退して
大人ではなく自分達の世代だけでヒーローチームを作ろうと思ってチャンピオンズを結成したんですよね。
そのチャンピオンズが大人の勝手な思惑で、アウトローの烙印を押されて迫害される。
でも「生命として存在そのものが迫害」されるのではない。普通に一般人として行動していれば何の問題もないのです。
しかし彼らはヒーローとして弱者を助けるために敢えて動き、追い込まれていく。

既に現時点で#4まで出ているので、この先の展開も知っているのですが、「迫害」といえばあのチーム。
追い詰められた彼らを、あのチームのあの人が、まさかの救援に現れるんですよね。そこまで早く紹介したいところ。
正直今自分の中で今一番面白いアメコミなので是非ご一読を。

X-MEN #2
【2020/07/26 18:28】 アメコミレビュー
ここ数年は怒りの表情が多かったサイクがクラコアで楽しそうに生活している新たなX-MEN誌。
今日もレビューしていきます。
今回はサイクがケーブルとレイチェルの二人を連れて家族でハイキングする話です。
本気で説明したら少し違うんですけど、簡単に言っちゃうとそんな感じ。

ストーリーとしてはクラコアの隣に突如謎の島が浮上したので、サイクが自分の子供達を連れて調査に行くというもの。
この三人だけのチームってX-MEN史上初なのでは。サマーズ家チームって感じでいいですね。
今回は本誌の登場人物紹介の項もこの三人しか載っていません。
ケーブルは現在色々あって、いつものおっさんではなく
少年時代の彼が未来から来ているので何かあると年相応にはしゃいでて、
家族思いのお父さんと物静かなお姉さん、そして元気な弟って感じで本当に家族感が出ててGood!
サイクも普通に二人を子供達と呼ぶし、子供二人も異母姉弟の上に別アースで育ったので
直接接した機会は少ないのにケーブルが普通にレイチェルを姉さんって呼んでてほんわか。
x-men_2019_2_2.jpg

でオチを言っちゃうとこの島はPoX #4で説明のあったクラコアの半身であるアラッコでした。
最終的に接近しきったアラッコはクラコアと合体。元の一つの島「オッカラ」に戻ります。

x-men_2019_2_1.jpg面白かったシーンを抜粋して紹介。
サイク達三人はアラッコで謎の存在と出会います。
(ネタバレしてしまうと、彼はかつてアポカリプスが統治してた頃の
部下であったフォー・ホースメンの一人であるウォーの息子。
アラッコの裂け目にフォー・ホースメンは魔物と一緒に
閉じ込められていましたが、長い年月を経て裂け目が広がったのか、
彼とその配下の魔物は外に出られるみたいです。
しかし現在の世界の状況はまるで知らずX-MENに対しても敵意はありません。)
近づいてくる彼に三人は警戒しつつも接触を試みます。
言葉ではなくテレパシーにも歌声にも似たようなもので
会話をしてくる彼に戸惑う三人。
そこでケーブルが前に出ます。
「俺に任せろ。こういう時は何か贈り物をするに限るんだ。」
そう言って彼の前に立つケーブル。
「ほら。友人の記念だ。あげるよ。」
そう言ってケーブルが渡したものを彼は見つめます。
「贈り物か。ありがとう。」
彼の言葉を聞きケーブルが自慢げに父と姉の元に戻ります。
「見ただろ?成功だ!
俺は善良な男で、善い行いをする。それが俺が皆から好かれる理由なんだよ。」
誇らしげに語るケーブルにサイクが聞きます。
「何をあげたんだ?」
「とっておきだぜ!小型熱爆弾だ!!最後の一個をあげたんだ!」
「何やって…」
サイクが絶句しながら爆弾を手渡された彼の方を向くと、彼がちょうど爆弾のスイッチを興味深げに押していました。
次の瞬間、大爆発。
「こんな展開になるなんて思いもしなかったんだ!」
怒り狂って魔物をけしかけてくる相手を見ながらケーブルがそう家族に弁明します。

…いや、わかるだろ(笑)。
話し方も何かいまいち馬鹿っぽいし、こいつ本当に成長するとあのケーブルになるのか?
昔サイクとジーンがタイムテレポートして若いケーブルの成長を見守った話があったけど、
あの時の若ケーブルはこんな馬鹿っぽい感じじゃなかったような…
最終的にはケーブルが魔物の蛸の触手に巻かれたまま
「悪気はなかったんだ。純粋にプレゼントとしてあげたんだけど、まさかスイッチを押すとは思わなかった。」
と一生懸命説明し相手も何とか理解して怒りを収めてくれました。
この魔物達ってかつて世界を滅ぼしかけてアポカリプスが何とか封印したって言ってたけど
下手したらそいつらと全面戦争になるきっかけとなってたのでは…

このサマーズ一家の冒険物語、シリーズ化してくれないかなぁ。




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